怖い絵 泣く女篇 の商品レビュー
こういう本が読みたかった!
解説なしだと全く価値がわからない名画を 時代背景や画家の生い立ち、他の画家の評価等も織り交ぜて 丁寧に解説してくれている1冊です。 タイトルの絵以外にも、部分拡大図、解説図、同じ画家の別の作品等も載っており、満足して読み進めることができました。 シリーズのほかの本もぜひ読...
解説なしだと全く価値がわからない名画を 時代背景や画家の生い立ち、他の画家の評価等も織り交ぜて 丁寧に解説してくれている1冊です。 タイトルの絵以外にも、部分拡大図、解説図、同じ画家の別の作品等も載っており、満足して読み進めることができました。 シリーズのほかの本もぜひ読んでみたいです。
(文庫OFF)
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
再読。 単に絵がホラーなだけでなく、 時代背景や寓意を読み解いた時ありありと感じる人間心理の深淵や恐ろしさ。 頭から中野京子先生の巧みな文章術に引き込まれた。 著名な作品を詳らかに分かりやすく書いてくれているので予備知識無しでOK。 レディ・ジェーン・グレイの処刑/絵画にハマるきっかけとなった作品。濃い解説に興味を深めた。 晩鐘/ダリの天才の度を超えた変人的な思想にちょっと引いた。 カルロス二世/近親結婚という代々繰り返してきた過ちの代償が全てカルロス二世にのしかかってしまったのが可哀想でならない。
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怖い絵展で個人的に1番印象に残っていた作品の解説を読めたり、とても充実感のある本となりました。 正直、タイトルの"泣く女篇”というのが関係ないと感じる作品は多かったが、比べると1番初めの『怖い絵』より内容がとても良く、印象深さも強かったと感じました。本当に様々な&quo...
怖い絵展で個人的に1番印象に残っていた作品の解説を読めたり、とても充実感のある本となりました。 正直、タイトルの"泣く女篇”というのが関係ないと感じる作品は多かったが、比べると1番初めの『怖い絵』より内容がとても良く、印象深さも強かったと感じました。本当に様々な"怖い"があると学んだ。
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前に読んだのが面白かった本シリーズ。語りの妙によって、何となく絵の描かれた背景まで理解出来たように感じられるのが良い。ある意味、個人的ホラー特集の一環かも。
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エッシャーの『相対性』のパラレルワールド的な表現に魅了された、確かに怖い それから『ガブリエル・デストレとその妹』の生前のガブリエルのバックグラウンドと絵に込められた暗喩がマッチして面白い ハントの『シャロットの乙女』は一目見て好きだって思った絵、背景を聞くと尚更好きだと思った、...
エッシャーの『相対性』のパラレルワールド的な表現に魅了された、確かに怖い それから『ガブリエル・デストレとその妹』の生前のガブリエルのバックグラウンドと絵に込められた暗喩がマッチして面白い ハントの『シャロットの乙女』は一目見て好きだって思った絵、背景を聞くと尚更好きだと思った、なんで男の理想に付き合わなかんねん
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シリーズ2作目 表紙絵は衝撃的な「レディ・ジェーン・グレイの処刑」 彼女を含む時代背景も恐ろしいけれど、表紙絵の右横に 隠れているけど、斧を持った男がいる。 ギロチンが出来る前だからね・・・斧で斬首すると・・・ 一流の人間は、超一流の人間に潰される。 レオナルド・ダ・ヴィンチ...
シリーズ2作目 表紙絵は衝撃的な「レディ・ジェーン・グレイの処刑」 彼女を含む時代背景も恐ろしいけれど、表紙絵の右横に 隠れているけど、斧を持った男がいる。 ギロチンが出来る前だからね・・・斧で斬首すると・・・ 一流の人間は、超一流の人間に潰される。 レオナルド・ダ・ヴィンチの才能に驚いた師は 絵筆を折ったというのは、そう言う事か・・・ 他にも、香水のそもそもの使い方とか、色んな蘊蓄やら 小ネタも満載で、怖い絵展を観てない事が今更ながら悔やまれます
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こういった絵の解説?というようなものは今まで手を出したことのないジャンルだった。だけどBOOK・OFFの端にいたのにも関わらず、えげつない存在感を醸し出していたこの本に思わず手が伸びた。 自分自身の好きな絵はルドンの「キュクロープス」(夜に見ることは勧めません)だったり岡本太郎の...
こういった絵の解説?というようなものは今まで手を出したことのないジャンルだった。だけどBOOK・OFFの端にいたのにも関わらず、えげつない存在感を醸し出していたこの本に思わず手が伸びた。 自分自身の好きな絵はルドンの「キュクロープス」(夜に見ることは勧めません)だったり岡本太郎の「明日の神話」だったりで、そういった奇妙で恐ろしさも感じる絵に目が釘付けになる。そんな自分からしたらこの本のタイトルと表紙に引かれないはずがないのだ(実は中学生?とかそれくらい昔にも表紙とこのタイトルに引かれた経験あり。その際は怖くて買えなかった) 他の積読作品たちを押し退けて即座に読み進められたこの本は、作者の図ることの出来ない幅広く、そして絵という部分に至っては素晴らしいくらいに深く練られた考えによって、飽きることなくじっくりとページをめくってしまった! 正直、読書数稼ぎで流して読もうなんて思っていたのに、読み返すわ、前のページに戻るわ、熟読するわで途方もない時間をかけてしまった。が、後悔なし! 解説の方が書かれてたように、この本は「絵そのもの」が怖いのではなく、作者の書き方によって絵を怖く見ることが出来る。 はじめは「何でこんな絵が怖いんだ?」と思って文章を読み進めていくと、怖い怖い怖い怖い。と少しずつ背筋がひんやりとしてきて、もう一度絵のページを開く(もちろん恐る恐る) 怖い!!! さっきまで全然怖くなかった絵が、めっちゃ怖い! もう今日は寝れなさそうだ、よしもう一ページ読もう。なんて事で、かなりの分量でしたが(読み返したせい)短い期間で読むことができました。 どうやら他にもこの「怖い絵」シリーズはあるみたいなので、合間合間で他のも読んでみようかなぁと思いました。 新たな知見に満ちた本! かなり好きです!
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2021.2.9 作品も解説も面白く気に入ったもの↓ ベツレヘムの嬰児虐殺、キリストの洗礼、 アルノルフィニ夫妻の肖像、死の島、エマオの晩餐
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絵の解説(構図や技巧について)だけでなく、時代背景と絡めた説明、モデルになっている人物についての考察なども書かれていて、非常に興味深かったです。あと、著者がちょいちょい毒舌なのも面白かった(笑)。 描く側(画家)のお話もなかなか面白かったなぁ。「ルーベンスってそんなに恵まれてた...
絵の解説(構図や技巧について)だけでなく、時代背景と絡めた説明、モデルになっている人物についての考察なども書かれていて、非常に興味深かったです。あと、著者がちょいちょい毒舌なのも面白かった(笑)。 描く側(画家)のお話もなかなか面白かったなぁ。「ルーベンスってそんなに恵まれてたんだ~(天にえこひいきされた幸運の画家、ですって)」とか、「ピカソってクズだったんだな・・・(女性の扱いがひどすぎて引いた)」と思いながら読みましたよ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
シリーズ2作目を手にしました。 「怖い絵」で感じた「絵」の見方に付け加えて、「絵」を見ることの楽しさを教わった気がします。 今まで興味がなかった美術館に行きたいと最近になって強く思うようになりました。 少なからず影響を受けているのだと思います。 世界中の人々を虜にする名画との出会い。 本物を目にした時に自分がどのように感じることが出来るのか。 何を感じ、何を思うのか。 答えを探しに足をのばしてみようと思います。 説明 内容紹介 名画に秘められた人間心理の深淵――。憎悪、残酷、嫉妬、絶望、狂気を鋭く読み解き、圧倒的な支持を得てロングセラー中の「怖い絵」シリーズ。書き下ろしを加筆してついに文庫化! 内容(「BOOK」データベースより) 散る直前の匂いたつ美しさ、「レディ・ジェーン・グレイの処刑」―彼女を死に追いやった陰謀とは?フェルメールの知られざる宗教作品、「エマオの晩餐」―世界の美術市場を震撼させた事件とは?近親結婚くり返しの果て、「カルロス二世」―スペイン・ハプスブルク家断絶の過程は?憎悪、残酷、嫉妬、絶望、狂気、妄想…。名画に秘められた人間心理の深淵を鋭く読み解く22の物語。書き下ろしを加えてついに文庫化。 著者について 北海道生まれ。早稲田大学講師。専門はドイツ文学、西洋文化史。著書に『名画で読み解くハプスブルグ家12の物語』『名画で読み解くブルボン王朝12の物語』『危険な世界史』『「怖い絵」で人間を読む』などがある。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 中野/京子 早稲田大学講師。ドイツ文学、西洋文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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