スピカ ~羽海野チカ初期短編集~ の商品レビュー
羽海野チカ先生の初期短編集。どの短編も羽海野先生の原点という感じがして私は大好きですが、やはり一番のお気に入りは表題作の「スピカ」。青春を感じました。
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羽海野さんの話は長くても、短くても。物語に対する愛情というか、責任というか。なんというか、しっかりとしていて。そして、うっかり泣かされる。 感情が振られたのが、あとがきのパトと攻殻の話。 バトーさんは犬っぽいし。南雲さんの凛とした姿の後ろに見える荒れた都市に心が動かされて。 ...
羽海野さんの話は長くても、短くても。物語に対する愛情というか、責任というか。なんというか、しっかりとしていて。そして、うっかり泣かされる。 感情が振られたのが、あとがきのパトと攻殻の話。 バトーさんは犬っぽいし。南雲さんの凛とした姿の後ろに見える荒れた都市に心が動かされて。 同じものが好きな人に対する無償の無限の愛情。めいた愛着がわく。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一番初めの、好きだなぁ。 「ぬい止めてしまったのは、このぼくではないか。」 「アメリ」で、アメリが子どもの頃、世界中で起こる悲劇が自分のせいのような気がした。みたいな件、ありませんでしたっけ。なんかふと、そのシーンが頭をよぎった。 子どもは、自分のせいだと泣く。 でもお父さんは、それを、お母さんがいなくて悲しいからだ、と思う。 なぁ、お前の好きなもの、食べに行こうと、言う。 自分を責めて泣く涙と、それでも底抜けに優しいお父さん。 今わたしに、子どもはいないけれど、 言えるのは 例えぬい止められてなお、そこに留まるだけの価値が、子どもにはあるのだと言うことだけ。 それは、諦めとは、違うのだよ と思う。 追記: 上記のことは、子どもができたら、私がそのように、思われたいのではないかなぁと、思った。 私が今、子どもを産んだら、いつしかこのように、子どもに自分を責めることをさせてしまうのではないかと(そんな思慮深い子に育つか分かりませんけどね!w)思う。そんなことさせるかもしれないなら、その可能性は減らしたい。だから私は今一人なんだと思う。 「自分のやりたいこと」って、色んなもの犠牲にして成り立ってるんだなぁと、思う。 わたしはいま、「好きな人と結婚して、子どもを産んで幸せな家庭生活を作り上げる努力」を引き換えに「孤独を受け入れる覚悟」をしている気がする。 どちらを選ばない方が苦しいかを考え、後者を選んでいる。 後者を選ぶ時点で、マイノリティなのだと思う。 後者を選ぶ人間に、前者を求められると、本当に引き裂かれそうになる。 ブリジット・ジョーンズの日記で、夫婦に囲まれたブリジットが、嫌味に「チクタク」と言われるあのセリフが、突き刺さってくる。 チクタクチクタク・・・私はいつ、その秒針が一定の時刻にたどり着き、責めたてられるように警鐘を鳴らすのを目の当たりにするのだろうか。
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ハチクロ前からあのポエム調のかんじはあったんですね。 あのかんじすごく好きで読んでて楽しい。 短編でも世界観が出ててすごい。
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羽海野チカさんの漫画は、絵が可愛くてキャラも可愛くできてるのだけど、お話は、心臓をギュッと掴んで ゆ っ く り とほどかれる感触で、少し切ない…… 初期短編集だけど、そんな今の羽海野チカさんの漫画のエッセンスは存分につまってるので満足できると思います
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2011年7月発表。 『ハチミツとクローバー』 『3月のライオン』 の漫画家・羽海野チカが デビュー当初、 各誌に描いた珠玉の短編を一冊にまとめた 初の短編集。 いやぁ〜 やっぱ上手いというか、 この人短編も質が高いです♪ わずか100Pほどの 薄い作りやけど...
2011年7月発表。 『ハチミツとクローバー』 『3月のライオン』 の漫画家・羽海野チカが デビュー当初、 各誌に描いた珠玉の短編を一冊にまとめた 初の短編集。 いやぁ〜 やっぱ上手いというか、 この人短編も質が高いです♪ わずか100Pほどの 薄い作りやけど、 文句なしに満足できる出来(*^o^*) 6編の短編は すべてハチクロを連載した当初の作品だということで、 優しくも儚いテイストの短編が多く ハチクロの世界観に通じるものもありました☆ 特に自分が 胸がキュイ〜ンとなったのは、 ハチクロとシンクロしている世界観の 巻頭フルカラーで描かれた 『冬のキリン』と 「3月のライオン」の ひなちゃんと高橋くんのモデルにもなった 表題作の『スピカ』。 好きなことを続けることへの不安と 思春期の葛藤を描いたテーマは、 様々な問題と戦いながら 夢を諦めない人への 後押しになってくれるストーリーだと思います。 そして おじいさんとおばあさんの 無償の愛を描いた ロマンチックな大人の童話 『はなのゆりかご』 もオススメです☆ しかし、なんなんやろ? この人の漫画を読んだ後に感じる このあったかい余韻は(^_^) 羽海野さん本人が持つ 優しい人柄や 人間力を感じずにはいられないです。 なお、この本の印税は全て 東日本大震災により被災された方々と、 被災地の復興ためへの義援金に充てられるそうなので、 是非とも新刊で たくさんの人たちに読まれることを 切に願います。 (500円玉のワンコインで買えます)
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ウミノ先生の絵が好きです。特にはなのゆりかごは、涙しました。スピカ、高校生の時に読みたかったな。じんわりあったかくなるような短編集でした。
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最後の、押井監督に対する作品が印象的。なにも語らないことの意味、その手法。スカイクロラもそうだったなあと思い出した。他の作品にも、ハチクロやライオンの設定やシーンはここからきたんじゃないかな、ってところが多々あって、それをみつけるのも面白かった。
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