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仏果を得ず の商品レビュー

4

370件のお客様レビュー

  1. 5つ

    96

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  5. 1つ

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2020/10/03

文楽は全く知らない分野だったが少し知れて知識が増えた。ただ文楽は自分には難しすぎた。 話しはそれ程でもないのでまあ読めた。

Posted byブクログ

2020/08/17

浄瑠璃の義太夫と言う仕事。 あまり縁のなかった伝統芸能であるが、この本を読んでみて初めて浄瑠璃と言うものに興味を持った。歌舞伎や落語は好きで時々観ることもあるが、神田伯山と浄瑠璃のコラボレーションの催しが8月の末に行われるはずだったが、残念なことにこのコロナで中止になってしまい、...

浄瑠璃の義太夫と言う仕事。 あまり縁のなかった伝統芸能であるが、この本を読んでみて初めて浄瑠璃と言うものに興味を持った。歌舞伎や落語は好きで時々観ることもあるが、神田伯山と浄瑠璃のコラボレーションの催しが8月の末に行われるはずだったが、残念なことにこのコロナで中止になってしまい、また見る機会を逸してしまった。 高校生の男子が修学旅行で浄瑠璃にはまって義太夫になっていく設定だが、そんな若者に興味を持たせるだけの魅力があるということなのかと思うと、やはりいちど観ておかなければと思うのであった。

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2020/08/08

しをんさん。 キャラクターが可愛い。人間模様はそこまで深くなく、文楽の紹介と半々くらいのイメージ。文楽という芸能そのものを感じ取った著者の感性が表現されていて、観に行きたくなった。 話に作り込みがあまりない分、登場人物たちがしをんさんの人形のような感じがしてそれもまた面白かった...

しをんさん。 キャラクターが可愛い。人間模様はそこまで深くなく、文楽の紹介と半々くらいのイメージ。文楽という芸能そのものを感じ取った著者の感性が表現されていて、観に行きたくなった。 話に作り込みがあまりない分、登場人物たちがしをんさんの人形のような感じがしてそれもまた面白かった。文楽みにってみたい。

Posted byブクログ

2020/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文楽の太夫の道に入り10年経った健が師匠にへんくつだと言われている先輩で三味線の兎一郎と組むように突然言われる所から物語は始まる。 お互い組むことに抵抗をするが師匠が決めた事はこの世界では絶対で有り色々悶着がありながらも二人はコンビを組んで稽古を進めていく。 文楽の出し物の物語を健は太夫として語っていくのだが、その物語の内容になぜこう言う事になるのか、語る主人公はこの時どういう気持ちなのかと常に考え自分ならと感情移入などして語っていくが先輩の兎一郎は偏屈な上に語りに対して厳しい。健は兎一郎に怒られ指導され色々な出し物を自分のものにしようと必死に練習し兎一郎の三味線に恥じない芸を仕様と努力して徐々に太夫として成長していく。 その過程に健のラブホテルのアパートや小学生に教える文楽の教室、そして様々な出来事の中で弟子として破天荒な師匠とのトラブルや自分の恋、兎一郎のわがままやその生活の秘密を知りながら徐々に文楽の太夫としての技量をつけ、兎一郎との二人三脚での文楽の道を究めていく様を三浦しをんの小気味よい文章で綴られている。

Posted byブクログ

2020/07/23

文楽って、人形浄瑠璃と全くのイコールでもないんですね。演目は歌舞伎とだいぶ重複するのでまあ分かるけど、あとはサッパリ。新しい世界で面白かった。「竹本」が「笹本」は捻りがないなあと思ったけど、「桐竹」が「檜竹」は捻り過ぎでは(笑)。 初の作者だったけど巷の評判から察するに、ディー...

文楽って、人形浄瑠璃と全くのイコールでもないんですね。演目は歌舞伎とだいぶ重複するのでまあ分かるけど、あとはサッパリ。新しい世界で面白かった。「竹本」が「笹本」は捻りがないなあと思ったけど、「桐竹」が「檜竹」は捻り過ぎでは(笑)。 初の作者だったけど巷の評判から察するに、ディープな芸道小説路線を狙う気はサラサラ無さそうだし、赤江瀑や皆川博子といった豪華絢爛ゴージャス系要素も皆無。あくまで文楽の世界へようこそ、の入門編ね。近藤史恵の今泉文吾シリーズ読んだ人が続編待ってるヒマに文楽もいかが…?って感じかしら(笑)

Posted byブクログ

2020/06/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文楽に興味を持つきっかけを作ってくれた作品です。この本を読む少し前に、桐竹勘十郎さんと吉田玉男さんの共著を読んで、「文楽見てみたいな~」と思っていたところに、出会った本です。 感想はズバリ「すごい!さすが!」の一言です。三浦さんの文章は作品によって、空気間が全く違うというか、スピードが違うというか。この本は、超エンターテイメントって感じでした!少し、「風が強く吹いている」に似ているような。読者を作品に引き込み方がすごい…。未だかつてこんなに登場人物と一緒に話の中に連れ込まれた事がないというか…主人公の語りがものすごく身近にスピードに乗って聴こえて来る感じ。共鳴感があるというのか…。本を読みながらこんなにしんどい(笑)息をしたことないです(笑)ほんとに。面白いですよ!そして文楽見に行ってしまいました。本って本当に自分の世界を広げてくれる素晴らしいツールです。三浦しおんさん、大好きです、ありがとうございます。

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2020/06/08

仏果、というと仏教の信心をよくして極楽に行けるとか、イッタとかそういう成果の事だったと思うが、それと、この表紙(文楽?)とどないにつながるのか、裏を読むと若い義太夫のストーリーらしいので、とりあえず興味のあるエリアなので躊躇なく購入、そして忘れて放置していた積ん読ブツ。読みました...

仏果、というと仏教の信心をよくして極楽に行けるとか、イッタとかそういう成果の事だったと思うが、それと、この表紙(文楽?)とどないにつながるのか、裏を読むと若い義太夫のストーリーらしいので、とりあえず興味のあるエリアなので躊躇なく購入、そして忘れて放置していた積ん読ブツ。読みました、めちゃめちゃ面白かった。なんで早く読まんかったんか、後悔するほど面白かった。今まで数冊読んだ三浦本の中で一番好み。演目も有名どころの誰が読んでも場面がパッと浮かぶのが使われているところも良いと感じます。マニアな演目でしかも自分の好きな演目がでてきてたら、とも思いますが、それだと多くの人に共感が得られないでしょうし。ともかく、女殺油地獄から仮名手本忠臣蔵でしめ、健大夫の育っていく様子とと兎一郎との関係。そして芸の肥やし。健太夫が住んでいるのが生玉寺町の寺に囲まれたラブリーパペットというラブホテル。管理しているのがいんげはんとこの息子といういろんな因果の絡む、非常に魅力的な場所と人物。このロケーション設定は唸りました。すばらしい。竹本義太夫の墓から四天王寺さんの境内抜けて20分ぐらいでしょうかねぇ、国立文楽劇場からもめちゃ近いし。そして、語る男女の機微を考えるのにすばらしいところ。出来過ぎでラノベ感すら漂うほどですが、この出来過ぎが心地いい。 >仏に義太夫が語れるか。単なる器にすぎぬ人形に、死人が魂を吹きこめるか。 勘平は最後の力を振り絞って絶叫する。 「ヤア仏果とは穢らわし。死なぬ(繰り返し)。魂魄この土に止まつて、敵討ちの御供する!」 忠臣ならざる全ての人々が忠臣蔵の主人公になるという、健の解釈が爆発するシーンが良いですねぇ。SF的ではありますが、文楽てものすんごくSFというか3Dアニメ的なので、とてもよく表現されてると感じます。面白かった。

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2020/04/27

おもしろい! 健は神木隆之介くんに、兎一郎は佐々木蔵之介さんに、誠二は菅田将暉さんに演じてほしい! 文楽の世界しりたいな〜!!! あーおもしろい!

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2020/02/11

大好きだなぁ この作品は若い頃の錦戸くんと松田翔太に演じて欲しかったんだよな クドカン脚本で 何回でも読んでしまう作品

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2019/12/31

文楽って何?って感じでなんの知識もなく読みはじめたがあっという間に文楽の世界に引き込まれた。 舟を編むのときもそうだったが、一般の人にはほとんど馴染みがないであろうマニアック?な世界なのに圧倒的な文章力でグイグイ引き込んでいく三浦さんはほんとに凄いと思う。 最後の仮名手本忠臣蔵の...

文楽って何?って感じでなんの知識もなく読みはじめたがあっという間に文楽の世界に引き込まれた。 舟を編むのときもそうだったが、一般の人にはほとんど馴染みがないであろうマニアック?な世界なのに圧倒的な文章力でグイグイ引き込んでいく三浦さんはほんとに凄いと思う。 最後の仮名手本忠臣蔵のシーンではまさに劇場で鑑賞しているかのような錯覚に陥った。 機会があれば一度文楽を観に行ってみたいと思った。

Posted byブクログ