米国製エリートは本当にすごいのか? の商品レビュー
以下の2点が印象に残った。 ■知力とは ①良質な知識と情報: 良い素材(=知識・情報)を入手する力 ②頭とセンスの良さ: 知識・情報を組み合わせて、論理的且つ クリエイティブに纏める力 ③対話のスキル: 自分の意見やアウトプットを、他者との対話を通じて 磨いていく力 日...
以下の2点が印象に残った。 ■知力とは ①良質な知識と情報: 良い素材(=知識・情報)を入手する力 ②頭とセンスの良さ: 知識・情報を組み合わせて、論理的且つ クリエイティブに纏める力 ③対話のスキル: 自分の意見やアウトプットを、他者との対話を通じて 磨いていく力 日本では②に焦点があたりがちだが、ここはセンス・才能による部分が 大きいので、ここで努力するより、①③を學ぶのが人と違うアウトプットを出す為には効果的。 ■日本から米国への留学が減っているのは日本の社会が成熟してきているから。EUは米国への留学が減ったとは嘆かない。
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Are U.S. - Produced Elites Really Competent? ― http://www.toyokeizai.net/shop/books/detail/BI/d538dbbadb8e4aca22b0e541dbba5af5/
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留学を経験しただけに、米国人学生の実態に関しては既知の部分が多かったが、米国社会及び日本社会のリスク感度の違い、という箇所で、米国には起業を保証する制度があるなど、米国の新たな一面を知ることが出来た。
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非常に面白かった。 著者は1979年生まれで東洋経済新報社の現役記者である。 2007年より2年間休職して、スタンフォードの大学院に留学した時の経験をもとに 本書を書きあげたとのこと。 アメリカという国に対して、特別な感情を抱かなくなった世代による新感覚のアメリカ論...
非常に面白かった。 著者は1979年生まれで東洋経済新報社の現役記者である。 2007年より2年間休職して、スタンフォードの大学院に留学した時の経験をもとに 本書を書きあげたとのこと。 アメリカという国に対して、特別な感情を抱かなくなった世代による新感覚のアメリカ論である。 私もほぼ同じ世代なので、それほど新しい感覚はないのだが 考えてみれば、書籍という形でこういうアメリカ論を読むのは初めてだ。 なぜだろう・・・と考えてみると 著者はまだ32歳、物書きとしては若い部類に入る。 そうか、いよいよ我々の世代が社会の中心に入ってきたんだな。 だから、こういう感覚のアメリカ論が日の目を見るようになったのか。 ここ最近「若者内向き論」が世間をにぎわせています。 ありがちなのは、「俺たちが若かったころはみな海外に行きたがったのに、今どきの若者といったら海外旅行も留学もしない。もっと海外に打って出るべきだ。」とお説教するパターンです。 中略 では、最大の理由とは何でしょうか。 それは「日本が成熟国家になったから」だと思います。 言い換えれば、若者が、米国的なものに憧れや魅力を感じなくなったのです。 中略 日常生活のレベルや文化の面で、感動することはほとんでありません。日本のほうが、サービスの質や便利さでは断然進んでいますし、米国の文化を学ぶより日本の歴史や文化を深掘りするほうが面白い。 エルビス・プレスリーの曲を愛する小泉元首相のような、米国への強い憧れが欠落しているわけです。 中略 そもそも、ドイツ人やブランス人の学生が、米国への留学生が減っていることを嘆くでしょうか。 過去十五年間、英国、ドイツ、フランスからの留学生は英国が7000~8000人、フランスが6000~7000人当たりを上下しているだけで、大きな変化はありません。 ですが「米国への留学生を増やさなければ」といった懸念の声をヨーロッパ人から、ついぞ聞いたことがありません。 中略 日本人の留学生数も、これから数年さらに減った後、ヨーロッパ諸国のように一定の水準で落ち着くようになるのではないでしょうか。 中略 やや大げさにいえば、私たちの世代は、米国を冷静に見ることのできる、米国を相対化できるはじめての世代なのかもしれません。米国を目の敵にする人も、米国にかぶれている人も、実のところ、その精神構造は似ています。「好きの反対は無関心」とよく言われるように、反米に燃える人は、奥底で米国に対する愛があるものです。太平洋戦争の「敗戦後遺症」が、米国に対する複雑な感情を生み、バランスの良い愛国心を生む妨げとなっているように感じます。 幼心に米国は敵であると植えつけられ、米国に愛憎半ばする思いを抱いてきた戦中世代、米国に特別な感情を抱き、米国を日本のモデルとして追いかけてきた団塊前後の世代。 そして、その二つの世代に続く、豊かな時代を生き、米国を相対化する目をもった世代---。 この若き世代が日本の中核をなすようになったとき、日本は本当に"新しい日本"を生みだせるのではないかーーー 私はそんな風に思っています。
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※このレビューにはネタバレを含みます
米国の一流大学はすごい授業をしているわけではないが、大量の読書都レポートが要求される、楽しくはないが力がつく。 米国は日本以上に学歴社会。 日本から米国への留学生が減っているのは日本が成熟してきて、米国から学ぶものが相対的に減ってきているから。 現代においても(または、現代は特に)、国家にとっては軍事力が大事。 米国では経済力のあるものが権力を得る、中国では権力のあるものが経済力を得る。
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雑誌記者が書いた本なので、少し薄いところはありますが、いくつか面白いと思ったのは、初めの方です。スタンフォードに留学してみてきた実態は、特に優秀でもなかったし、授業の評価が厳しいわけでもない。これはプリンストンやハーバードも同じとのこと。サンデル教授の白熱教室はむしろ例外というも...
雑誌記者が書いた本なので、少し薄いところはありますが、いくつか面白いと思ったのは、初めの方です。スタンフォードに留学してみてきた実態は、特に優秀でもなかったし、授業の評価が厳しいわけでもない。これはプリンストンやハーバードも同じとのこと。サンデル教授の白熱教室はむしろ例外というもの。卒業率も高い。大きな違いは日本との読書量の違いであったというものです。最低でも4年間に480冊を読まされることにより知的なトレーニングを受けているということです。確かにその通りだと思います。日米の常識を破る例が多くあり、興味深く読ませてくれます。グーグルの創業者は起業に失敗後、借金を負うことなく大学に戻った、そのような社会システムを作るべきとの主張ですが、私には抵抗がありました。共和党と民主党の愛国心の差で、過去志向と未来志向とは面白い視点でした。
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2013/07/22 岡田斗司夫のひとり夜話12月5日深夜版でオススメされてた 2013/09/25 【古 Amazon】 380円
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ジャーナリストである著者が2年間の米国留学の経験をもとに(主に日米の対比が中心ではあるが)米国の大学を取り巻く状況から教育・経済・ビジネス・歴史・政治まで幅広く述べている。 現代の日本の現状を知る上で、米国との関係性は切れないものであるため、日米の違いを知る上での入門書としては...
ジャーナリストである著者が2年間の米国留学の経験をもとに(主に日米の対比が中心ではあるが)米国の大学を取り巻く状況から教育・経済・ビジネス・歴史・政治まで幅広く述べている。 現代の日本の現状を知る上で、米国との関係性は切れないものであるため、日米の違いを知る上での入門書としては読みやすく、内容も深くオススメです。
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米国製エリートがすごいのかというよりも、米国人エリートの考え方とその歴史的背景、また米国文化などの考察に富んでおり、米国について学ぶ入門書としては参考になる。 また自分と同い年の人間が筆者であり、同い年の人間がここまで米国文化および国際的な力関係そして日本の目指す道について明確に...
米国製エリートがすごいのかというよりも、米国人エリートの考え方とその歴史的背景、また米国文化などの考察に富んでおり、米国について学ぶ入門書としては参考になる。 また自分と同い年の人間が筆者であり、同い年の人間がここまで米国文化および国際的な力関係そして日本の目指す道について明確に語れるということに刺激を受けた。
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留学経験者として、共感できることがたくさんあった。ただ、偏っているところが多々あるのは、他の人も指摘しているとおり。国際政治の部分はとくに。それよりも留学体験記として読んでみると、どんな生活が待っているのかを知る心構えとなる一冊になるのではないかと思う。
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