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和子の部屋 の商品レビュー

3.7

40件のお客様レビュー

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2023/04/10

この前読んだ「美大生図鑑」のような作家図鑑。あ、やっぱ作家ってちょっとおかしな感覚持ってんだ、と納得。 80

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2022/06/27

江國香織先生の対談目当てで手に取りました。 ロバート・キャンベルのNHKでの対談と違って、やっぱりこっちはとりとめのない、小説家らしい小説家の対談て感じだ。

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2019/08/04

2009~10年頃の雑誌対談。阿部が「和子」として、女性作家10人から人生相談を受けるというものだが、特に阿部がいわゆる女性言葉を使ったりするわけではない。 なかでもその後2011年に阿部と再婚することになる川上未映子の回がどうも妙な感じで、「お前ら絶対やってるだろ」感がものす...

2009~10年頃の雑誌対談。阿部が「和子」として、女性作家10人から人生相談を受けるというものだが、特に阿部がいわゆる女性言葉を使ったりするわけではない。 なかでもその後2011年に阿部と再婚することになる川上未映子の回がどうも妙な感じで、「お前ら絶対やってるだろ」感がものすごい。こんな文字起こしの対談からも伝わってくるのだろうか。

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2018/05/04

快刀乱麻! ライヴで作家の゛創作の秘密“に迫る感じが、とてもいい。上滑りするところがほとんど感じられず、和子様の言葉がちょいちょい対談相手に刺さっていることが、ちゃんとわかる。「なぜ」「どのように」刺さっているのかはヨクワカラナイのに。 川上未映子との対談は、お互い独身同士のと...

快刀乱麻! ライヴで作家の゛創作の秘密“に迫る感じが、とてもいい。上滑りするところがほとんど感じられず、和子様の言葉がちょいちょい対談相手に刺さっていることが、ちゃんとわかる。「なぜ」「どのように」刺さっているのかはヨクワカラナイのに。 川上未映子との対談は、お互い独身同士のときのものだったんだ‥探り合うような、それでいてハイテンションな独特の空気にニヤリ。これは結婚しちゃうねー。(2018.5.4読了)

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2016/10/09

阿部和重さんが「和子」となって人生相談、 女性の書き手10人 角田光代さん、江國香織さん、川上未映子さん、金原ひとみさん、朝吹真理子さん、綿矢りささん、島本理生さん、加藤千恵さん、川上弘美さん、桐野夏生さん 好きな作家さんがいたら、面白いかな お笑いぽいのかと、けっこう真面目な...

阿部和重さんが「和子」となって人生相談、 女性の書き手10人 角田光代さん、江國香織さん、川上未映子さん、金原ひとみさん、朝吹真理子さん、綿矢りささん、島本理生さん、加藤千恵さん、川上弘美さん、桐野夏生さん 好きな作家さんがいたら、面白いかな お笑いぽいのかと、けっこう真面目な相談でした

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2016/01/23

10人の女性作家の小説家ならではの悩みを、「和子」こと阿部和重がスッキリ解決に導いていくというコンセプトの対談集。 若手からベテランまで、小説家ならではのこだわりから来る悩みを、同じ小説家だからこその目線で和子が丁寧にほぐしていく。 印象に残っているのは江國香織さん。「言葉しか信...

10人の女性作家の小説家ならではの悩みを、「和子」こと阿部和重がスッキリ解決に導いていくというコンセプトの対談集。 若手からベテランまで、小説家ならではのこだわりから来る悩みを、同じ小説家だからこその目線で和子が丁寧にほぐしていく。 印象に残っているのは江國香織さん。「言葉しか信じられない」という彼女の言葉に対する思い。だからこそのあの作品たちなんだなと納得し、また読むのが楽しみになりました。 「幸せと小説は両立しないのでは」と悩む角田光代さんはその後、結婚されてたり… さすが小説家という個性的なこだわりばかりで、感心したり、難儀やな~と思ったり、とにかく楽しく読めました。

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2015/01/09

作家の阿部和重さんが、女性作家達(錚々たるメンバー!)の人生相談に答えるという対談集です。 さて、内容ですが、アベちゃんってすごい。 すごく頭がいいし、何でも分かりやすく論理的に説明できる能力が素晴らしいです。 そしてとても真摯に答える姿勢も素晴らしい! ものすごく観念的な小...

作家の阿部和重さんが、女性作家達(錚々たるメンバー!)の人生相談に答えるという対談集です。 さて、内容ですが、アベちゃんってすごい。 すごく頭がいいし、何でも分かりやすく論理的に説明できる能力が素晴らしいです。 そしてとても真摯に答える姿勢も素晴らしい! ものすごく観念的な小説の話から、普通の恋バナまで色々な相談があるのですが、どれも大変真摯に答えられています。 作家というのは、とにかく日常の全てが仕事と繋がっているのだなと思いました。そして言葉選びの的確さにはウットリします。すごく抽象的な話題でも、すごく分かりやすく話されていて、とっても興味深く読みました。 こんな風に考えて、作品を作っているのだなぁとか、恋愛中もそんな事考えちゃうんだ?とか。 どの方の相談も面白いのですが、特に印象に残ったのは江國香織さんでした。

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2014/06/23

和子の即興でも崩れない精密さを垣間見る 「和子の部屋 小説家のための人生相談」 阿部和重氏のシンセミアが大好きな私。 グランド・フィナーレまでの著作は大体読みました。 が、それ以降の作品はあまり手を取っていなかったのです。 しかし気になる作家では居続けておりました。 この本...

和子の即興でも崩れない精密さを垣間見る 「和子の部屋 小説家のための人生相談」 阿部和重氏のシンセミアが大好きな私。 グランド・フィナーレまでの著作は大体読みました。 が、それ以降の作品はあまり手を取っていなかったのです。 しかし気になる作家では居続けておりました。 この本は、そんな阿部さんが「和子」として、小説家の悩みに 対して即興で回答を出していくという対談集です。 女性作家の中で気になるのはもちろん「川上未映子」さん。 のちに、結婚する相手なんですよね。 芥川賞作家同士の結婚は初めてだったのかな、2組目かな。 それでお子さんもいるとなると、その子の文筆の能力というものに 今から期待をしてしまうわけなんですが、 この対談は川上さんには夫がいるので まだ付き合ってはいないのかな、 でもいい感じなのかなと勘繰りながら読みました。 そんな下世話な話をさておくと、作家の方というのは本当に 書くことが好きで、辛くて、嫌になっちゃいながらも書くことを やめられない人たちなんだなというのがひしひしと伝わってきました。 言葉に対しての執着心、対象を言語化することに、ここまで 意識的なのだな、ということを、周りの風景の描写の変換を見るだけで 感じてしまいました。 そんな女性作家に対しては、阿部さんはちょっと違うのかな。 映画的というか、自身でもおっしゃるようにコンセプト命、 構成を組んで組んで組んで、それを言葉に変換していくという 感じがするので、物事に対して距離感がある。 俯瞰して見渡せるので、女性作家へのずばっとした回答が、 しかも即興でできるのだなと納得しました。 シンセミアとか本当に映画的なんだけど、実写映画化しないなぁ。 「映像化できないと思っていたこの作品が、いよいよ映画化!」 みたいなことにいずれはなると思ってるのですが。まだ先ですかね。

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2014/01/29

角田光代「幸福と小説は両立するの?」 江國香織「言葉しか信じられません」 川上未映子「怖くて仕方ないのです」 金原ひとみ「毎日プレッシャーで吐きそうです」 綿矢りさ「片思いが実らない女です」 まで読んで、これは本当ただただ小説家が小説家として悩み相談してるだけ?と思い投げ出した。...

角田光代「幸福と小説は両立するの?」 江國香織「言葉しか信じられません」 川上未映子「怖くて仕方ないのです」 金原ひとみ「毎日プレッシャーで吐きそうです」 綿矢りさ「片思いが実らない女です」 まで読んで、これは本当ただただ小説家が小説家として悩み相談してるだけ?と思い投げ出した。 それと、阿部和重の回答をみて、女性の悩みって男性には根本的に理解できないんじゃないかって。 相談者はそうですねえって言ってるけど、私としては阿部和重が偉そうに言ってることって的外れ。

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2013/04/12

このところ立て続けに読んだ金原ひとみさんの 名前をこの本の中に見て読んでみた。 金原さんってどんなひとなのか、と。 (作家であること、作品を書くことにとても真摯な方のようだった。) 9名の女性作家ばかりのラインナップのうち、角田、川上、綿矢、 加藤&島本の面々は「女子」一般のよく...

このところ立て続けに読んだ金原ひとみさんの 名前をこの本の中に見て読んでみた。 金原さんってどんなひとなのか、と。 (作家であること、作品を書くことにとても真摯な方のようだった。) 9名の女性作家ばかりのラインナップのうち、角田、川上、綿矢、 加藤&島本の面々は「女子」一般のよくある恋愛相談で、タイトルの「小説家のための…」ではなかった。しょうもなかった。 一方、江國、金原、川上のお三方からは作家としての毅然とした姿が 窺えて、立派だなぁと感服した。特に川上さんの「谷崎や漱石のような先人に対する敬意」という言葉。崇高で謙虚だと思う。 和子と称する阿部和重さんの言葉が所々でたいへん面白かった!

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