和子の部屋 の商品レビュー

阿部和重【著】

2012/01/16

作家の人生相談という対談物だったけど、読み応えあった。とくに江國さんは深すぎる…。私は言葉はツールとしか思わず、自分のことありのままに伝えるのは難しいなと思っていたのに。
様々な考え方生き方に刺激を得ることのできた作品。

2011/12/31

対談集としてはそこそこ面白かっただけだったが、読み終わった直後くらいに、阿部和重と川上未映子の結婚ニュースを知って驚いた。どちらも好きな作家だけれど、この二人の結婚てうまくいくんだろうか（←大きなお世話！）妊娠出産を経た後の川上さんの作品にはかなり期待してしまう。どんな視点になるのかね。

2011/12/26

阿部和重・川上未映子さんご結婚！の報を聞き、かねてから
ひっかかっていたこの本を読んだ。
とりあえず、先ず、対川上未映子トークから読み始める。
おっ、ここ意味深！などというテンションで読み始めたものの、
途中からこの対談の凄さ面白さにのめりこむ。
朝吹真理子、江國香織、金原ひとみ、川上弘美、角田光代・・
などなど・・・この豊かなことば使いたち。
彼女らを受けとめ、それぞれのチャンネルで返す阿部さんの
鋭敏さと深さ、その表現の的確さ。
作家って、思考や感情をことばにするプロフェショナルなんだ
とあらためて思う。
この本に集うのは、またそのプロフェショナルの中のマスター
クラスレベル。素晴らしい。

2011/12/07

企画そのものが面白いし、相談相手の作家さんのほとんどが作品を好きな方々だったので相談内容にも個性が出ていて興味深い。
特に江國香織さんは作品に感じていることそのままだと思った。
綿矢りささんは未読の方で見た目と相談内容のギャップがあったのが、
読後すぐに『かわいそうだね？』を読んだらストンと納得。
桐野夏生さんも未読だが対談でのやりとりが素敵で、読んでみようと思った。

2011/12/02

芥川賞作家、阿部和重が作家の人生相談を受ける対談集。
書名は「徹子の部屋」をもじったそうです。
対談で面白かったのは、綿谷りさ、島本理生、加藤千恵です。
彼女達の相談内容は普通の２０代の女子が抱える悩み（恋愛、仕事等）と同じだが、やっぱりちょっと変わっているなあと思ってしまった。綿谷りさの異性に対する感じ方が若干ずれてて面白かったし、島本理生＆加藤千恵の相談に最後は匙を投げていた阿部氏でした。

あと、最近、阿部和重氏と川上未映子氏が結婚されました。二人とも芥川賞受賞作家です。

2011/12/16

阿部和重・川上未映子　結婚！のニュースを見て、以前買ったまんまの本を出してきてみた。

いや、面白い。
子どもを産むことと、親の老いや死と向き合うことは、案外同じなのではないかという考察は、的を射ているように感じた。

僭越ながら２人の結婚を祝福したくなった。しかし、川上はやっぱり、本の中にもある通りシングルマザー願望なのかな？今後の展開にも注目。

2011/11/30

これを読んで小説家に親近感をもったのだった。阿部和重さんて、気さくな方。今日たまたま会社の机の中から出てきた本。

2011/11/06

和子こと阿部和重に
女性小説家たちが主に恋、女であることの悩みを相談する

言葉の選び方がそれぞれに知的で、奥深く、面白い。

小説家たちの私生活も垣間見れて、
すごくおもしろかった！！！

2011/11/30

女性小説家(角田光代、江國香織、川上未映子、金原ひとみ、
朝吹真理子、綿矢りさ、加藤千恵＆島本理生、川上弘美、桐野夏生)達の
人生相談に和子(阿部和重)が答える体の連続対談。
あたかも京極堂の憑き物落としを観るかのような、
阿部さんの力量に痺れる。
作家の創作に対する思索の真摯さに、
一読者としても身が引き締まる思いとなった。
あと、川上未映子さんの事が少し心配だ。
【追記】2011/11/30
と書いたら、川上未映子さんと阿部和重さん結婚との報道。
10 月に婚姻届を出し、川上さんは妊娠中。
初夏に出産の予定らしい。
おめでとうございます。

2011/11/04

阿部和重さんが女性作家の悩みにお答えする和子の部屋。ゲストがとても豪華で、どの作家さんもわたしの大好きな作家さん。読まずにはいられません。
連載が2009年からとのことなので、角田光代さんや島本理生さんは再婚される前だったり。
どの対談もおもしろかったのですが、わたしはとくに角田光代さん、江國香織さん、金原ひとみさん、綿矢りささん、加藤千恵さん＆島本理生さんの対談がすきです。
とくに江國香織さんとの対談はじつに趣深かった。
また和子の部屋がみたい。

そして気になるのが表紙の写真にどうして島本理生さんがいないのだろう。ということ。うーむ。