おおきなかぶ、むずかしいアボカド の商品レビュー
時々大人の本でもスペースだけ5歳の長女に読んであげることがある。ちょっと読んであげたけれどさっぱりわからずキョトンとしていた。 村上春樹のエッセイは私も時々きょとんとする。嫌いじゃない。でも好きでもない。 心が穏やかな時にはゆったり楽しく読めるけど、頭がクルクル回転して冴えている...
時々大人の本でもスペースだけ5歳の長女に読んであげることがある。ちょっと読んであげたけれどさっぱりわからずキョトンとしていた。 村上春樹のエッセイは私も時々きょとんとする。嫌いじゃない。でも好きでもない。 心が穏やかな時にはゆったり楽しく読めるけど、頭がクルクル回転して冴えているときに読んでも面白いと思わない。夢見る団塊の世代のイメージで今まで好きではなくてそう言う先入観が邪魔をしているのかもしれない。村上春樹さんを敵に回すようなことを書いているけれど嫌いでもない。 性格的にわけのわからない設定とかシュールレアリズムとか嫌いだけれど今回のエッセイは分かりやすくてすかっとすることもある。私は読書に「すかっと」を求めてるので村上春樹は気分によっては読み続けられない。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
金魚をサービスするホテル名をわからないままに、その事を書くというテクニックは粋だな。ダチョウのつがいのドンブリもわざあり。データを詳細にするよりも曖昧にしておく。読者に隙で遊ばせる。
Posted by
なんか面白いエッセイ。 真面目な話やそうでない話。 ただ、日本の大根の話とロシアの大根の話がだいぶ違いすぎて笑える。 でも、人生の中でなぜかこの話を思い出すと一緒にそのとき聴いていた音楽を思い出すのもわかる。 無意識のうちに必要だったのかも。
Posted by
友人から借りた本。 やっぱり村上さんはエッセイが一番好き。ちょっとだけシュールな視点と柔らかさを装った文体が、とても自然に身体に染みてくる。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
やっぱり村上春樹のエッセイはいい!小説では難解なテーマが多く、「1Q84」はもう村上さんの意図が理解不能だったけど、エッセイになるととたんに馴染みやすい文章になってしまう。身近なテーマで、くすっと笑えるものばかり。「あざらしのくちづけ」とか「ベネチアの小泉今日子」とか好きだな。これからも村上ラジオの連載は続けて欲しいなぁ。先日思い出したんだけど、以前、村上さんが読者とメールでやりとりをするという大胆な企画、もうやってくれないのかな。私、何度か採用されて返送メール読んで感激で震えましたもん。
Posted by
何度も書くけど私は村上さんの小説が苦手で。 これだけ人気のある作家の本を、なぜに私は読めないのだと、大変残念な気持ちでいました。 だけど今回これを読んで、村上さん自身にも苦手な作家がいるとわかって、少しホッとしました。 「なかなか最後まで読み通せなかった」と書いている。よかった...
何度も書くけど私は村上さんの小説が苦手で。 これだけ人気のある作家の本を、なぜに私は読めないのだと、大変残念な気持ちでいました。 だけど今回これを読んで、村上さん自身にも苦手な作家がいるとわかって、少しホッとしました。 「なかなか最後まで読み通せなかった」と書いている。よかった、私も同じです。 うまく言えないけど、読めない読めないと思っていた作家本人に「気にしなくていいですよ。僕にだってそういう作家いますから」と言ってもらえたような気持ちになりました。 私はエッセイは、やや自虐的な内容が書いてあって、笑って読めるものの方が好みなので、このエッセイで時々「オシャレ感」が出てくると「ふん」と思ったりもしましたが、興味のある話も多く、読みやすかったです。 私もオリンピックは、どこで開催するかでそんなに騒ぎなさんな、と思ってるうちの1人なので、村上さんも似たようなこと思っていたのが嬉しかったりして。
Posted by
エッセイは「ビール会社が作るウーロン茶」みたいなものだと語る村上春樹さんのエッセーが好きです。読みやすいけど難解なイメージのある村上さんの小説と違い、とてもフツーな文体と感性。強い自己主張も感じることなく、一日の疲れを和らげてくれるような優しいエッセイです。 とはいえ、村上さん...
エッセイは「ビール会社が作るウーロン茶」みたいなものだと語る村上春樹さんのエッセーが好きです。読みやすいけど難解なイメージのある村上さんの小説と違い、とてもフツーな文体と感性。強い自己主張も感じることなく、一日の疲れを和らげてくれるような優しいエッセイです。 とはいえ、村上さんが書いている訳ですから、やはり独特で鋭い視点があります。 例えば、オリンピックについては「実際に現地で観る試合は面白いが、日本でのテレビ放送は日本がメダルをとるかとらないかに集約されつまらない」と語ります。 例えば、昔の銀座線は駅に停車する前、パタッと車内の照明が消えることに触れ、「そうだ、人が目的地に着く直前には常に深い闇が訪れるんだ」と感じ、サイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」の出だし”Hello darkness my old friend”を口ずさむと語ります。 大橋歩さんの挿絵もエッセイに、程よくブレンドされています。ジャスミンティでも飲みながら、絵と文章の香りを楽しむ一冊。
Posted by
大きなカブは大味でおいしくないが‥ アボガドの食べごろを知るのは難しい 今昔物語のカブの話は初めて知った ウォッカベースのカクテル ウォッカ自体に味がほとんど無いので、カクテルの上手下手が 分かりやすい バラライカ、ブラッディ・メアリー、ウオッカマティーニ 149 作者の男...
大きなカブは大味でおいしくないが‥ アボガドの食べごろを知るのは難しい 今昔物語のカブの話は初めて知った ウォッカベースのカクテル ウォッカ自体に味がほとんど無いので、カクテルの上手下手が 分かりやすい バラライカ、ブラッディ・メアリー、ウオッカマティーニ 149 作者の男女別に本を並べるのは日本くらい 新聞社の休刊日はナンセンス。 配達の人の労働環境を言うなら就労条件を考慮すれば済む話 オッペンハイマーと政治、並みはずれた頭脳 プーシキン「その一発」読んでみよう あざらしオイル ウーマナイザー(女たらし)シムノン ナイキ社内にある究極のジョギングコース オリンピック、日本人の出るところしか中継しないからうまらない 太宰治と三島由紀夫
Posted by
ニガテな春樹。 どーもわたしにはオサレで難解で進まないのですが。 彼のエッセイを初めて読んでみて、嗚呼。 この人はエッセイのがわかりやすい。
Posted by
「大きなかぶ」はロシア民話ですが、日本の「今昔物語」にも大きな蕪の話があるそうです。古典といえば、なんとなくためになる教訓なんかが書いてありそうですが、このエッセイによると、その今昔物語の蕪の話は、とつぜん激しい性欲に襲われたある男が道端の畑にあった大きな蕪を相手に事を済まし、翌...
「大きなかぶ」はロシア民話ですが、日本の「今昔物語」にも大きな蕪の話があるそうです。古典といえば、なんとなくためになる教訓なんかが書いてありそうですが、このエッセイによると、その今昔物語の蕪の話は、とつぜん激しい性欲に襲われたある男が道端の畑にあった大きな蕪を相手に事を済まし、翌朝その用済みの蕪を15の少女が食べたところ、妊娠してしまうというもの。で、その後、蕪を介してできた子が自分の子であることを知った男と蕪を食べた娘が結婚して、めでたしめでたし……ということだそうですが。古典て結構こんな感じのがいっぱいあるみたいですね。おもしろいなあ。教訓なんかないよ、というようなスタイルが好きです。今昔物語の感想みたいになりました。
Posted by