マネー避難 の商品レビュー
景気回復には円安が必要。近い将来国債の未達もしくは日銀引き受けを契機の円.株.債権のトリプル安となり、この時代を乗り切る為の資産防衛手段として外貨分散投資の有効性を解説する書。難しい表現をできるだけ避けていて、私のような素人にも読みやすい。
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円高が日本の経済の低迷をまねいているという のはとても納得がいった。他のエコノミストの本では日本国債の9割は国民が保有しているから財政破綻はしないという議論を展開していたので藤巻さんの話とどっちが正しいのか混乱してしまった。もっと色んなエコノミストの本を読んでみたいと思った。
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日本の財政が危ないことを訴え、 東日本大震災で筆者がどれほどうろたえたか、 だから海外を含めたマーケットに資産を分散しなければならない。 私は実際こうしている。危機感を持つべきだ。 日本財政は破綻して、円安時代に突入する。 というお話。 三橋貴明氏論(日本経済は本当は大丈夫なんだよ。だって預貯金で国債借りれていて、預貯金は今も増えているんだから)を論破するために、 数字を出してきているのだけれども、消えたお金がどこにいったのかまで書かれていないので、反論として弱い。 2011年6月に発刊されているためか、米国を推しているのだけれども、 2011年9月現在では、その米国がヤバイ状態。 というか、米国、EU、日本もが、崖から落ちそうな状況で、 誰が一番最初に落ちるか、競り合ってる状態なんだが。 とはいえ、分散投資は正しいことなので、三橋氏論と合わせながら、 どちらにも対応できる柔軟な考えが大事なんだろうね。
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★2011年37冊目読了『マネー避難』藤巻健史著 評価B 元々大借金国であった日本が、今回の大震災でさらなる赤字国債増発をきっかけに、国としての信用度ががた落ちとなり、円安が来るというご託宣。したがって、庶民は円銀行預金ではなく、外貨、外債、外国株特に基軸通貨である米国ドルに...
★2011年37冊目読了『マネー避難』藤巻健史著 評価B 元々大借金国であった日本が、今回の大震災でさらなる赤字国債増発をきっかけに、国としての信用度ががた落ちとなり、円安が来るというご託宣。したがって、庶民は円銀行預金ではなく、外貨、外債、外国株特に基軸通貨である米国ドルに投資して、リスクヘッジをすべきであるというのが、筆者の主張。 私も日本の先行きに不安を持つだけに、この主張は良く理解できる。ただ、その米国の信用が先に揺らいでいるので、円安どころか、超円高最高値を記録していることが何とも皮肉。 円安により、貧しくとも国力の回復を図り、子供達の時代には再びある程度の復活を遂げられる筈ということのようだ。 円預金一辺倒の小生の財産ポートフォリオとしても、見直さなければならないと考えていたところなので、非常に参考になる意見ではある。
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経済を大局的に捉えることが得意でない私(=マクロ経済学の単位取得に四苦八苦した苦い過去・・・)が、とどまらない円高の流れをどう読むかについて専門家の意見を学びたいと思って入手した本。 藤巻さんの本は以前にも読んだことがあり、切り口が明快で理解しやすいところは変わっていない。 「マ...
経済を大局的に捉えることが得意でない私(=マクロ経済学の単位取得に四苦八苦した苦い過去・・・)が、とどまらない円高の流れをどう読むかについて専門家の意見を学びたいと思って入手した本。 藤巻さんの本は以前にも読んだことがあり、切り口が明快で理解しやすいところは変わっていない。 「マネー避難」というタイトルは、財テクのノウハウ本ぽい印象を与えるけれど、筆者が実際に伝えたいことは違うようだ。もっとも重要なのは、今年5月、震災後の日本経済の流れを睨むなかで、第二の敗戦ともいえる状況がもたらす円安が復興のカギとなる、という考えである。それによって、「分配」を重視してきた社会主義的日本の施策を見直すこと、「市場原理」を取り戻すことこそ、日本再生の第一歩だというメッセージだ。 実際には円高局面の今だからこそ、考えるべきことがたくさんあると感じた。
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900兆円の累積赤字に加え、震災の復興費で日本の財政は破綻寸前。著者は近い将来に、インフレと、株安、国債暴落、円安のトリプル安が来ると予想している。(最近の円高は、おそらく欧米の財政悪化による一時的、相対的なものなのだろう) その中で薦められているのが、個人では財産を外貨に分散す...
900兆円の累積赤字に加え、震災の復興費で日本の財政は破綻寸前。著者は近い将来に、インフレと、株安、国債暴落、円安のトリプル安が来ると予想している。(最近の円高は、おそらく欧米の財政悪化による一時的、相対的なものなのだろう) その中で薦められているのが、個人では財産を外貨に分散すること。国家としては、円安誘導政策(相対的なものなので、短期的にはなかなか実現できないが)。また、電力に関しては、今こそ市場原理を導入し、電力料の値上げと、その増収分を復興と新エネルギー産業振興につぎ込むことを提案している。 さすがに実務に基づいた金融のプロ中のプロの著者らしく、他の評論家がもっともらしく語る施策とは一線を画する視点での指摘が満載。
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大震災発生時の、著者の心境変化や行動が具体的に書かれており参考になる。 ただ、この本はS&Pの米国債格下げ前に書かれているので、著者の言うとおり円売りドル買いをするかどうかは、タイミングを含めて要検討。
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日本経済の復興には円安が必要不可欠であると。そして、大震災により日銀が国債を引き受けする可能性が高くなったため、ハイパーインフレがここ2-3年で起きる可能性が高いと筆者は示唆していた。だからこそ 外貨で資産運用をすることの重要性を説いている。ちなみに筆者はドルを勧めている。 現在...
日本経済の復興には円安が必要不可欠であると。そして、大震災により日銀が国債を引き受けする可能性が高くなったため、ハイパーインフレがここ2-3年で起きる可能性が高いと筆者は示唆していた。だからこそ 外貨で資産運用をすることの重要性を説いている。ちなみに筆者はドルを勧めている。 現在の日本の状況が非常にクリアに説明されているし、いい本ではあったが繰り返しの内容が多すぎたので星3つで。
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これ会社に積んでたら先輩から突っ込まれた。 そんな本読んでるの?って。 まぁ私はそんな守るべき資産なんてないんだけどね。 こういう知識インプットするの嫌いじゃないんだよー。 攻めの時代は終わり守りの時代、どうやって守るかは 勉強して考えねばよーという話。 だいーぶ砕いて書い...
これ会社に積んでたら先輩から突っ込まれた。 そんな本読んでるの?って。 まぁ私はそんな守るべき資産なんてないんだけどね。 こういう知識インプットするの嫌いじゃないんだよー。 攻めの時代は終わり守りの時代、どうやって守るかは 勉強して考えねばよーという話。 だいーぶ砕いて書いているので、こんな私でもわかる。 だから、国の財政状況とかはわかりやすかった。 藤巻さんの著書を一冊でも読んだことある人は、一般向けすぎて つまんないかも。
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