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誰にも書ける一冊の本 の商品レビュー

3.3

39件のお客様レビュー

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2011/08/08

テーマ競作「死に様」で荻原浩が書いた一冊。 父の死に際に、父の書き残した自伝小説を読む主人公。 そこに書かれた父の生涯は自分の知らない父の姿が描かれていて・・・。 父の存在って子供からすると結構謎かもしれない。 私も自分の父の仕事を正確には知らなかったし、 知ろうともしてな...

テーマ競作「死に様」で荻原浩が書いた一冊。 父の死に際に、父の書き残した自伝小説を読む主人公。 そこに書かれた父の生涯は自分の知らない父の姿が描かれていて・・・。 父の存在って子供からすると結構謎かもしれない。 私も自分の父の仕事を正確には知らなかったし、 知ろうともしてなかったかもしれない。

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2011/07/25

いま 実際に父親が入院してて、一歩間違えばヤバかったもんで 簡単に感想が書けないなぁ。 フツーのおとうさんが、ものっそかっちょよく思えまシタ。

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2011/07/22

病気の父の最期。 病院で母から「父の書いていた原稿だ」と手渡される。 小説? 自分史? という内容。 親の人生をそう知っているわけでもないわよね〜。 葬式に来てくれた人のことがわかったのだから、父の原稿も無駄なものではなかったというものだ。 残してでも人に読ませたいもの。そんなも...

病気の父の最期。 病院で母から「父の書いていた原稿だ」と手渡される。 小説? 自分史? という内容。 親の人生をそう知っているわけでもないわよね〜。 葬式に来てくれた人のことがわかったのだから、父の原稿も無駄なものではなかったというものだ。 残してでも人に読ませたいもの。そんなものは無いなぁ。

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2011/07/22

 小さな広告制作会社を経営する主人公のもとに、父危篤との報が入る。北海道へ帰郷した彼は母親から父が書いた厚い原稿用紙の束を手渡される。  福島から北海道に入植し、戦争を挟み生きてきた父の物語と今を生きる主人公をそれぞれの視点から交互に描いていく構成だ。小説の中にもうひとつ小説があ...

 小さな広告制作会社を経営する主人公のもとに、父危篤との報が入る。北海道へ帰郷した彼は母親から父が書いた厚い原稿用紙の束を手渡される。  福島から北海道に入植し、戦争を挟み生きてきた父の物語と今を生きる主人公をそれぞれの視点から交互に描いていく構成だ。小説の中にもうひとつ小説があるような感じ。  「人生は、何をしたかではない。何をなそうとしたかだ。」とメッセージめいたものを遺さんとする父。父の生きざまを自らの人生に重ね合わせる主人公は、父の人生の短さを改めて知り、あったかもしれない、いまとは違う人生に想いを馳せる。  人生の分岐点では、どちらかを選択しなければならない。死を見つめる事が今をより良く生きる事になるのだろう。苦さと共に心に深い余韻が残る読後感。  本書は6人の作家によるテーマ競作「死様」の一つ。他の作品も気になるところである。

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2011/07/11

「死に様」をテーマとした競作の一冊。父の死後、父の手による「小説」を母から渡された長男は、それによって父を理解していきます。父親というものは、死に様を通じてしか生き様を伝える事ができないのかもしれません。

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2011/07/07

平凡に生きた父。 その最期の時に渡された、父の手による原稿。 それは事実なのか創作なのか。 家族って、なんでも知っているようで実は知らないことの方が多い。 活字のデカサにビックリ。 母の話に続いて父の話、 でもって最近やたらでくわす開墾の話。 何かの符号なのかしら。 【図書...

平凡に生きた父。 その最期の時に渡された、父の手による原稿。 それは事実なのか創作なのか。 家族って、なんでも知っているようで実は知らないことの方が多い。 活字のデカサにビックリ。 母の話に続いて父の話、 でもって最近やたらでくわす開墾の話。 何かの符号なのかしら。 【図書館・初読・7/7読了】

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2011/07/04

父親が死にそうだ、と母親に呼ばれた病室で渡されたのは せっせと書いていたらしい文。 まだ生きているその横で、もの言わないその横で。 何枚もあるそれを読みふけっていく。 現実と、文章の中が交互、です。 どこまでが嘘で、どこまでが本当なのかも分からない内容。 空想じゃないか、誇張じ...

父親が死にそうだ、と母親に呼ばれた病室で渡されたのは せっせと書いていたらしい文。 まだ生きているその横で、もの言わないその横で。 何枚もあるそれを読みふけっていく。 現実と、文章の中が交互、です。 どこまでが嘘で、どこまでが本当なのかも分からない内容。 空想じゃないか、誇張じゃないかと読み進めて終わった後 そこで『見た』真実は…。 勤め人、ではなく、退職して、己で作った繋がりだけ、に なった時にだけ分かる、というか、行きつくラスト。 この瞬間、いくつだろうが「大往生したな」と思います。

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2011/06/29

危篤の父に逢いに故郷函館に帰ると、父の書いた「原稿」が。物語の中で辿る父の人生と、目の前でいままさにこの世からなくなろうとしている父と。「本になるような」人生って何なのか?文字に起こす事で見えてくる生きた跡。父の日に読んだ事で、ややしみじみしてしまった。

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2011/06/27

ぎょっとするほど字が大きいのはなぜだろう。同じシリーズの他の本は通常サイズの文字だったのだが。 父親の残した原稿は、真実なのか創作なのか。 創作と思わせて実は事実だったのだろうと思うが、無口だった父親が残した原稿を息子が読むという状況はなんとも痛ましいものがある。 結局気がつ...

ぎょっとするほど字が大きいのはなぜだろう。同じシリーズの他の本は通常サイズの文字だったのだが。 父親の残した原稿は、真実なのか創作なのか。 創作と思わせて実は事実だったのだろうと思うが、無口だった父親が残した原稿を息子が読むという状況はなんとも痛ましいものがある。 結局気がつくと親と同じことをしてしまっているものなのだろうか。 主人公が、小説を書こうとしている様子が生々しくて(私も似たようなことをしているから)ちょっとつらかった。

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