私のいない高校 の商品レビュー
ものの見事に置き去りにされた。 小説にとっての文章とは、読者が字面を追っていけば自然に情景が浮かぶものが良いのか、テクニックとか言葉遊びを楽しむものが良いのか…まあ十年間一睡もせずにガチで考え続けても答えはなかなか出なそうなことを読後は考えてしまった。
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ケベックからの留学生を受け入れ奮闘する高校教師を中心に、一学期間のクラスの様子を描いたお話。半分ノンフィクションらしい。たんたんと描かれていて、ちょっと物足りなさもあった。
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前から、単行本の装丁からくる素朴な印象とか阿部和重との対談を読んだりしたこともあって初めて読んだんだけど、精緻な文章で退屈さも感じつつ。 修学旅行の週の記録もエピソードを広げることなく、淡々とは進められていて、あえてまだ芽の出ていないエピソードに手をつけず膨らませない姿勢をとって...
前から、単行本の装丁からくる素朴な印象とか阿部和重との対談を読んだりしたこともあって初めて読んだんだけど、精緻な文章で退屈さも感じつつ。 修学旅行の週の記録もエピソードを広げることなく、淡々とは進められていて、あえてまだ芽の出ていないエピソードに手をつけず膨らませない姿勢をとっているみたいだった。 また、その場所その場所の歴史や古典の説明を細かく織り交ぜるところはいかにも頭いい、って感じで逆に新鮮。 文体の中で明確な焦点となる人物はいなくて、あえて言うなら「学校」と「担任」なのだけど、その担任の方はと言うとカナダからの外国人留学生を常に気にかけている。その留学生と担任を含んだ学校全体を、担任が学生を見渡すときの視線と同じように作者が緩く見ている、という感じか。
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物語らしい物語のないこの小説に主人公たる「私」はいないのかもしれないが、作家たる「私」は強く存在していることが感じとられた。退屈といえば退屈なのだが面白いといえば面白い。ヘンな作家だなあ、やっぱりw。
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雑誌掲載時から評価されているようだが、良い悪いではなく、どうにもこうにもわからんのだ。面白い試みではあると思うのだが。
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留学生が日本の高校に留学すること以外はごく普通の高校という場所で起こる日々を淡々と書き綴った…これは小説?まぁでもその前に量子物理学の本をかじってた私には、目の前にあるものをただ受け入れるという視点が備わっているから大丈夫なのですが感想難しい。
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タイトルが気になっていたのを図書館で見つけたので、読んでみたけれど、序盤で挫折。 主人公不在の語り方がどうにもぼんやりして退屈だった。 気力があったらまた改めて借りて読んでみようかな
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初めての青木作品。 評判の良さを目にして読んだが、戸惑った。 物語性の高い設定ながら何という事件は起こらない。 題名から期待される何ものかも無い。 読む側が勝手に想像することを試されているようであった。 リアリズムというならシュールレアリズム。 緻密で具体的な詳細に「...
初めての青木作品。 評判の良さを目にして読んだが、戸惑った。 物語性の高い設定ながら何という事件は起こらない。 題名から期待される何ものかも無い。 読む側が勝手に想像することを試されているようであった。 リアリズムというならシュールレアリズム。 緻密で具体的な詳細に「小説」という名付けがあると突然意味合いが変わる気がした。
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タイトル通り、「私」=主人公がいない高校生活を描いた興味深い小説。 著者と世代が近いせいか、ところどころ懐かしさを共感出来る部分があった。 淡々としていて面白かった。
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留学生を受け入れた高校の数ヶ月を描いた作品。しかし、なんとそこには物語が一切無いのだ。 タイトルは主人公がいないという意味のようで、一応は担任の目線で、ただ学校の日常が淡々と記録されていく。何か事件が起こる予兆があっても、結局はすべて尻切れで終わり、物語に発展することはない。...
留学生を受け入れた高校の数ヶ月を描いた作品。しかし、なんとそこには物語が一切無いのだ。 タイトルは主人公がいないという意味のようで、一応は担任の目線で、ただ学校の日常が淡々と記録されていく。何か事件が起こる予兆があっても、結局はすべて尻切れで終わり、物語に発展することはない。 それが延々と続いてもページをめくってしまうのは、僕の場合、覗き見な感覚を刺激されるからであります。 小説のあり方を覆す実験性と、物語無しでも読ませる筆力は凄いと思いましたが、でもやっぱ正直言うと「退屈」だったよ。
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