男友だちを作ろう の商品レビュー
30歳という微妙な年齢の苦しさもありありと感じます。 男友だちなんて、難しい関係をどうやって築くのか。対談をすることでお話をする=友だちになる準備。一回だけの出会いでも楽しく過ごしたい。そうなれば幸運です。 山崎さんの対談は始めより最後の方がうまくおしゃべりが出来ているなぁ。と思...
30歳という微妙な年齢の苦しさもありありと感じます。 男友だちなんて、難しい関係をどうやって築くのか。対談をすることでお話をする=友だちになる準備。一回だけの出会いでも楽しく過ごしたい。そうなれば幸運です。 山崎さんの対談は始めより最後の方がうまくおしゃべりが出来ているなぁ。と思います。 現代芸術家からミュージシャンまで、読むだけでも「お友達」になれた気がします。
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山崎ナオコーラ「男友だちを作ろう」 挿絵を書いているイラストレーターさんや、行きつけの中華料理屋さんの店主、担当の編集者さんや、普通の大学生、アジカンのゴッチなどなど…14組の男性と、ナオコーラさんが対談をしたものをまとめたエッセイ集。 ものっすごくおもしろかった! 失恋し...
山崎ナオコーラ「男友だちを作ろう」 挿絵を書いているイラストレーターさんや、行きつけの中華料理屋さんの店主、担当の編集者さんや、普通の大学生、アジカンのゴッチなどなど…14組の男性と、ナオコーラさんが対談をしたものをまとめたエッセイ集。 ものっすごくおもしろかった! 失恋したばかりのナオコーラさんに、店主がかけることばが素敵で思わずブックイヤー。 個人的にいちばんおもしろかったのは、写真家の石川直樹さんとの回だった。
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出てくる人たちが興味深い。雑誌でインタビューを読むとしても、俳優や音楽関係の有名な人くらいで、ここに出てくるような人たちってなかなか出会うことができない。それにナオコーラさんはインタビュアーではないので、相手だけを引き出すのではなくて、ナオコーラさんもばっちり写りこんでて、新しい...
出てくる人たちが興味深い。雑誌でインタビューを読むとしても、俳優や音楽関係の有名な人くらいで、ここに出てくるような人たちってなかなか出会うことができない。それにナオコーラさんはインタビュアーではないので、相手だけを引き出すのではなくて、ナオコーラさんもばっちり写りこんでて、新しい。ただ、質問攻めで会話がぷつぷつ切れて、もっとその話聞きたかった、というのもある。 これいい科白、というのがたくさんあるけど、すっと消えて忘れるかんじ。会田誠さんとヤスローさんが特に興味深かったけど、自分の状態によって変わりそうだから、何度も読んで「今これが好き」を見つけたい本。 この本について、ウェブちくまで、ナオコーラさんと穂村弘さんが対談をしていて、それもすごくおもしろいです。
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「ブックマーク」81号にもらった本のアンケートで、「インタビューとエッセイが合体したような、新しいスタイルの読み物だと思った」とあったのを読んで、もともとナオコーラを憎からず思っていたし、読んでないナオコーラ本だったので興味をもって借りてきて読む。 インタビューが、インタビュ...
「ブックマーク」81号にもらった本のアンケートで、「インタビューとエッセイが合体したような、新しいスタイルの読み物だと思った」とあったのを読んで、もともとナオコーラを憎からず思っていたし、読んでないナオコーラ本だったので興味をもって借りてきて読む。 インタビューが、インタビューされた人のことを聞き出していくようで、半面ではインタビューしている人のことをうつしだす、というようなものかなあと思いながら読む。対談相手をつうじて、ナオコーラのことが見えてくるというか。 そして、そういうナオコーラとどなたかとの対談を読みながら、私はこの頃「仕事」ということが気になっていたのだなあと思う。 ○石川直樹さんとの対談で、石川さんの『最後の冒険家』と『いま生きているという冒険』を読んで面白かったというナオコーラが、自分のことを語っているところ。 ▼…自分の話なんですが、私は最近「なんで仕事をするんだろう?」という疑問が湧くようになっていたんです。25歳くらいまでは、お金がなくて、あと、すごく大人しかったから、自分の話を聞いてもらえたり、自分の書いたものを読んでもらえたりという経験が少なかったんです。だから、26で作家になれたときはとにかく嬉しかったんです。仕事が楽しかったんですよ。本を出してもらえて、読者がいるなんて信じられない、次の本も良い本にしようって。それしか考えてなかった… でも、今30で、生活に困るほどお金がないわけじゃないし、仕事をして何か人生に繋がるとか、人として認められるとかがあるわけじゃないので、社会的な地平では「仕事をする意味」がよくわからないなって、急に思い始めて。…(p.65) ▼…ただ、私の仕事は毎日こつこつ書いて、褒められることのない地味なものだけど、「この世界に今までなかった文章を書きたい」と思いながら書いているから、私にとっては書くことが冒険なんじゃないかなって(p.66) ○ファッションデザイナーのスズキタカユキさんとの対談で、紙に名前がついている、そういう紙を研究してつくりだしているおじさんの名前は本になったときに出ない、というナオコーラの話にスズキさんが答えているところ。 ▼…そういうのは、僕も思います。suzuki takayukiっていう自分の名前が出るけれど、自分以外の人の方がいっぱい働いている。… 普段は名前が出ない、っていう人が面白い。それはありますよね。面白い人、いますもん、工場とかに(p.83) ○筑摩書房の担当編集・石島裕之さんとの対談で、この対談連載をどういうふうにという話をしているところでのナオコーラの発言。 ▼「あと、インタヴューっていうような、ライターさんの真似をするような文章ではなく、作家ならではの文章にしていけたらいいな、って思います」(p.130) これを説明するように、ナオコーラは「対話の文字起こし、状況の説明、ではなく、小説家としてのエッセイを書きたい。私は男の人のことを、上手く書けるようになりたい。」(p.130)と語っている。 ライターと、作家と、なにがどう違うのか、ここはわかるようで、いまいちわからず。 ○ミュージシャンの中原昌也さんとの対談で、お金の話をしているところ。 ▼中原さんは、お金がない話をしても、品がある。それにしても確かに、自分のやっていることに値段はつけ難いものだ。私もそれは感じる。私が日々していることも、仕事なのか、なんなのかわからない。(p.205) ○小川てつオさんの「自分たちで公園を作っていく」(p.147)というつぶやきに、ナオコーラは「私はまだ公共性という言葉を深く考えたことがなかった。公園ってなんだろう、と初めて思った」(p.147)と言う。 相手があって、やりとりしていくなかで、自分に「はっ」と切り込みが入ってくる感じ。そういう対談を読んでいると、読んでいる私にも「はっ」が来たりする。 (2/8了)
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しばらく読んでなかったけど、ナオコーラさんの小説をまた読んでみようかな、と思わせられた。 対談集としてはイマイチかもしれないけど、作者の人となりが感じられる本だと思う。私はすき。
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ちょうど六本木アートナイトに行ったとき、 会田誠の"天才でごめんなさい"展の物販にあったので購入。 この本の冒頭が、ナオコーラさんと会田誠の回。 個人的にこの本は、"対談"でも"エッセイ"でもなくて、 "ドキ...
ちょうど六本木アートナイトに行ったとき、 会田誠の"天才でごめんなさい"展の物販にあったので購入。 この本の冒頭が、ナオコーラさんと会田誠の回。 個人的にこの本は、"対談"でも"エッセイ"でもなくて、 "ドキュメンタリー"と"小説"の間みたいな、どちらかというとショートフィルムに近い文章なのかな、と思った。 誰との回だったか忘れてしまったけど、"小説は時間を作れる"という表現がまさにそれで、 カギカッコでくくられた会話の間を、ナオコーラさんが自由に泳ぎまわる。 だから、この本を、阿川佐和子がよくやるような対談本だと思ってみると肩透かしにあうかも。 これはきっと、他人を通して自分の内面と向き合っている、 ナオコーラさん自身のモノローグとして読んだほうがいいんじゃないかな、そんなことを思った。
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期待したのと違った。 下手なインタビューを素敵なエッセイ風に書いています。 中身よりもエピローグにぐっときた。 「結婚したら褒めてもらえるのではないか。いや、違う。褒められない人生でいいのだ。」 褒められたいんだなぁ。
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多種多様で、豊かな人間関係。 同じ世代の人間として、私もこういうのがごくごく当たり前になるように願っている1人である。 私がもしこの本の一節に加われるなら、どんな風に書いてくれるのかなと、そのことを想像しただけで何だかわくわくした気持ちになれる1冊でもあった。
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友達から借りた。一番面白かったのは、会田誠のところ。自分で髪をぐりぐりやるから、寝癖みたいななっちゃう、ってかわいすぎ。
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ナオコーラさんの対談集と言う言い方がしっくりくるかな、と。対談している男性、どの方々も個性的でナオコーラさんの個性にあった方々でしたねぇ。個人的にはタイトルとマッチしていない感じ、と思ったり。対談内容はナオコーラさんの小説を抜粋して読んでいる雰囲気があって良かったなぁ、と。
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