創発的破壊 の商品レビュー
これからの未来を考えるには、今まで人がどのようにパラダイムシフトを乗り越えてきたかを、知ることも役立つと思った。
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”<一言> <読書メモ> <きっかけ> 出版されたとき気になる存在だったが、twitterで六本木ヒルズアカデミーの講演の話をみて購入。”
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明治維新のイノベーター 大隈重信も紹介。廃藩置県と日本史では軽く扱うが、確かに物凄い変化を実現したよな。
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震災の直後に出版された本で、エネルギーや社会制度など、復興に向けた新たな枠組みを作る必要性が説かれている。 イノベーションの定義、歴史上の人物から学べること、ソーシャルアントレプレナー的な活動の紹介を通した、ポスト資本主義の方向性の提示など、一つ一つの内容が興味深い。 ただ、震...
震災の直後に出版された本で、エネルギーや社会制度など、復興に向けた新たな枠組みを作る必要性が説かれている。 イノベーションの定義、歴史上の人物から学べること、ソーシャルアントレプレナー的な活動の紹介を通した、ポスト資本主義の方向性の提示など、一つ一つの内容が興味深い。 ただ、震災から5年半がたち、いつのまにか、震災前の社会に戻ってきている現在からみると、ああ、結局は、こういう発想で社会を変えることは、やはりできなかったのかなぁ、と少々寂しい気持ちにさせられる。 最後に紹介されているW.チャーチルの言葉が印象的。 A Pessimist Sees the Difficulty in every Opportunity. An Optimist Sees the Opportunity in every Difficulty.
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やはり元気が出る。個人の営み、世界から見た日本はとても共感した。なぜかやる気にさせてくれる本。読みやすい文体もよい。ユヌス氏は本人の談話周辺を追いかけてみようと思う。
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資源がないから外に取りに行くという発想から、資源がないならば世界から輸入すればいいという発想の大転換は、まさにコペルニクス的転回である。同時に、原料を輸入して付加価値をつけ、再び輸出するという貿易立国も「コロンブスの卵」的発想である。(p.30) そのお坊さんは即座に、「幸せとは、①人に愛されること、②人に褒められること、③人の役に立つこと、④人に必要とされることです。愛はともかく、あとの三つは仕事で得られることですよ」とおっしゃったのです。(p.86) 貧困というのは貧しい人たちのせいで起きるのではない。これが、私が学んだひとつの教訓です。 貧困は「制度」がつくるのです。私たちが構築した制度、実施していく政策、そして私たちが設計した概念、こういうものが貧困の種となるのです。貧困は人工的につくられ、課されるもので、制度を是正し、概念や政策を是正することによって、なくすことができるのです。(pp.111-112) 貧困の削減や途上国の支援にとってもっとも重要なことは、彼らに尊敬を払い、彼らの自主的自立心を守り、自分たちで自分たちの運命を決める自由を与えることだからである。これは先進国・途上国にかかわらず世界共通の事象である。現に、グラミン銀行はニューヨーカーに支店を開き、巨大銀行が不良債権や政府規制の下におかれる中でも悠々と大きな成功を収めている。もちろん、やっていることは同じ。貧しいアメリカ人女性を対象に少額融資を行い、彼らの自立と貧困からの脱出を手がけているのである。(p.132) 世界貿易の時代にあって、国を建てる基本は対外的責任である。 明治維新を打ち建てた幕末の志士たちの多くは、その理念において尊王攘夷を基本としていた。しかし、維新後の外交政策に関しては共通の構想も抱いてはいなかった。さらには、世界経済の中では日本の貨幣はすでに日本のものではないことにも気づいていなかった。大隈重信はときに理不尽ともいえる列強諸国と対峙することで、獅子から日本官僚・日本政治家へと脱皮し、国の基本の確立に奔走していったのである。(pp.260-261)
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創発的破壊とは何か、どんなインパクトがあるか、 そこが気になって読んでみた感じからすると、 少し物足りないかな、って印象がありました。 ちょうど、東日本大震災後に書かれていて、 著者も指摘しているとおり、これからの社会として日本がどこをめざすべきか、 が強く出ている印象です...
創発的破壊とは何か、どんなインパクトがあるか、 そこが気になって読んでみた感じからすると、 少し物足りないかな、って印象がありました。 ちょうど、東日本大震災後に書かれていて、 著者も指摘しているとおり、これからの社会として日本がどこをめざすべきか、 が強く出ている印象です。 それは、脱原発であり、分権化社会です。 たった一人のリーダーシップではなく、 小さな個人個人の行動の集積が創発的破壊を引き起こす。 それも、破壊といっていますが、 新しい社会をつくっていくということでしょう。 アラブの春のように、民衆の力の集積の威力が大きいことを指摘しています。 ムハマド・ユヌス氏や、日本の明治維新の歴史などもあげて、 新しい社会をつくる個人の想いや行動にも注目しています。 個人的には、タイトルに掲げるくらいなら やはりもう少し、創発的破壊に突っ込んで欲しかったですかね。 “(1)脱原発・脱炭素化社会におけるエネルギー開発のリーダーへ (2)これまでの東京一極集中から分権化社会へ (3)世界で進む少子高齢化問題の先進的解決国へ この三つのパラダイム・チェンジはいかにして可能かを示して本書を終わりたいと思う。”
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志の高い本。既得権層による震災から復旧ではなく、若者による日本の「創発的破壊」を期待する。「若者は世界に出よう。」自分でも何かしたくなる。ミシマ社いいね。米倉本2冊目。
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金儲けが全てじゃない。世界レベルで皆が幸福になれる術を考えていけば、自ずと自分の利益にも繋がるという事。明るい未来を信じて、私にも出来る事から始めて行こう。
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リーダーは要らない。個人の小さな行動が社会を変える力を持つ。 停滞してる時って、わかりやすいカリスマ性を持ったリーダーを安易に求めてしまうので気をつけたいですね。僕はこれだけコロコロ首相が代わってもたいして混乱が起きない日本の社会って、皮肉混じりにすごいなぁと思っているのですが、これからは官僚や財界でなく我々個人個人の声で社会を動かしていきたいですね。さて、僕は何を変えられるのかな。考えてみよう。
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