彼女について の商品レビュー
不思議な話だった。 言葉がすーっと入ってくるけど、そこに染み込むことはなくて、気付いたら読み終えてしまっていた。 でも何だかわたしの好きな映画と同じ匂いがして、読んでいて心地好かった。 自然に囲まれたロケ地に、セリフが少ない脚本で、出演者の表情をじっと撮影してその人の感情を観客...
不思議な話だった。 言葉がすーっと入ってくるけど、そこに染み込むことはなくて、気付いたら読み終えてしまっていた。 でも何だかわたしの好きな映画と同じ匂いがして、読んでいて心地好かった。 自然に囲まれたロケ地に、セリフが少ない脚本で、出演者の表情をじっと撮影してその人の感情を観客に読ませようとする、静かな映画。 「実は幽霊だった」いう設定はあまりに非現実的だけれど、それを感じさせないようなどこかリアルで儚い作品でした。 個人的には由美子と昇一の食事の場面が好きです。
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悲しい話なのか、幸せな話なのか、なぜだか読み終わってもさっぱりわからない。 暗いけど、明るいし、温かいのに、さみしい。 不思議。 ファンタジーって、あんまり好きじゃないんだけど この小説は、好きとか嫌いとかそういう範疇にない気がする。 読んでる途中と読み終わってからで、 タイト...
悲しい話なのか、幸せな話なのか、なぜだか読み終わってもさっぱりわからない。 暗いけど、明るいし、温かいのに、さみしい。 不思議。 ファンタジーって、あんまり好きじゃないんだけど この小説は、好きとか嫌いとかそういう範疇にない気がする。 読んでる途中と読み終わってからで、 タイトルの「彼女」が指す人物が私の中で変わりました。 正解はわからないけど、多分この解釈であっていると思う。
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ふらふら~と本屋に立ち寄って あら、文庫ででてたんだ。って お財布の中には500円玉と あとは帰りの電車賃だけで。 あら、夕ご飯のお買い物できないなぁ でも買うしかないかぁとか考えて ソファーとベットを行き来しながら 一気に読んだ そしたら涙がでてきて あらあら、とか思...
ふらふら~と本屋に立ち寄って あら、文庫ででてたんだ。って お財布の中には500円玉と あとは帰りの電車賃だけで。 あら、夕ご飯のお買い物できないなぁ でも買うしかないかぁとか考えて ソファーとベットを行き来しながら 一気に読んだ そしたら涙がでてきて あらあら、とか思ってるうちに 読み終えちゃった。 久々に泣いたなぁとか思って 我ながら、なんて強がりなんやって。 でも、まだこうやって泣けるくらい 頭も柔らかいな。 ならまっいいかって、思った。
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登場人物もストーリーもよしもとばななぽくなく、物語の構成も彼女の作品と思って読むと、いい裏切りがあり、面白くてびっくりした。あとがきによるとダリオ・アルジェントの『トラウマ』という映画をベースにしてるとのことで、なるほど、と納得した。 元になる映画のテーマをよしもとばななの感性で...
登場人物もストーリーもよしもとばななぽくなく、物語の構成も彼女の作品と思って読むと、いい裏切りがあり、面白くてびっくりした。あとがきによるとダリオ・アルジェントの『トラウマ』という映画をベースにしてるとのことで、なるほど、と納得した。 元になる映画のテーマをよしもとばななの感性で彩った作品。 よしもとばななは、この世界と平行する、ある世界とをつなぐ裂け目のようなものを行き来してしまう感性を描くのが得意で、この作品はそれがより強く全面的にでている。 よしもとばななが彼女として、こういうストーリー構成の物語を描いていけば今後の作品が楽しみ。
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読んでいて胸がキューンとなる言葉の数々が、ばななさんらしくて、好きです。 最後まで読んできて、ちょっと驚きの展開に、あ~でもやっぱりそうだったのか~という気持ちもチラっと。 私は一人の親として、子どもたちにきちんと愛情を注いであげられただろうか…と、色んな場面で考えさせられました...
読んでいて胸がキューンとなる言葉の数々が、ばななさんらしくて、好きです。 最後まで読んできて、ちょっと驚きの展開に、あ~でもやっぱりそうだったのか~という気持ちもチラっと。 私は一人の親として、子どもたちにきちんと愛情を注いであげられただろうか…と、色んな場面で考えさせられました。 いつの時点でもいいから、確かに愛されたという気持ちが、子どもたちに息づいていてくれる事を、願います。
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ミステリっぽくもあり、一気に読める。独特の心情描写が、うん、やっぱ、うまいなあ。 「供養」の物語であると思った。大切な人をなくした人が、心穏やかになれますように。そのためには誰にでも、丁寧に過ごす時間が要る。それが静謐に描かれている。
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ことばの選び方が素敵だと思います。 ずっと苦手意識が消えなかったばななさんですが、 ちゃんと読めるようになって今回で2冊目。 結末が思っても見ない方向に向いていて、 ぽろぽろ泣いてしまいました。 物事の考え方を改めさせられる作品です。
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なんにも考えずに読んで、読み終わってしばらく経って「ファンタジーだったのか・・・。」と気づいた。 もう少し読み込んでいけば好きになるかも。
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人生をどんなふうに捉えてゆくか。つくり上げていくのか。なぜ生き続け、どういう事柄を幸せだと感じるのか。 作者ならではの視点で描いたファンタジー。
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途中までは、よしもとさんの不思議な世界の中でも 引き込まれる感覚があった。 でも、結末が…ちょっと残念。 また読み返してみようとは思います。
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