てふてふ荘へようこそ の商品レビュー
乾ルカさんの作品は初めて読みました。 どの話も心が温かくなるストーリーだと思いました。でも少し切なさが残るのは、せっかく心通じあったルームメイトとの別れのせいかな、と思いました。読んでいるわたしも住人だちと同じように呪縛霊に霊以上の何か、普通の人間のように感じながら読んでいたの...
乾ルカさんの作品は初めて読みました。 どの話も心が温かくなるストーリーだと思いました。でも少し切なさが残るのは、せっかく心通じあったルームメイトとの別れのせいかな、と思いました。読んでいるわたしも住人だちと同じように呪縛霊に霊以上の何か、普通の人間のように感じながら読んでいたのかも知れません。
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図書館でなんとなく目に留まり、乾ルカさん初読み。 いいですねコレ。 言い方が難しいのだけど、個人的に★5つにはなりえないのだけど、でもいろんな要素が総じてほぼ★4つで安定かつ調和している感じ。とても素直に読めるのです。
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ひとつひとつのお話は面白かったけど、てふてふ荘に幽霊がいるワケとか、各幽霊の能力の差とか、全体に関わるところの理由が個人的にはスッキリしないので、★ひとつマイナス。 幽霊側も成仏したいなら、入居者を積極的に選びにいけばいいのに、(少なくともそのくらいの能力はありそうだし、、)最初...
ひとつひとつのお話は面白かったけど、てふてふ荘に幽霊がいるワケとか、各幽霊の能力の差とか、全体に関わるところの理由が個人的にはスッキリしないので、★ひとつマイナス。 幽霊側も成仏したいなら、入居者を積極的に選びにいけばいいのに、(少なくともそのくらいの能力はありそうだし、、)最初の入居時には入居者の好みひとつで部屋が決まってしまうのもなんだかね、とか個人的にはツッコミどころがいっぱいあって素直には読み進められませんでした。 そもそもツッコんではいけないのかもしれませんが。
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亡くなった人も生きてる人も、人はやっぱり1人では生きられず、温もりや愛情があれば乗り越えられたり決断できたりするんだと、思った。 思い残したことなく亡くなる人の方が、きっと少ないのだろう。 こういう形で、成仏できるのはきっと恵まれている。 カエルの目にならず、目に見えないも...
亡くなった人も生きてる人も、人はやっぱり1人では生きられず、温もりや愛情があれば乗り越えられたり決断できたりするんだと、思った。 思い残したことなく亡くなる人の方が、きっと少ないのだろう。 こういう形で、成仏できるのはきっと恵まれている。 カエルの目にならず、目に見えないものこそ大切にしていきたい。
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そうだったのね。この世に思いを残して逝ってしまった人は数え切れないくらいいるんだ。そしてこの世でも報われない人はたくさんいて、どちらの世界にあっても必要なものはやっぱり「温もり」なんだよなあ。作者のあたたかなまなざしを感ずることのできる作品。
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てふてふ荘は「訳あり物件」。 家賃は月一万三千円、間取りは2K、敷金礼金管理費なし。 風呂、トイレは共同、築年数も経っている。 それにしたって激安。 さて、いったいどんな「訳」があるのだろう? 答えは、幽霊が住んでいる。 6室あるうちのすべてに、幽霊が住んでいるのだ。 そこの住...
てふてふ荘は「訳あり物件」。 家賃は月一万三千円、間取りは2K、敷金礼金管理費なし。 風呂、トイレは共同、築年数も経っている。 それにしたって激安。 さて、いったいどんな「訳」があるのだろう? 答えは、幽霊が住んでいる。 6室あるうちのすべてに、幽霊が住んでいるのだ。 そこの住人たちはいったいどんな訳でこの激安物件を選び、また、住み着いているのか。 死んだ者の心残りと生きている者の無念。 さて、彼らはそれぞれの思いを昇華できるのだろうか?? 一号室に入居した高橋は、ある悲しい運命の持ち主。 二号室の美月は父親譲りの顔。 化粧っ気のなかった美月がおしゃれを始めた理由。 そして、痛々しい行動。 でも。 三号室の長久保は詐欺で服役したことのある男性。 うまくいかない現実に、やけを起こして怪しげな葉っぱを預かりもする。 四号室には綺麗な顔立ちの薫という少年の幽霊。 彼は他の入居者を認めない。 一人を除いて。 五号室は空き部屋だったが、そこに入った女性は、あれれ? 見え、ない? 六号室は子供の幽霊。 どうも彼は同居人の米倉を殺そうとしているようだ。 忘れないで、忘れないよ、忘れられない。 人の心は複雑極まりない。 好きな人をわざと嫌ったり、認めて欲しい気持ちを受け入れたくなくて、簡単な方に逃げてみたり。 ちゃんと本心を言えないから、伝えられなかったから心残りになってしまう。 縛り付けられてしまう。 そこから逃れるには、もう一歩だけ、前に行くこと。 その一歩が難しいけれど、一緒に踏み出してくれる人がいたならば、背中を押してくれる人がいるならば。きっと、その一歩は何よりも大切なものになることだろう。
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てふてふ荘に住みつく各部屋の地縛霊と住民の物語。1番良かったのはおっちゃんのところ。泣ける。素敵な話だなー( ˊᵕˋ* )これを読んで幽霊に会える小説が好きだということを確信しました笑 ほのぼのしてるけど、なんかリアルだった。幽霊もいるんじゃないかな、会えるんじゃないかなって思え...
てふてふ荘に住みつく各部屋の地縛霊と住民の物語。1番良かったのはおっちゃんのところ。泣ける。素敵な話だなー( ˊᵕˋ* )これを読んで幽霊に会える小説が好きだということを確信しました笑 ほのぼのしてるけど、なんかリアルだった。幽霊もいるんじゃないかな、会えるんじゃないかなって思える作品。
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そのアパートは破格の条件で借りる事が出来る。 それなのに掃除は行き届き、大家さんの人柄も良い。 ただ一夜明けると、その部屋には成仏できずにいる幽霊がいるのだった。
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2015/11/21 読了 小さい図書室なので何人借りたか分かります。私で二人目でした。先読みできる感はあったけど期待通りに進むのも心地よく感じてた。なんでたった二人?!もっといろんな人に読んでもらいたい! 爽やかに、いい泣きできました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
てふてふ荘には6室ある。 かなりの格安物件。 入居する時にはある写真を見せられる。 その写真により部屋が割り当てられる。 その写真に写る人物がその部屋に取り付いている地縛霊だった。 部屋の住人と地縛霊との日々の生活。 心通わせある条件を満たすと地縛霊は成仏していく。 連作短編という感じなのだろうか、さくさくっと読める。 住人も地縛霊もみなキャラがたっていて面白い。 全員の住人が地縛霊を見える訳でも無いのもよい。 しかし大家さんには驚いたわ。
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