私には女性の排卵が見える の商品レビュー
女性の排卵を色や音などで近く出来る著者の話はとても興味深い内容です。 ご自身の感覚を共感覚の一種と結びつけているようですが、確かに文字に色が見えたり、音が見えたりというような共感覚に近いのかもしれません。 そもそも五感というのはそれぞれの感覚が独立しているものではないし分離出...
女性の排卵を色や音などで近く出来る著者の話はとても興味深い内容です。 ご自身の感覚を共感覚の一種と結びつけているようですが、確かに文字に色が見えたり、音が見えたりというような共感覚に近いのかもしれません。 そもそも五感というのはそれぞれの感覚が独立しているものではないし分離出来ないものだと私は思っています。 例えば話を「聞く」時にも聴覚だけでなく「見る」という視覚も無意識に併用しているし、食べ物を食べるときも視覚と嗅覚が使われる。 それぞれの感覚がつながりあいながら機能しているという意味では五感というよりは互感ですね。
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幼少期から現在に至るまでに、女性の月経や排卵を感知する不思議な感覚を持っている著者。 彼が語る、経験した不思議な世界と、そこから女性の「つきのもの」にまつわることや共感覚を思索している。 内容は女性に関して、古代の男性に対して、さらには和歌に関してなど多岐にわたっているため...
幼少期から現在に至るまでに、女性の月経や排卵を感知する不思議な感覚を持っている著者。 彼が語る、経験した不思議な世界と、そこから女性の「つきのもの」にまつわることや共感覚を思索している。 内容は女性に関して、古代の男性に対して、さらには和歌に関してなど多岐にわたっているため、若干とりとめのない印象もあるが、「共感覚」について全般的に面白い記述である。 P37 この(彼のような)性的感覚を持つ男性のほとんどは、おそらくいわゆる知的・言語障害者や自閉症者や(略)アスペルガー症候群であり、いわゆる健常者として社会生活を送っている私のような男性は稀であるという気がする。 P56 私の(女性を目視するだけで、彼女が触ったものが自分も触ったようにかんじる)ミラータッチ共感覚は、女性に向かう場合が九割ほどと圧倒的に多いのだが、他に動植物・自然物(花や石)・人工的物体などに対しても起きる。人間の男性に対して起きることは殆どない。 P96 排卵完治の時に伴う何とも言えない感動や、「現代の倫理上、実際の行動はとれないけれども、今排卵しているこの目の前の女性を妊娠させないと、世界が大変なことになる気がする」という得体のしれない絶望感や悲壮感のようなものは、他の動物のオスなら常に実感しているものだと思って、安心するようにしている。 (卵胞波 著者は排卵の時期だけでなく他の時期にも「ぴょこちゃん(女性の排卵を称する著者の表現)」がみえる時期がある。これにより排卵は28日に必ず一回ではなく、他の時期にもありうる、とする説。 ほかにも交尾排卵に触れている。) P129 (著者の性欲は一般男性と少し違い)「性欲」というよりは、「性欲と恋愛と生殖が分岐する前の性欲」としか言いようがない気がしている。 P133 装身具だけでなく、タトゥーなど身体加工の意義についても(略)どれが本当かわからない。いくつか挙げると、現代と同じく身体装飾そのものだという説、呪術的行為だという説、身分・職能を示すしるしだという説、苦痛に耐える儀式・訓練だという説、などさまざまで(略)ある。 (排卵感知する著者からすると、これは排卵の感知を攪乱させ、不特定多数の男性から身を守る働きをしている、となる)。 P141 私は、女性の排卵・月経などを感知する自分の感覚を、心理学などで用いられている「共感覚」の概念を用いて「対女性共感覚」と名付けたと書いたけれども、その実感が、「女性の身体と溶け合う感覚」であり、「男・オスにとっての無我の境地」と感じられている以上、それを忠実に表すなら、本当は「親女性共感覚」「溶女性共感覚」となづけたほうがよいことになる。 P145 和歌、特に(男性が女性となって詠む)恋歌は(略)「女性の心で詠む」とは、「女性を解釈する」ことであってはならない。「女性を体験する」ことでなければならない。 特に女性の悲恋を読めることは、男性歌人の価値であり、男性のステータスでもあった。「女性の私たちにも詠めないわ」と女性に思わせるほど女性を詠めていることが、女性の心を動かした。 (和歌を共感覚的に読むのは稲田利徳氏の研究が最初、ほか藤原克己ら) (性的暴力の被害者、鬱、対人恐怖症の女性の中には)「どこからどこまでが自分の体なのか」時々わからなくなる人さえいる。彼女たちは、「傷ついたのは私の体だけではない、この本(ぬいぐるみ)も私の体の一部で、きっと私の傷をわかってくれるはずだ」と徹底的に信じ、本当に「自分の身体」の領域を(自分が手で持っている)本(やぬいぐるみ)にまで広げさせて、精神的負担を薄める、ということを繰り返している。(コタール症候群の一部???)
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著者は「女性の『性周期』が目に見えたり聞こえたりする」という男性。 目の前の女性の生理期間だったり、排卵日だったりがわかるらしい。また、そういうときの女性の不調を、同じように体験してしまうのだとか。 自分自身の能力を、著者自身が不思議に思いながら解き明かそう、説明しようと試みた...
著者は「女性の『性周期』が目に見えたり聞こえたりする」という男性。 目の前の女性の生理期間だったり、排卵日だったりがわかるらしい。また、そういうときの女性の不調を、同じように体験してしまうのだとか。 自分自身の能力を、著者自身が不思議に思いながら解き明かそう、説明しようと試みた本。まだまだ謎解きの途上、といったかんじ。
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そういう能力が本当にあるとして、この本はその能力にかこつけて 言いたいことを言ってるだけに見える。 その能力のメカニズムの考察にしても、例えば、 写真・動画ごしだと感じる/感じないので視覚は使われている/いない、とか 鼻を塞ぐと感じる/感じない、とか そういうところから簡単に能力...
そういう能力が本当にあるとして、この本はその能力にかこつけて 言いたいことを言ってるだけに見える。 その能力のメカニズムの考察にしても、例えば、 写真・動画ごしだと感じる/感じないので視覚は使われている/いない、とか 鼻を塞ぐと感じる/感じない、とか そういうところから簡単に能力のポイントを絞り込めるだろうに、 そういう記述はない。 昔はそういう能力を持つ人はちらほらいたが、現代社会ではこうで衰退してしまった、みたいな件も、 想像力が逞しいとは思うが論理的ではないのでSFにもならない。
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著者が、女性の排卵日を含めた周期が色覚や聴覚などを伴った見える、いわば共感覚について記した一冊。 そして、単に共感覚に対しての説明にとどまらず、古代の日本人や動物にはこの手の感覚はあり、むしろ現代人男性に失われた感覚だという問題提起をしている。 自分にその手の感覚がないので、実...
著者が、女性の排卵日を含めた周期が色覚や聴覚などを伴った見える、いわば共感覚について記した一冊。 そして、単に共感覚に対しての説明にとどまらず、古代の日本人や動物にはこの手の感覚はあり、むしろ現代人男性に失われた感覚だという問題提起をしている。 自分にその手の感覚がないので、実体として捉えるのは難しいが、非常に勉強になった。
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興味深い内容ではあるけど、話の流れがわかりにくい印象。つまり何が言いたいのかがあんまり伝わらない感じがした。
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ぎょっとするタイトルである。 女性の性周期が分かる“特殊”な感覚への好奇心と、最近本を読むとたまに出てくる「共感覚」への興味から購入した。 女性の排卵や生理を知覚できるという筆者の言葉に最初は抵抗を持つの だが、読み進めるうちに、筆者の主張するように、それはもともとどんな男性...
ぎょっとするタイトルである。 女性の性周期が分かる“特殊”な感覚への好奇心と、最近本を読むとたまに出てくる「共感覚」への興味から購入した。 女性の排卵や生理を知覚できるという筆者の言葉に最初は抵抗を持つの だが、読み進めるうちに、筆者の主張するように、それはもともとどんな男性にも備わっていた感覚だと考えるのが自然に思える。 高校生の頃、日本の古典の世界はエロいと思っていたが、本書での古典の解釈は腑に落ちる点がある。 性に関して多く言及する本だが、現代社会に生きる中で性にまとわりついた卑猥なイメージが解きほぐされる。 ものすごい良書とは思わないが、今までの常識は覆されるし、筆者の性に対する自然な捉え方は良いな、身に付けたら心が軽くなりそうだなと思ったので、星4つ。
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題名を見たら一見トンデモな感じですが、読んでいくと本当にそうなんだろうなーと思えてきました。もっと自分自身の感覚、感性とちゃんと向き合いたいと思いました。
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