オーダーメイド殺人クラブ の商品レビュー
辻村深月は本当に素晴らしく成長したな、としみじみ思う。 中二らしい、くだらない恋バナ、仲違いをこんなにまじめに真剣に、死んじゃいたいぐらい悩む主人公の描写が凄い。澁澤に心酔する徳川も、大人である今の私が見るとバカバカしいんだけど、だんだん自分も中二感性に戻って行く感じがした。切な...
辻村深月は本当に素晴らしく成長したな、としみじみ思う。 中二らしい、くだらない恋バナ、仲違いをこんなにまじめに真剣に、死んじゃいたいぐらい悩む主人公の描写が凄い。澁澤に心酔する徳川も、大人である今の私が見るとバカバカしいんだけど、だんだん自分も中二感性に戻って行く感じがした。切ない。
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いけてないクラスメートの男子に自分の殺人を依頼した中2少女の物語。ネタバレになるのでこれくらいしか書けません。いじめのシーンなどはちょっと切なくなりますけど、読んで損のないオススメの一冊です。今の十四歳は大変やな、いろいろと。
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中二病な少年少女の繰り広げる、ちょっと痛々しい物語。この時期の世界って狭くて、学校での嫌なこととかそれこそいじめなんかがあれば、それでもう世界が終わったような気になってしまうものですね。そして、大人になる前の「美しい」死に憧れてみたり。 オーダーメイドで殺人を演出しようとする計画...
中二病な少年少女の繰り広げる、ちょっと痛々しい物語。この時期の世界って狭くて、学校での嫌なこととかそれこそいじめなんかがあれば、それでもう世界が終わったような気になってしまうものですね。そして、大人になる前の「美しい」死に憧れてみたり。 オーダーメイドで殺人を演出しようとする計画、傍目にはとっても馬鹿馬鹿しく思えますが。自分が特別でありたいと願う気持ちも、本当にこの時期独特のものなのかも。そう思えば、痛々しいけど微笑ましくも感じられるかな。 美しい世界では生きていけない。それなりの嫌なことを乗り越えてやり過ごして生きていくのが、大人。だとすれば大人になるのは淋しいことかもしれないけどね……。
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最後まで読んで、あの時、この時、徳川は何を思っていたんだろ?ってせつなくなる。ノートの顛末にはぐっときた。 徳川目線のもちょっと読んでみたかったな。教室内ヒエラルキに自覚的で、違う種類の異性と話すこともできない、昆虫系。アンが見た徳川は、どこまでが真実で、どこが誤解だったのかな。...
最後まで読んで、あの時、この時、徳川は何を思っていたんだろ?ってせつなくなる。ノートの顛末にはぐっときた。 徳川目線のもちょっと読んでみたかったな。教室内ヒエラルキに自覚的で、違う種類の異性と話すこともできない、昆虫系。アンが見た徳川は、どこまでが真実で、どこが誤解だったのかな。 狭い世界でどうしようもなく息苦しい、生き苦しい姿。辻村さんはその世代に寄り添うのが上手くて、せつないけれど安心感。
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中二女子のこの狭くて苦しくて出られない感じ、リアルだった。校内ヒエラルキーで上位と下位は口をきくこともできないってのも確かにそうだったなぁ。後から考えるとくだらなくてバカバカしいんだけど、当人にとっては死にそうなぐらい重要なことなんだよね。日々の小さなことがそれを引き起こすってと...
中二女子のこの狭くて苦しくて出られない感じ、リアルだった。校内ヒエラルキーで上位と下位は口をきくこともできないってのも確かにそうだったなぁ。後から考えるとくだらなくてバカバカしいんだけど、当人にとっては死にそうなぐらい重要なことなんだよね。日々の小さなことがそれを引き起こすってところまで、凄く描けていたと思う。 そして、きっかけは特にないけど、いつのまにか「あの頃痛かったな。でも本気だったな」って気付くところまで、あるあるあるある、と思ってしまった。
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馬鹿にするでも賛美するでもなく、誰もが多かれ少なかれ経験している過去の思い出としての中二病を正面から書いた小説。
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コウちゃんの苗字が出てきただけでも嬉しいのに、環が叫んでたラストを思わすあのシーンの前の20ページ描かれた物にぐっときた。
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