オーダーメイド殺人クラブ の商品レビュー
狭い世界の中で必死になっているアンの姿がとてもリアルだし、中学生の頃特有の感覚もどこか懐かしさを感じた。女の子同士のいざこざの描写がリアルすぎて苦しかったけど、ラストに向けて徳川の気持ちが表現されてきてからは、なんだか気持ちよく読めた。最後は清々しい気持ちで本を閉じられました。
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学校という小さな社会しか知らない中学生の苦悩と、中学生ならではの考え方が上手く描かれてるなという感じ。毎日一生懸命で、上手くいかないと死を意識する。敵も多い。『悲劇の記憶』もそのひとつで、その時は必死で考えて書いて、大人になった時黒歴史になる。そんなに深く考えること無かったと大人...
学校という小さな社会しか知らない中学生の苦悩と、中学生ならではの考え方が上手く描かれてるなという感じ。毎日一生懸命で、上手くいかないと死を意識する。敵も多い。『悲劇の記憶』もそのひとつで、その時は必死で考えて書いて、大人になった時黒歴史になる。そんなに深く考えること無かったと大人になって気づく。でも、確かにあの時辛かったなという思い出は残る。 同じような価値観の2人が出会ったことで、辛い時期を一緒に乗り越えて大人になれたんだと思う。 芹香と倖と無理に付き合う必要なくて、でも部活は一緒で…もともと仲の良かったえっちゃんがいるしそこまで悲観することないと客観的には思うのに、当事者はそうじゃないんだよなと思う。 最後に、あの事件を一緒に考えた徳川との関係がそれで終わりにならずに続いていくことがよかったなと思った。
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中学2年生 特別になりたい気持ち 人間関係に悩む気持ち 非日常に憧れる気持ち 死に憧れる気持ち その時は紛れもなく本気の気持ち
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この頃が一番人生でつらい時期なのでは、と改めて思いました。 自分たちでは何もできない。 大人に認めてほしいけどそれを伝えたいと思う自分に苛立つ。 学校”という狭い世界にしか自分の価値を考えられない。 読んでいて当時の私をなぞっているような気持ちでした。今なら"バカバ...
この頃が一番人生でつらい時期なのでは、と改めて思いました。 自分たちでは何もできない。 大人に認めてほしいけどそれを伝えたいと思う自分に苛立つ。 学校”という狭い世界にしか自分の価値を考えられない。 読んでいて当時の私をなぞっているような気持ちでした。今なら"バカバカしい”と思えるようなことでもあの頃は人生を揺るがす一大事だったと思い出します。 この物語は、中学二年生の男女がそれぞれの闇を晴らすため殺人事件を考えていく物語です。 もう少し物語のテンポが良かったらなと思いましたm(*_ _)m
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慎重にドミノを並べるみたいな、ひとつのミスで人生が終わってしまうと思い込んでいた思春期の人間関係を思い出しました。 終始、息苦しさに胸がつまりますが、ラストには明るい光が差してホッとできました。
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大人になって読んでみると、もっと世界は広いし、学校とか狭い場所に固執する必要ないんだよって思うけど… そう簡単にはいかないんですよね 子供の世界ってなんて狭くて、そこにしか居場所がないと、思ってしまうんですよね。 もがいて苦しくて、もうやめたいとか、消えたいとか、自分は特別だと...
大人になって読んでみると、もっと世界は広いし、学校とか狭い場所に固執する必要ないんだよって思うけど… そう簡単にはいかないんですよね 子供の世界ってなんて狭くて、そこにしか居場所がないと、思ってしまうんですよね。 もがいて苦しくて、もうやめたいとか、消えたいとか、自分は特別だとか、いろんな感情が溢れていて抜け出せなくて、でもちょっとしたことで、救われてしまったりね。 懐かしいなーと思いました。あの頃の、ぐしゃぐしゃで一生懸命に生きてたころを思い出しました。 でもなぁ。好きな話しではなかったので、星は3つ。 それぞれのキャラクターが掴むのが難しくて、それが逆にリアルに感じました。あの年頃の子供達なんて、自分でも自分がどんな人間か全く分からないものです。
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タイトルから想像していた話とは全然違って驚きました。この本は思春期の感情がとても繊細にかかれています。私も女子なので共感できるところもたくさんありました。 思春期の女子はみんな共感できると思うのでおすすめです!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
思春期の不安定さ、大人に対する嫌悪感などの描写がすごい。 登場人物誰一人共感できないけどこういうことあるよねって思ってしまう。 このストーリーから綺麗に終わらせられるのはさすがです。
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伊集院光がラジオで名付けた「中二病」と呼ぶと矮小化した感じになってしまうが、自分の回りの極小さな世界で必死だった中学生時代を覚えているひとであれば、「あー、分かる」と思って読むのではないだろうか。 どうか主人公の小林アンがホントに死んだりしませんように、と祈るような気持ちで読み...
伊集院光がラジオで名付けた「中二病」と呼ぶと矮小化した感じになってしまうが、自分の回りの極小さな世界で必死だった中学生時代を覚えているひとであれば、「あー、分かる」と思って読むのではないだろうか。 どうか主人公の小林アンがホントに死んだりしませんように、と祈るような気持ちで読み進めた。 X デー(嘱託殺人決行予定日)の前と後で、まったく空気感が異なる描き分け能力がすごい。まるで憑き物が落ちたような爽快感だ。 昆虫系少年徳川勝利君が、超ヤバいやつ兼絵の才能溢れるやつ、という設定は、(元)リア充少女の小林アンといい関係になる(なりそうな感じで物語りが終わる)には、必要な設定なのだろうけど、絵の才能がなくても成立して欲しい関係性だった。 P366 自分の世界で手一杯で、人のことが見えず、人の話を聞かない、考えることと人をバカにすることだけ一人前で、隣にいる男子一人が抱えた事情にも気持ちにも気づけなかった、中二の小林アンに、教える。
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この本もイジメの話。 途中の描写というか、扱われている内容が結構グロい。そしてイジメも暴力的ではないもののかなりハード。 舞台は長野県、しかも上田だった。ほぼ私の地元。 地域環境の設定もジモティからしても矛盾なく、あれ?作者ここの出身?取材によるもの?惑わされる〜。 実行舞台に...
この本もイジメの話。 途中の描写というか、扱われている内容が結構グロい。そしてイジメも暴力的ではないもののかなりハード。 舞台は長野県、しかも上田だった。ほぼ私の地元。 地域環境の設定もジモティからしても矛盾なく、あれ?作者ここの出身?取材によるもの?惑わされる〜。 実行舞台には心当たりがなかったが、結末は爽やかな終わりで、途中グロかっただけにホッとした。
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