「通貨」を知れば世界が読める の商品レビュー
1ドル50円時代になるという根拠がイマイチ詳しく書かれていない。 「通貨」については分かり易く書かれており楽しめた。
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通過をめぐる国々の動きを、ニーベルングの指環になぞらえて説明して行く。前半の貨幣の役割だとか性格だとかの話はわりと退屈だけど、第二章の基軸通貨をめぐる国家の興亡から、途端に面白くなる。話は大英帝国時代の金本位性のポンドから始まり、ブレトン=ウッズ体制を経て、現在に至るまでを解説す...
通過をめぐる国々の動きを、ニーベルングの指環になぞらえて説明して行く。前半の貨幣の役割だとか性格だとかの話はわりと退屈だけど、第二章の基軸通貨をめぐる国家の興亡から、途端に面白くなる。話は大英帝国時代の金本位性のポンドから始まり、ブレトン=ウッズ体制を経て、現在に至るまでを解説する。全体を読み終えると、著者の主張する、1ドル50円の時代というのも、あながち間違っていないのではないかと思った。
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世界の通貨のこれまでの歴史から、筆者の考えるこれからの未来。 ちょっと全体的に話が散らかってて読みづらかったものの、通貨の歴史を知ることが出来たという点で評価できる本。 話が散らかってるというのは、時間軸がぶれてる。昔から現在そして未来って述べてくれればいいのにぐちゃぐちゃして...
世界の通貨のこれまでの歴史から、筆者の考えるこれからの未来。 ちょっと全体的に話が散らかってて読みづらかったものの、通貨の歴史を知ることが出来たという点で評価できる本。 話が散らかってるというのは、時間軸がぶれてる。昔から現在そして未来って述べてくれればいいのにぐちゃぐちゃしてて何が言いたいかいまいち伝わってこなかった。 でも、通貨の歴史を知ることで、今までお金を扱いながら、何も知らずにいたってことが分かりました。世界史やっておけば良かったかな(笑) ポンドがユーロに参加しなかったのは昔の基軸通貨だったっていうプライドや経験もあるのかなーとか色々考えながら読んだ。 筆者の言うようにさらに円高になるかどうかは分からないけど、この本を読んで、円はぶれない通貨、強い通貨なんだろうなと思った。
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1ドルが50円になるかは別にして、お金ってどういうものかが分かってよかった。 お金の成り立ちや性質を学ぶ事で、世の中が見えてくる気がする。 ただ、1ドル=50円に、どうしてなるのかは、根拠無しです。
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実家に帰省した際に実家のベッドに置いてあった。父か誰かが読んだんだろう。読みたい本の種類がかなりかぶるというのは、こういうときありがたいものだ。それに本屋でも見かけたことがあった本。ありがたく読ませてもらった。 通貨とは何かに踏み込み、基軸通貨の役割を担ったドルやポンドなどの...
実家に帰省した際に実家のベッドに置いてあった。父か誰かが読んだんだろう。読みたい本の種類がかなりかぶるというのは、こういうときありがたいものだ。それに本屋でも見かけたことがあった本。ありがたく読ませてもらった。 通貨とは何かに踏み込み、基軸通貨の役割を担ったドルやポンドなどの歴史を、著者は明快に描写してくれる。また円の担った「隠れ基軸通貨」的な役割についても言及し、これからの基軸通貨なき時代の日本のありかたにも触れる壮大な内容であるが、簡潔かつ明瞭な説明で非常にわかりやすく読みやすい。ただ、最後にこれからの通貨像ということで「地域通貨」が出てきたのは、多少突飛な感じがしたのは私だけだろうか。 ドルやユーロの信認が低下し続ける中、現在の円高が、日本という国の底力を示し、他に投資先がないからという消極的な理由とはいえ、世界からこれだけ信頼されていることが図らずも示唆されている2011年の日本。さらにこれから1ドル50円の時代がくることを著者は予言する。金融立国を目指すのか、高付加価値商品に特化し、研究開発拠点以外は生産をほぼすべて海外に移して成長していくのか、一ドル50円時代についての日本の成長戦略について、本書では詳細に述べられてはいない。しかし、円高は日本の国益だと、日本のプレゼンスを声高に叫ぶような愛国主義的トーンではなく、冷静にそのような時代が来ることを受け入れることを促す著者。ものづくりと輸出のみが日本の成長の生命線であるとでも言うかのような、まるで高度経済成長時代の日本を、現在の日本であるかのように伝えるメディアにあふれる現在の日本において、作者の主張は、等身大の日本像をつかみかねている我々ににとって、大切に受け止めるべきメッセージであろう。
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同志社大学院ビジネス研究科教授で経済エコノミストであり、 髪の色がちょっと変なおばさん・浜さんの本。221ページ。 読み始める前は、なんか胡散臭いおばさん(髪の色が)だと思っていたが、 文章の書き方は平易で、文章展開自体にも破綻なく、読みやすい本だった。 こういう書き方ができる時点で、頭の良さと一般庶民の視点を両方持っていると感じる。 ただ、文章が若干回りくどい。 喩えるなら、振り付けの大きい舞台俳優のような感じ。 ドラマティックな表現や比喩を使いたがるが、そこがちょっとインテリぶってる感じで、どうかなぁという感じ。 本人としては、比喩を使って論旨を分かりやすくする意図だと思うが、逆に分かりづらくなってるような気がしなくもない。 ただ、書き方をもっとシンプルにすると、論旨自体は明快なので、120ページくらいで完結してしまいそうな感じはする。 論旨は単純で、 ①ドルはもはや「基軸通貨」ではなく、「基軸通貨」時代自体が既に終わっている。 ②世界の中で、日本の円が相対的に強くなっているため、円高になるのは自然の流れである。 ③不安定な「基軸通貨」ではなく、「地域通貨」「国単位での通貨」「共通通貨」という3層構造の通貨構造への転換。 「基軸通貨」の歴史について丁寧に説明しているが、 基軸通貨・金本位制・金本位制放棄後の金融経済の暴走に至る部分は理解しやすかった。 こういう背景を理解していくと、現在起こっている世界経済の無秩序に合点がいく。 無理な状況が起こる理由は、今も昔も同じで、 結局は身の丈に合わない無理な対応をし、対症療法でその場しのぎをしても、 結局それを修正できないからこそシステムに歪みが生まれるからである。 つまり、問題が起こると、その根本的な原因をしっかり突き止めず、対症療法で逃げようとする。 そこでなんとかなると、原因究明を怠る。 そして、社会システムの時代遅れがどんどん進み、どんどん歪む。 読んでいると、大枠では、昔から同じことが繰り返されていると感じる。 「基軸通貨」は、それが世界からそのように認知されると、 その通貨を持つ国家が、自律・自制しつつ、国際金融の秩序を維持する役割を求められる。 金本位制があれば、通貨の発行量が制度的に制限されるが、 その放棄は、歴史的にその国家の通貨的暴走という結果になった。 その意味では、どこかの国が「基軸通貨」を持つということは非常に難しく、 また、実質的には不可能に近いということが分かる。 ここまでのところ、ユーロの成立・アジア通貨構想など、 国際的な地域ごとの通貨の統合の流れがさかんだが、 この流れは、「基軸通貨」ありきの考え方なのだが、実際のところユーロの不安定さを見る限り、 この流れ自体は恐らく今後頓挫していくことになると思われる。 また、筆者の「1ドル50円」という円高に対する考え方に対しては納得できるが、 「『円高=悪』である」というメンタリティは、製造・輸出ありきの既存の社会モデルを転換しなければ、 円高を素直に認めるという方向には向かわない。 実際のところ、日本政府の転換と主導が求められるところではあるが、正直期待はできないので、 筆者の期待するようにはならず、今後も不安定な状況は進むだろうと思う。 筆者の「3D的通貨構造」という構想自体は悪くないが、実際、利便性は低いので、好き好んでそういう方向には向かうまい。 ただ、スティグリッツがSDRを「共通通貨」に格上げしていくという構想を示しているとすれば、 ユーロが限界を露呈した時点で、国際的に再度金融の仕組みについて考え直す機会は訪れるだろう・・・と期待したい。 結論としては、ドル・ユーロという通貨資産は抱えるな(笑) 資産運用をするならば、通貨以外の流動資産で運用する方が、中長期的には良いのではないかと。 と、色々考えさせてくれましたが、結論自体は残尿感のある、 また説明部分が長くてページ数の割に内容の密度はそれほど高くない、 と判断したので、☆4つ。
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「通貨とは何なのか?」を通貨の歴史を追って行くことで説明している箇所が大半。この部分は、読んでいて面白い。 一方、タイトルにある「1ドル50円時代」対する説明になると、根拠の提示が弱く、肩すかしをくらった。 円に対する過信についても、「どうかな?」といった印象。
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地域通貨の可能性。 近い将来、基軸通貨は終わり、われわれの財布の中にはいろいろな種類と性格のお金が入っていることだろう、と筆者は言う。 しかし、そんなめんどくさいことできないでしょ、って思っちゃう。正論なのかもしれないが、無理矢理正論を押し付けるというか、なんかおもしろみに欠けるのではないかと思う。 そこから、利便性を追求するなら電子マネーになるんじゃないの?って思う。
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通貨の歴史 基軸通貨の終焉 1ドル50円になる 有事の円買い 裏の基軸通貨 TPPの鎖国としての面 通貨の統合よりも地域通貨の発展 単一通貨ではなく、SDR、バンコールなどの共通通貨 財布の中にいろいろな通貨が入っている状態 そんな王政復古のような事態は起こらないだろう
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ドル、ユーロ建ての定期預金はやめておこう。。。 自分は現状が根拠の無い円高だと思っていたけど、 考えを改めた。 中でもアメリカ政府が「輸出倍増計画」を表明していることは 全く知らなかった。
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