官僚に学ぶ仕事術 の商品レビュー
帰省先の本屋で購入。現役官僚が書いた本とあり、思わず手にとった。年齢も大差なく、仕事でも若手から中堅に差し掛かるところの人が書いた本ということで、身近に感じながら読み進めることができた。官僚って何かと批判されるが、学歴的には圧倒的な集団であることは変わりない。公的な仕事について「...
帰省先の本屋で購入。現役官僚が書いた本とあり、思わず手にとった。年齢も大差なく、仕事でも若手から中堅に差し掛かるところの人が書いた本ということで、身近に感じながら読み進めることができた。官僚って何かと批判されるが、学歴的には圧倒的な集団であることは変わりない。公的な仕事について「国のために何かを」、という公共の精神にあふれ、しかも少なくとも大学までの能力においてはトップ集団であるだけに、どのような仕事をどういう風にこなしているのか、昔から興味のあった問題を本書は具体的に述べてくれている。 読書術やコミュニケーション術など、小項目ごとにビジネススキルを紹介してくれているのだが、もちろんそれは役に立つと思うが、とにかくこの方の文章の歯切れのよさ、洗練された簡潔さというものに感銘を受けた。やはり常日頃大量のインプットとアウトプットを課される職種で闘ってきた社会人はこうも違うのかと思いつつ、スイスイ読むことができた。各章をまとめる著者の数行の表現力も秀逸であった。 もちろんここで紹介されたスキルを自分のものとすることが大事なのだし、そのために本書を手に取ったのであったが、それ以上に、ぜひ仕事とプライベートを両立させて日本のためにがんばってほしいと、著者を応援したくなる一冊であった。
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〈感想〉 ・サブタイトル『最小のインプットで最良のアウトプットを実現する』ための方法論がぼやけたまま終わった。 ・4章以降はいらなかったのでは?取って付けた感がある。 〈ピックアップ〉 他人が絡む仕事を優先的に処理する[37] 現代の仕事の多くに求められているのは、質より量、特...
〈感想〉 ・サブタイトル『最小のインプットで最良のアウトプットを実現する』ための方法論がぼやけたまま終わった。 ・4章以降はいらなかったのでは?取って付けた感がある。 〈ピックアップ〉 他人が絡む仕事を優先的に処理する[37] 現代の仕事の多くに求められているのは、質より量、特にスピード[43] 仕事の質は失敗なく処理すること[43] 人と会う前に十分に予習する[82] 大切なのは、何のための人脈かということ[84] 2009年の調査によると、全国の20代・30代のビジネスパーソンが過去一年間に読んだビジネス書は平均3.1冊((株)リクルートエージェント、(株)インテージ調べ)[104] 2006年に総務省統計局が実施した社会生活基本調査によれば、30~49歳が1日あたりに費やしている「(学業以外の)学習・研究」は7~8分[105] フォトリーディング=パラパラめくった本の中から、自分に必要な情報が素早く見つけられるようになる技術[107、110]
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著者は現役の内閣府の官僚。 著者は京大出身、英国ケンブリッジMBA、TOEIC900点以上・・・ スーパーエリートの方です。 そんなスーパーエリートが霞ヶ関の膨大な仕事量に対する 仕事術を述べた本。 官僚世界のほんの一部が見えたのが良かったです。 私には理解できないスーパ...
著者は現役の内閣府の官僚。 著者は京大出身、英国ケンブリッジMBA、TOEIC900点以上・・・ スーパーエリートの方です。 そんなスーパーエリートが霞ヶ関の膨大な仕事量に対する 仕事術を述べた本。 官僚世界のほんの一部が見えたのが良かったです。 私には理解できないスーパーエリートの方の勉強量って 想像を絶するんだろうな~。
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日々の仕事の中で意識されてること、英語の勉強法などちょこちょこ参考になったところはあったけど、「最小のインプットで最良のアウトプットを実現する」ことに対する解は得られなかったのが残念。 身近に省庁で働く友人がいたり、プロジェクトKの活動も知っていたので、私にとっては斬新さも無か...
日々の仕事の中で意識されてること、英語の勉強法などちょこちょこ参考になったところはあったけど、「最小のインプットで最良のアウトプットを実現する」ことに対する解は得られなかったのが残念。 身近に省庁で働く友人がいたり、プロジェクトKの活動も知っていたので、私にとっては斬新さも無かった。。 頭を使う仕事は朝やる、だけじゃなく、「他人もからむ仕事から先にやる」は明日から意識してやっていきたい。
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個人的な意見ですが(ちゃんと経験に基づいてます)、 役人(官僚)より民間が効率的に仕事を進めているというのは マスコミが作りだしたウソだと思っています。 少なくとも、ルーティンワーク、定形化された仕事、人にコミュニケーションをとりながら進めるに関しては、圧倒的に官僚の方が仕事が...
個人的な意見ですが(ちゃんと経験に基づいてます)、 役人(官僚)より民間が効率的に仕事を進めているというのは マスコミが作りだしたウソだと思っています。 少なくとも、ルーティンワーク、定形化された仕事、人にコミュニケーションをとりながら進めるに関しては、圧倒的に官僚の方が仕事ができます。 もし、官僚が間違った方向に動いたとするならば その主たる原因は、政治家の指導力不足、です。 あるいは、マスコミが都合よく役所に責任を押し付けているだけです。 (むろん、どんな世界にも一部に不届きものがいるのは同じです) また、官界に問題があるとしても、それは組織文化の問題であり、 個々人を問題にしても仕方がありません。 話がそれましたが、この本は、そんな官僚の仕事術が学べます。 書かれていることは、恐ろしいほど、トップビジネスパーソンが書かれているものに似ています。 つまり、仕事ができる、ということの本質は、どの世界にあっても同じなんだろうと思います。 個人的には、 「新聞を読むな」(p114)「テレビを捨てることで得らるもの」(p198) には、激しく共感。 「人と会う前に十分に予習する」(p82) 深く反省させられました。
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現役官僚が官僚の仕事について触れながら、仕事術、勉強法を紹介している。イギリス留学時代の紹介もしており、異文化の中の日本人観等についても語られている。 仕事術に関しては自分のものと似ている様に感じた。仕事が出来る人は悠然としていて余裕があるという意見にも同感である。
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官僚が優秀なのは確か。でも無駄に人が多すぎる気がするのも確か。こんな優秀な人たちをより効果的に働いてもらえるようにするには、何か構造を変えないとダメかも。国会の回答作成なんかで大量の時間を使ってるのはもったいない。フォトリーディングは一度挫折したけど、もう一度トライしてみよう。
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おおむね共感できるが、真新しい内容はあまりなかった。世間の非常識である霞が関の常識を自慢気に披露している点は感覚の違いを感じた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読書時間 155分 読書日数 7日(アウトプット 175分) 霞ヶ関の事務官として働く著者が、過酷な労働条件が課せられるなかで「いかに効率よく成果を出すのか」「そのなかで、豊かな人生を生きるための心構えとは」など、これから20代・30代の働くビジネスパーソンに向けられた本。 <気になった要点> 忙しくカリカリしている人よりも、余裕がある人のほうが周囲からも「仕事ができる」と高く評価される⇒効率よく仕事をこなしてこそ、プライベートで充分な時間を割く事ができ、またそれが仕事面でも質の高いアウトプットを生み出す。 <1日の仕事内容の決め方>(この項目は、自分自身意識していて仕事をしている) ①1日の仕事をTODOリストに書き出す ②自分だけで完結する仕事と他人が絡む仕事に分けて「他人の絡む仕事を優先的に」処理する ③午前中は頭を使って考える仕事を行う ④資料の作成は可能な限り文字数を抑えて、ひとめ見て分かりやすい資料とし、添付参考資料も出来る限り最小限に抑える ⑤案件は処理が終わったら線で消す ⑥自分のみで完結する仕事を最後にする ⑦次の日の予定を新たに書き出して1日は終了 担当分野の知識を多く身につけるということは、仕事をしたかのような気分になるが、実際にその知識をアウトプットできなければ社会に貢献するという本当の意味での仕事になっていない →アウトプットを意識しながら厳選して頭に刻み込むほうが効率がよい 年間3冊以上のビジネス書を読むだけで平均的なビジネスパーソンを上回れる。 1日10分勉強すれば、平均を上回れる。 飛ばし読みを心がける⇒つまみ食いでよい※新聞も本も「自分にとって必要な知識を吸収するために」行っている以上、新聞と同様飛ばし読みでよい。 世界の英語人口は14~15億人だが、ネイティブは4億人に過ぎない⇒非ネイティブ同士がほとんどなので、「最小限のボキャブラリーとシンプルな構文を使った英語になる。⇒英語の敷居は下がっているので、英語の苦手な日本人にとって、非常に心強い。 正確な英語を使用するのではなく「コミュニケーションをとる」ということに優先させた場合には、文法の間違いを気にしているより、「外国人の名前をきちんと覚えたり、にっこりしたりする方が大事 <感想> 新聞よりも書籍を読むことの重要性や、話し方の極意についての意外な考え方など、勉強になった箇所がたくさんあった。また最近は英語ブームが来ているようだが、自分はとかく避けてきていた。しかし、「話すことや笑顔を作る方が大事で、グロービッシュといった不完全な(?)ものでもかまわない」という考え方があることも知った。英語の勉強については何のために行うのかがはっきりしないので、先になるとは思うが、キッカケにはなりそうだ。 今の日本は経済力が低下したことや旧来の幸せモデルが崩れたこと自体が問題ではなく「それについて悲観しているメンタル部分」が問題である。でも「チャレンジし続けた人間」が成果を生み出しているので、今の地位に安住することなく挑戦することが重要であるので、今時分に出来る何か新しいことはないか、少しでも探して生きたいと思う。
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優秀な若手の現役官僚が、官僚流の効率よい仕事術を伝授する、というコンセプトで書かれた本。優秀な官僚が、普段から(一般人の感覚では)無駄としか思えない仕事に振り回されている様子がよく分かるという意味で、貴重な本だと思う。霞が関の上層部は、先に紹介した古賀茂明氏の本よりも、本書が世の...
優秀な若手の現役官僚が、官僚流の効率よい仕事術を伝授する、というコンセプトで書かれた本。優秀な官僚が、普段から(一般人の感覚では)無駄としか思えない仕事に振り回されている様子がよく分かるという意味で、貴重な本だと思う。霞が関の上層部は、先に紹介した古賀茂明氏の本よりも、本書が世の中に流通することの方がよほど嫌なのではないか、とすら思える。こういう本が出版されること自体、霞が関というお化け組織の「ガバナンス」が綻び始めた兆候なのかもしれない。 官僚の仕事で、無駄と言えば、大臣の国会答弁を徹夜で作成するっていうアレは何とかならないんかね?どうせ質問する側だって、私利私欲でカネが欲しいか、政局がらみの党利党略で聞いているだけなんだからさ…。適当に答えておけばいいんだよ、あんなの。
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