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日本中枢の崩壊 の商品レビュー

3.8

172件のお客様レビュー

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2018/10/08

改革派で通った元経産官僚の古賀さんのファンは多いし、自分もその一人だ。この本は、読めば読む程憂鬱にさせられ途中で止めてしまった。これほどの優秀な官僚が理路整然と問題点を突き、それを変えようと多くの改革派政治家が挑んでも変えられないのが日本の官僚制度だ。では誰が変えられるのだろうか...

改革派で通った元経産官僚の古賀さんのファンは多いし、自分もその一人だ。この本は、読めば読む程憂鬱にさせられ途中で止めてしまった。これほどの優秀な官僚が理路整然と問題点を突き、それを変えようと多くの改革派政治家が挑んでも変えられないのが日本の官僚制度だ。では誰が変えられるのだろうか?正論であれば、国民という事になるだろうが、多数の国民が何らかの形で国からの施しを受けている立場にある。無力感とか脱力感しか残らないのはもちろん本書のせいではない。

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2021/08/08

官僚がすべて著者のような熱意にあふれる人々だったらよいのに、というのが感想。本書のかなりの部分は公務員改革について割かれているが、ぜひやってもらいたいと思う。 ちなみに、渡辺喜美、長妻昭を見直した。彼らの著書も面白そうだ。

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2017/01/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2011年刊。元通産官僚による体験記的な暴露本。著者の日頃の発言から内容を期待するも肩透かし。確かに公務員制度改革の進展・停滞の実情は詳しく、自民末期・民主の駄目ぶりは鼻白む程。また、原発事故は丁寧にレビュー。一方、著者の経済上の理念は新自由主義的で、TPP賛成派、小泉改革シンパ。官僚に商売する能力は乏しいとする点、国家公務員の権限縮小、経済局機能の地方移転等はまあいい。年金改革も彼のいう条件でなら是認か。が、各論は暴論、特に医療分野の自由診療範囲の拡大論は?。疾病の重篤性こそ判断基準とされるべき。 むしろ不要不急の軽症者を無料・低額とする点こそ問題で、特に、不要不急の軽症者の疾病につき、高齢者である点だけを理由に無料化するのは疑問。なお、財務省関連で興味深い指摘。財務省は歳入庁構想に終始拒絶反応である。それは、財務省が国税庁という調査機関(警察にも劣らない面がある)を手放すはずがない。また、官僚人事権を誰が握るか。特に、課長以上を省が握らないとすれば、省益から国益へ舵を切ることも可能であると指摘。正論である。

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2016/11/20

こういう本は鮮度が命という部分もあって、政策の提言の部分は現状の認識を再度作者に聞きたいとも思うが、霞が関の実態の告発に関しては、普遍的なんだろうとは思う。

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2018/04/25

図書館の返却期間が過ぎたので途中で一旦返しました。 続きは、後日! 一旦返却してまた借りました。 連結決算を主導したのが古賀さんだったんですね。難しい仕事にチャレンジし企画と遂行する能力を尊敬します。

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2016/11/05

元経産官僚の古賀茂明氏が、官僚時代の最後に現役官僚として出した本であり、官僚主導による「日本中枢の崩壊」を告発し、公務員制度改革の必要性を訴えている。 官僚が省益にとらわれた内向き志向になっていることが問題であるという指摘など、著者の官僚批判は一面で真理をついていると思う。また、...

元経産官僚の古賀茂明氏が、官僚時代の最後に現役官僚として出した本であり、官僚主導による「日本中枢の崩壊」を告発し、公務員制度改革の必要性を訴えている。 官僚が省益にとらわれた内向き志向になっていることが問題であるという指摘など、著者の官僚批判は一面で真理をついていると思う。また、著者が中小企業視察の出張で知ったという国の政策の問題点(弱者保護政策が経済の新陳代謝を阻んでいるなど)も納得がいくものだった。 一方で、著者の官僚批判には思い込みに過ぎないような部分もあるように感じた。また、著者のような「自分が正しい」ということを前面的に打ち出すようなキャラクターは、組織ではうまくいかないだろうなという気はした。 独禁法改正や偽造クレジットカード対策など、著者の官僚時代の具体的な政策立案経験について述べている「第7章 役人―その困った生態」は、著者の主張は別にして、読み物としてなかなか面白かった。

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2015/07/27

[無謬神話のその先に]執筆当時に現役官僚でありながら、公務員制度を始めとした官僚をめぐる様々な常識が時代遅れになっていると主張した警世の一冊。「官僚は優秀でもなければ公正でもない」と一刀両断し、幅広く注目を集めました。著者は、経済産業省(以前は通商産業省)等に務められた古賀茂明。...

[無謬神話のその先に]執筆当時に現役官僚でありながら、公務員制度を始めとした官僚をめぐる様々な常識が時代遅れになっていると主張した警世の一冊。「官僚は優秀でもなければ公正でもない」と一刀両断し、幅広く注目を集めました。著者は、経済産業省(以前は通商産業省)等に務められた古賀茂明。 広く名前が知れ渡った作品でしたのでなんとなく手に取るのを先延ばしにしていたのですが、著者が思うところの現行の公務員制度の問題点などがわかりやすく、そして詳細に述べられており勉強になりました。公務員制度改革というと少しとっつきにくい感じもしますが、その重要性も本書で指摘されているため、事前知識が多くなくとも読み進めることができるかと。 本書を読んでふと思うのは、今後の日本においては(経済面、精神面を含めた)世代間の溝が、政治的な軸として一つの役割を担うようになるのではないかということ。筆者の主張を良く読むと、あらゆるところに年配対若手という構図が潜んでいる点が非常に印象的でした。 〜私流にいわせてもらえば、「霞が関は人材の墓場」という表現がぴったりだ。〜 こういう書籍がベストセラーになる日本という国はすごいと思う☆5つ

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2015/06/30

 震災直後のベストセラー。霞ヶ関の実態と、震災後の日本への改革案だが、いわゆる新自由主義的「改革」を更に積極的に進めるべきだ、という調子で、確かに消費税を上げるよりも各所で「身を切る改革」をすることで経済成長を目指すというのは、ちょっと無理なんじゃねえかという気がする。もう遅い、...

 震災直後のベストセラー。霞ヶ関の実態と、震災後の日本への改革案だが、いわゆる新自由主義的「改革」を更に積極的に進めるべきだ、という調子で、確かに消費税を上げるよりも各所で「身を切る改革」をすることで経済成長を目指すというのは、ちょっと無理なんじゃねえかという気がする。もう遅い、というか。

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2015/05/19

今更感がありますが、本棚で積ん読になっていたこの本、2015年5月の今、改めて読んでみました。都構想の橋下さんのブレーンの一人だったとも聞くのでどういう主張かと。一読し、相応に評価されるべき本だろう、今でも、と思いました。

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2015/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

筆者は通産省(現経済産業省)のキャリア官僚。しかしながら公務員制度改革を強力に推奨してきたことから、官僚の中では忌み嫌われている。この度の東日本大震災に伴う福島第一原発への対応のまずさ。その原因は東京電力と官僚と今迄の政府自民党がずぶずぶで在ったことに有る事が良くわかる。しかも安全を監視するはずの原子力安全保安協会も官僚の下部組織のようになっており同罪だ。その他、官僚が公務員制度改革を進めようとする内閣を潰す為に活動する様子などを知ることも出来る。あの小泉内閣ですら、それには着手出来なかったのだから相当なものだ。これらの根本的な原因は60年の長きに渡り、政権党と政府と官僚が癒着し続けた結果だとわかる。著者から語られる官僚の真実は全国民必読である。

Posted byブクログ