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日本中枢の崩壊 の商品レビュー

3.8

172件のお客様レビュー

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2011/09/21

読み終わったといっても、最終章しか読んでいないので、あまり評価はできません。 しかし、著者が極端な規制緩和路線を評価しているのは理解できました。 正直、このような本が本屋の棚に沢山積み上げられているのが恐ろしいと思いました。 TPP賛成、大規模農家賛成、医療の産業化賛成などなど...

読み終わったといっても、最終章しか読んでいないので、あまり評価はできません。 しかし、著者が極端な規制緩和路線を評価しているのは理解できました。 正直、このような本が本屋の棚に沢山積み上げられているのが恐ろしいと思いました。 TPP賛成、大規模農家賛成、医療の産業化賛成などなど。 勉強になるところはなったが、いかんせんデータが不足していると思った。 さらに、このような論調は新聞などでよく見る、という印象であった。 「お、この本おもしろそう」で手にとって、それ以外の本はあまり読まない。だから、一方的な主張の人が多くなってしまう。本一冊で自分の意見が決められてしまう。 そんな危機感を持たされました。 様々な本を読んで、自分の意見を持つように促されたという面では、評価できる一冊でした。

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2011/09/20

政治、官僚の問題が鋭くえがかれていて、本当にこんな状態なの?って驚くと同時にそれにたいする提言がわかりやすく書いてあるので、納得するところが多く、説得力のある本だと思いました。ただ、政策提案については全面的に賛成というわけでなく、そういう部分でも自分の考えを整理する事が出来た本で...

政治、官僚の問題が鋭くえがかれていて、本当にこんな状態なの?って驚くと同時にそれにたいする提言がわかりやすく書いてあるので、納得するところが多く、説得力のある本だと思いました。ただ、政策提案については全面的に賛成というわけでなく、そういう部分でも自分の考えを整理する事が出来た本でした。

Posted byブクログ

2011/09/20

現役経産省官僚が現在の政治、官僚制度の問題点を自身の経験に基づき暴き、指摘し、これからのあるべき姿について幅広く提言した著作。 読んでいて面白かったのは、第3、5、7章辺りの官僚や政治の実態に触れた辺り。特に第7章の独禁法改正に著者が裏舞台で奮闘するあたりなどは、官僚の仕事が非常...

現役経産省官僚が現在の政治、官僚制度の問題点を自身の経験に基づき暴き、指摘し、これからのあるべき姿について幅広く提言した著作。 読んでいて面白かったのは、第3、5、7章辺りの官僚や政治の実態に触れた辺り。特に第7章の独禁法改正に著者が裏舞台で奮闘するあたりなどは、官僚の仕事が非常にリアルに描かれており、また僕自身が学生時代に勉強した部分と重なる箇所もあって、素直に面白かった。民間の企業で働く者としても参考になる部分がある。 著者の提言の核である”政治主導”を実現するための公務員制度改革の話も非常にうなずける箇所が多い。現状の”官僚主導”体制を崩すための「国家戦略スタッフ」「内閣人事局」「内閣予算局」の構想も大方理に適っていると思う。この点で気になるのは、著者がやたら能力主義、成果主義を前面に押し出している点だ。最近は日本に能力主義、成果主義をそのまま適用するのは風土的に難しいと言われる論調が目立ってきていると思うが、これは僕も運用する側の一人として確かにそう思うことであり、”横並び思想”(P352)の強い日本社会で、著者の言うやり方がそのままうまく内閣に適用できるとはとても思えない(ただ一方で官房周辺及び内閣人事局が持つ人事権は幹部人事に限定するという言及もしており、その辺りでバランスは取れているか)。 終章の提言は、概して新自由主義的というか、要らぬ規制はできるだけ緩和して全体最適を目指せ、そのための多少の痛みは仕方がないという論調で徹底しているようだ(議論が大雑把な気もするが)。またまだ霞が関の色に染まっていない若い人に活躍の機会をという論調も目立つ。 概ね同意するものの、内田樹の言う「奪還論」型の議論とは多少文脈が異なるが、僕は何でも若い人に活躍の機会をという論調には単純には同意できない。もし著者が経産省の本流に残っていたら果たして今と同じようなことを言えるのか、と思うからだ。これは若いとか高齢であるとかが問題ではなく、著者が述べているような問題意識に共感できる人達が核となって解決していくべきものではないか。 総括として、官僚、政治の実態、問題点を暴いた部分は非常に意義のあることだと思うし、また門戸を広げて大いに議論を呼び込もうとする姿勢も素晴らしいものがあると思う。パッケージ型インフラの問題、責任を取らない政府系ファンドの問題など、各論も読んでいて非常に面白いし、共感できる(財務省の圧倒的な支配力についてはただただ驚かされる)。 ただ著者のその頑なまでに正論を貫く姿勢ゆえに成し遂げられなかったこともあると思うと、筆者のこのようなアプローチについて全面的に同意するのはどこか憚られてしまうのもまた事実である(どこかに書いてあったが、「もう少しうまくやれなかったのか?」と思わずにはいられないのだ)。 まあそれは置いておいて、日本の社会に深く根付いた「癒着」的な構造は如何ともしがたいものであると思わずにはいられない。日本の製造業の強みは一般的に「擦り合わせ」にあると言われるが、著者の言うように、これは弱みとの表裏一体のものである。「癒着」も「擦り合わせ」も「横並び思想」(平等主義、均質化への圧力)も元を辿れば同根の気質から発せられているものであるような気がしてならない。筆者はそこからの脱却を目指すべきとしているが、果たしてそれは可能なのだろうか。あるいはそういう気質を最大限生かしていくという方向性は模索できないのだろうか?

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2011/09/19

C0095 断片的には聞いていました。でも、これほどとはね。陸海軍省はともかく、内務省解体をスケープゴートに生き残った人たちの系譜ですからね。官僚の能力については、「PSE問題」のときに感じました。「なんでこの程度の人たちに、この給料と権力なのか?」と。正解のある問題を解くのに優...

C0095 断片的には聞いていました。でも、これほどとはね。陸海軍省はともかく、内務省解体をスケープゴートに生き残った人たちの系譜ですからね。官僚の能力については、「PSE問題」のときに感じました。「なんでこの程度の人たちに、この給料と権力なのか?」と。正解のある問題を解くのに優秀なのは認めますが、それをもってして行政のプロたれる根拠にはならないです。多くの提言も本書にありますが、とれもこれだけで足りません。自動車関連の重税は何とかして欲しいです。別に日経が悪というのではないのですが、いつのまにか日経グループに洗脳されているのに気づきました。

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2011/09/18

「増税議論の前に、公務員制度改革を。」 多くの国民が期待していることが、なぜ前に進まないのか-。 民主党は掲げた旗をなぜ下ろしてしまったのか-。 そんな政治の裏事情が 絶望感とともによくわかってしまう。 官僚の行動原理なるものは、大方察しがついていたが 現場を歩いてきた人の話...

「増税議論の前に、公務員制度改革を。」 多くの国民が期待していることが、なぜ前に進まないのか-。 民主党は掲げた旗をなぜ下ろしてしまったのか-。 そんな政治の裏事情が 絶望感とともによくわかってしまう。 官僚の行動原理なるものは、大方察しがついていたが 現場を歩いてきた人の話だけに、話は具体的で臨場感があり、 その寄生虫的生態には一層むしずが走る。 「なぜ、改革できないのか?」と怒りの矛先を 政治家に向けるのは簡単だ。 でも、それだけでは決して前には進まない。 コトはそう簡単ではないようだ。 「良識ある政治家 vs 官僚」のゲームを 国民が傍観しているだけでは、もう日本は変わらない。 「国民+良識ある政治家 vs 官僚」との闘いである。 そういった現状を正しく理解するためにも、 多くの人に読んでもらいたい一冊。

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2011/09/16

経産省の現役幹部が実名で告発!! 「日本の裏支配者が誰か教えよう」 福島原発メルトダウンは必然だった…… 政府閉鎖すら起こる2013年の悪夢とは!? 家族の生命を守るため、全日本人必読の書 経済産業省大臣官房付 古賀茂明。 民主党政権と霞ヶ関がもっとも恐れる大物官僚が、つい...

経産省の現役幹部が実名で告発!! 「日本の裏支配者が誰か教えよう」 福島原発メルトダウンは必然だった…… 政府閉鎖すら起こる2013年の悪夢とは!? 家族の生命を守るため、全日本人必読の書 経済産業省大臣官房付 古賀茂明。 民主党政権と霞ヶ関がもっとも恐れる大物官僚が、ついに全てを語る! 日本中枢が崩壊してゆく現状を、全て白日の下に! ・巻末に経産省が握りつぶした「東電処理策」を掲載 発電会社と送電会社を分離する発送電分離。このテーマについて本気で推進しようとした官僚が何人かいた。あるいは核燃料サイクルに反対しようとした若手官僚もいた。しかし、ことごとく厚い壁に跳ね返され、多くは経産省を去った。私も十数年前、発送電分離をパリのOECDで唱えたことがあるが、危うく日本に召喚されてクビになるところだった。その理由とは何だったのか――。(「序章」より) 改革が遅れ、経済成長を促す施策や産業政策が滞れば、税収の不足から、政府を動かす資金すらなくなる。そう、「政府閉鎖」すら起こりかねないのだ。いや、そうした危機感を煽って大増税が実施され、日本経済は奈落の底へと落ちていくだろう。タイムリミットは、ねじれ国会を解消するための参議院議員選挙がある二〇一三年、私はそう踏んでいる。(「まえがき」より)

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2011/09/14

良くテレビでお目にかかる官僚の方の本。読み始めは、ちょっとしたビジネス小説ばりのモノなのかと思ってしまったが、やっぱり有名になることはありますね。政治と官僚の実情をつかみ、これからの日本への提言を後半にたくさん盛り込んで頂き、若者ではない私も思わず、奮い立とうという気になりました...

良くテレビでお目にかかる官僚の方の本。読み始めは、ちょっとしたビジネス小説ばりのモノなのかと思ってしまったが、やっぱり有名になることはありますね。政治と官僚の実情をつかみ、これからの日本への提言を後半にたくさん盛り込んで頂き、若者ではない私も思わず、奮い立とうという気になりました。

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2011/09/05

自ら官僚でありながら、公務員改革に取り組む古賀さんが気になって読みました。 さすがに現役の官僚が書かれているだけに、組織内部の事が詳細に述べられており、はじめて知る事も多くおもしろかったです。 特にポストを増やすために働くという官僚の行動原理がよく理解できました。 以前までは増税...

自ら官僚でありながら、公務員改革に取り組む古賀さんが気になって読みました。 さすがに現役の官僚が書かれているだけに、組織内部の事が詳細に述べられており、はじめて知る事も多くおもしろかったです。 特にポストを増やすために働くという官僚の行動原理がよく理解できました。 以前までは増税賛成派だったのですが、この本を読むと考えさせられてしまいます。 この本を読んで感じたのは、大胆な改革を行うためには、細部にはこだわれないのかということでした。 古賀さんの改革案はかなり大胆で、ある意味で粗い感じがします。 これは逆にいうと、細部まで配慮しているようだと、改革など行えないということなのかもしれません。 この点は引き続き検討していかなければいけない点だと感じました。

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2011/09/04

現役経産省官僚の暴露本として売れてる本。民主党の失敗、官僚制の誤謬など。マスコミを始め批判の対象となりがちな官僚たちだけれど、本当に優秀で死ぬほど働いている若く熱い人も話に聞く限り多いように思う。仕組みから変えて、正しい方向にその優秀さと熱意が向くような形になってほしい。政治主導...

現役経産省官僚の暴露本として売れてる本。民主党の失敗、官僚制の誤謬など。マスコミを始め批判の対象となりがちな官僚たちだけれど、本当に優秀で死ぬほど働いている若く熱い人も話に聞く限り多いように思う。仕組みから変えて、正しい方向にその優秀さと熱意が向くような形になってほしい。政治主導とはいえ、官僚は唯々諾々と従う、もしくは従っているように見せて裏で工作するようなことではなく、他の官僚もオープンに意見を世に問いかける著者のような姿勢がもっとあっていいのかな?と思う。

Posted byブクログ

2011/09/06

官僚の組織について知識が薄いため少し難解でした。古賀さんの日本を思う気持ちがひしひしと伝わり、折れない強い心には感心します。官僚の中にこのような人がいてくれて大変うれしく思うと同時にこういう人が多数派になってくることを期待します。

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