カナクのキセキ(2) の商品レビュー
ユーリエを失ったカナクの物語と、影砲士スフィアの妻となったレベッカの物語が、交互に展開される構成になっています。 マールの石碑をめぐる旅から帰ってきたカナクは、コルセア王国内のマールの村で神官の職に就きます。ダークエルフのネウに支えられながら日々を暮らす彼のもとを、盗賊団リュシ...
ユーリエを失ったカナクの物語と、影砲士スフィアの妻となったレベッカの物語が、交互に展開される構成になっています。 マールの石碑をめぐる旅から帰ってきたカナクは、コルセア王国内のマールの村で神官の職に就きます。ダークエルフのネウに支えられながら日々を暮らす彼のもとを、盗賊団リュシオルファクルに所属するアルマという男が訪れます。彼は、コルセア女王オリヴィアの命を受けて、イストリアルからやってきた魔導師リーゼの誘いから、カナクを守るためにやってきたのでした。 やがてオリヴィアの予想していた通り、カナクの前にリーゼが姿を現わし、ユーリエを苦しみから救うことができると告げます。そのためには、カナクが「黒夢の魔王」となり、アレンシアの人びとの身勝手な欲望「黒夢」を集めなければなりません。ネウはカナクを引きとめようとしますが、ユーリエへの想いを断ち切れないカナクは、リーゼの誘いに乗ることを決断します。 一方レベッカは、夕闇の海からやってくる影の巨人を倒す任に当たっている銀獣人スフィアのもとに嫁いでくることになります。ところが、ガザラ王国の地下迷宮の探索がおこなわれるのと期を一にして影の巨人が頻繁に現われるようになります。影の巨人の活動を鎮めるために地下迷宮の探索をやめさせなければならないと考えたレベッカは、暗愚な国王ガザラ十八世を退けるクーデターを計画します。 しかし、巨人の進行を食い止めるために戦ったスフィアは倒れてしまいます。そのとき、地下迷宮から魔導師リーゼが姿を現わします。リーゼはスフィアを殺害し、レベッカも攻撃を受けて意識を失ってしまいます。約1年後、意識を回復したレベッカは、スフィアとの間に生まれた子どもにカナクと名づけます。その後彼女は、コルセア女王オリヴィアとなって、カナクの成長を影から見守ってきたのでした。 二つの物語がどのようにつながるのか読めなかったので、最後に物語が一つにつながったときにはあっと驚かされました。
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ユーリエにもう一度会える可能性があると言われれば、リスクを承知でその可能性に賭ける気持ちは分かります。 しかし、それが魔王になるこだと言われたら信用できるでしょうか? できません。 ましてやリーゼに信用に足る部分など皆無。重大な決断を下すには説得力が足りないように思えて、カナクの選択を応援する気になれませんでした。 3巻に進む前にカナクの心情に今一度向き合う必要がありそう。
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今巻は主人公のカナクを裏章に、表章は影砲士の嫁となったレベッカの物語で、1巻の終わりが終わりなだけに、最初まさかの主役交代かと思った。でもそう繋げてくるか、と。スフィアが銀獣人だとわかったとき、もしかしてカナクの両親の話なのかなとは思ったけど、レベッカの正体には驚かされた。ユーリエと再び会うために魔王になることを選んだカナクがどんな結末を迎えるのか。悲劇でなければいいなと思う。
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話の流れとしてはいいのだが、エピソードを詰め込みすぎてちょっと駆け足感が否めない。 レベッカとスフィア、カナクとネウのエピソードを一冊ずつ分けて書いた方がよかったのでは。二冊同時刊行でね。
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1巻の駆け足感がなく、じっくり読ませてくれました。オチこそ、予想通りと言うか、こんな物語も面白いんじゃないか?ってところに落ち着きましたが。ただ、一見関係なさそうだった表と裏の繋がりが見えたときは、思わず膝を打ちました。うまかったです。この巻の見所は、表二人の初々しい愛、堪能しました。ああなってしまったカナク。一体どう展開していくのか。どんな奇跡を見せてくれるのか。ファンタジー世界を舞台にした、純愛物語として今後も楽しみです。
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後半がめちゃめちゃ面白くなった。一巻からの伏線の張り方と明かし方がたまらんですね。 二巻で評価跳ね上がりました。
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ネウがカナクを一途に思ってる。かわいい。カナクの今後がどうなってしまうのか。レベッカはそうするのか。期待
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1巻の殴られたような衝撃は無かったものの、相変わらず構成が巧みで、しっかり計算されてるなと感じる物語。伏線がかなり多いが、世界観、ガジェットや表現などは軽めの日本製ライトファンタジーのお約束から大きく離れず、それほど特色が有るわけでは無いので、印象が薄れる前にまとめて読んだ方が面...
1巻の殴られたような衝撃は無かったものの、相変わらず構成が巧みで、しっかり計算されてるなと感じる物語。伏線がかなり多いが、世界観、ガジェットや表現などは軽めの日本製ライトファンタジーのお約束から大きく離れず、それほど特色が有るわけでは無いので、印象が薄れる前にまとめて読んだ方が面白いかも。
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正直、一巻に比べれば見劣りしてしまうんではと危惧していたけどそんなことはなかった。 250pから、カナクからとレベッカからの視点がリンクして魅せられた。 それにしてもレベッカの意志の強さにはみんなかなわないな この物語においては、女性の強さが際立っている気がする
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さーて何が何だか訳わからない状態だー。次巻で明確になるのか? なんか全3巻な気配が濃厚だなー。 今回も多少悲しい場面があったが、インパクトは1巻より緩和している。
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