小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所 の商品レビュー
なかなかのメンバーが、あの両さんを題材にするなんて、びっくりである。 どんなハチャメチャを繰り広げるのかと思いきや、いきなり渋く新宿鮫と共演である。 つかみはOK、まるで漫画を読んでいるように、スイスイ読み進んでしまう。 どの作品も、両さんがどのように動き、どんな顔をしているか目...
なかなかのメンバーが、あの両さんを題材にするなんて、びっくりである。 どんなハチャメチャを繰り広げるのかと思いきや、いきなり渋く新宿鮫と共演である。 つかみはOK、まるで漫画を読んでいるように、スイスイ読み進んでしまう。 どの作品も、両さんがどのように動き、どんな顔をしているか目に浮かび、声さえ聞こえてくる。 全編ただひたすらおもしろかった。 中でもお気に入りはプラモとぬらりひょんの作品だ。 いつの間にか、妖怪にまで進化していたとは、本当に笑わせてくれる。 時にはこんなエンターテイメントも良いなぁと実感した。 2024/07/25 12:44
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今ちょうど京極さんの作品を読んでるのでつい。思い出したけど私、『どすこい』と『南極人』、むかーし読んでるわ。何だあのメタメタな混ぜるな危険は(^◇^;) 不覚にもメタ発言に笑ってしまった。
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警察関係者が主役を張っている漫画は多いが、さぁ、誰が最強の主人公ですか、と聞いたら、ほとんどの漫画読みが、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両さん、両津勘吉、と答えるだろう。いや、だって、本編で、あんだけメチャクチャやっていても死なないし、漢らしい気質だし、頭の回転の速さは桁違い、腕っ節の強さも洒落にならんレベル。ゴルゴ13も敬意を払い、フリーザ様でら逃げの一手を打つ。これだけの事が出来る警察官が「最強」じゃなかったら、何なんだろうか。 そんな警察漫画のトップである両さんの魅力を、多くの小説家たちが書いたのが、この一冊だ。感想はたった一言で済む、ハイレベル。全員が全員、高名な小説家ってのもそうだが、『こち亀』へのリスペクトがとてつもない。どのような選び方をしたのか、そこは定かじゃないんだけど、この本を作る際に、編集者から頼まれたんじゃなく、自分から書かせてくれ、と訴えたんじゃないかな、と思ってしまうくらい、『こち亀』愛がデカい。 各作家の代表作に登場する主人公たちと、両津勘吉が絡む事で生じる面白さは、もう、とんでもない。原作を知っていると、更に楽しめるだろう。どの作品も最高の一言に尽きるが、あえて、一つの推しを選ぶのであれば、やっぱり、私は石田衣良先生の『池袋ウェストゲートパーク』の主人公・マコトが両さんと、トラブル解決に動く、『池袋⇆亀有エクスプレス』かなぁ。両さんの悪人に対する厳しさと、どうしたって抜けない甘さは、マコトにも通じるところがあるからかも。一番、秋本先生に漫画にして欲しい、と思ったのも大きい。 この台詞を引用に選んだのは、これこそが、両さんの最大の強みかもしれない、と感じたので。 差異はあれど、人間、歳を食っていけば、それなりに変わっていく部分もある。 きっと、両さんも子供の頃と比べれば、変わった部分もあるだろう。 けど、両さんには、何歳になっても、どんな事があっても、絶対に変わったりしない、人間としての強い芯がある。 子供の頃から、そういう強い部分を見せて、誰かの為に体を張れる両さんだからこそ、メチャクチャな面に辟易し、敬遠しつつも、何だかんだで、彼を昔から知っている人たちは、両さんを心から嫌ったりしない。それどころか、敬意すら抱くんだろうな。 変わるのも、変わらないのも、人間らしい。 両津勘吉って漢が、多くの人から慕われ、なおかつ、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が今もなお、絶大な人気を誇っているのは、そんな人間らしさが眩しいからだろう。 「勘ちゃんって、本当にぜんぜん、子供の頃からかわってないね」(by藪英次)
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豪華作家陣の描く「こち亀」ワールド!10年以上前に出版されていたようなんですが知らなかったー!石田衣良さんの書かれた「池袋⇔亀有エクスプレス」では池袋ウエストゲートパークのマコトと両さんが共演!二人の特徴が出ていて面白かったです♪
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7人の作家が書いた 「こち亀」とのコラボ作品です。「こち亀」の両さんは勿論のこと、秋本麗子、中川圭一、大原大次郎といった派出所の面々が作品に出てくるのですが、両さんのハチャメチャさが小説となっても読んでいるだけで、画が想像できるので思わず笑ってしまう作品が多かったです。
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1作目はあの大沢氏のもの。 もちろんこち亀フリークとしては、これは最&高の作品。 まさか鮫島と両さんのコラボレーションとか・・・夢かよと。 こういうの面白いな。他のバージョンも読んでみたい。
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こち亀の両さんと著名作家がコラボしたミステリー小説! 「新宿鮫」大沢在昌 「池袋ウエストゲートパーク」石田衣良 「ガリレオ」東野圭吾 「京極堂シリーズ」京極夏彦 「百舌の叫ぶ夜」逢坂剛 柴田よしき、今野敏… 知らない作家がいないのだが…という そうそうたる、顔ぶれの作家さんが両津勘吉をかいた本作! 特にお気に入りのお話のあらすじを少しだけ 京極夏彦「ぬらりひょんの褌」 寺井と中野ブロードウェイに行った大原部長 昔警官になりたてのころに アパートでみたぬらりひょんの正体はなんだったのか?という 疑問を寺井と話していると謎のおやじが現れて… ユニークだけどしっかり謎解きをしている楽しい話。 。 。 東野圭吾「目指せ乱歩賞!」 両さんが賞金目当てにミステリーをかく!? 金が絡んだら持ち前の力を発揮する 両さんが描かれていて 原作者、秋本治もこんな話かいてたんじゃないかな?と 錯覚してしまった。 。 。 他にも逢坂剛の描く麗子はセクシーだし 石田衣良の両さんはハードボイルド。 しかも、「池袋ウエストゲートパーク」のまことと 一緒に共演までしている! とにかく、作家さんによって描くこち亀キャラクターが 違うので、それぞれの個性があって面白い。 ただ、面白いのはやはり どの作家さんも両さんを金にがめつく、人情深く描いているところ。 やっぱりそこは、一致するんだなー。 短編集になってるから一話、一話は短いけど 読みごたえは抜群でした!
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夢のコラボと言ってよいのだけど…。多人数で両さんを描くとズレを感じてしまいますね。あと、中川より麗子の方が使いやすいのかしらん?
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作家陣の顔ぶれで他作品とのコラボに終始するかと思いきや、オリジナルでこち亀らしさ満載の作品もあってニンマリ。「キング・タイガー」も「目指せ!乱歩賞」もこち亀すぎる。
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文庫版を再読。「こち亀」を人気作家が書くとどうなるか?各作家のキャラクターが両津勘吉と絡ませるとどうなるのか?といった実験的な作品だったが想像以上の面白さだった。
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