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雨の日のアイリス の商品レビュー

4.2

46件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2012/06/24

何気なく購入してみた一冊です。 ロボットものとのことなので、ほんわかと心温まるストーリーを予想していたのですが、見事に予想を裏切られました。 助け合い、生への執着、心の葛藤。ロボットなのに、その濃厚なヒューマンドラマの連続には衝撃を受けます。 斬新なロボットものを読みたい方に...

何気なく購入してみた一冊です。 ロボットものとのことなので、ほんわかと心温まるストーリーを予想していたのですが、見事に予想を裏切られました。 助け合い、生への執着、心の葛藤。ロボットなのに、その濃厚なヒューマンドラマの連続には衝撃を受けます。 斬新なロボットものを読みたい方にお勧めです( ̄∀ ̄)

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2012/03/15

映画「A.I.」を彷彿とさせる、感動系ロボットもの。これでも受賞できないって、相当レベル高いよな……。 話の中のお話、この作品では読書会でたびたび出てくるけど、それがうまいことできている。二重構造というのは、やはり評価が高いのか。

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2012/02/25

これはすごい。 何がすごいって、目新しい設定とかがあるわけではないのに非常に面白いときた。 王道は素晴らしいから王道なのだと分かる。 次に何が起こるのか分かってしまうが、陳腐と言うよりは期待通りの展開が来ると言う風な印象。 哀しいロボットのストーリーと単純にとらえるのもいいし、近...

これはすごい。 何がすごいって、目新しい設定とかがあるわけではないのに非常に面白いときた。 王道は素晴らしいから王道なのだと分かる。 次に何が起こるのか分かってしまうが、陳腐と言うよりは期待通りの展開が来ると言う風な印象。 哀しいロボットのストーリーと単純にとらえるのもいいし、近代化していく社会への警鐘と見てもいい。 何はともあれ、まずは読んでみてほしい作品。

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2012/01/02

このライトノベルがスゴイ2012の10位の作品。 幸せな環境で育ったロボットの一生の一部分を切り取った物語。 なんで1巻しか刊行されてないのになんで10位にランクインしてんの?と思って読んでみたのですが、納得です。 表現力が素晴らしく、読んでいて世界観に引き込まれて、とても綺麗...

このライトノベルがスゴイ2012の10位の作品。 幸せな環境で育ったロボットの一生の一部分を切り取った物語。 なんで1巻しか刊行されてないのになんで10位にランクインしてんの?と思って読んでみたのですが、納得です。 表現力が素晴らしく、読んでいて世界観に引き込まれて、とても綺麗な仕上がりの作品。 ラノベっぽさはいい意味でない。 1巻完結ということですが、他のロボットの視点で続編が描かれないかなと切に願います。 世界観が壊されなければジブリかピクサーかで製作されないかなぁ。

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2011/12/03

物語の被膜の向こうに読者の直面する「社会」が透かし見えるのは、好い小説であるか。虚構による「社会」の暗喩、アナロジー。「社会」の映し鏡でしかない小説。「社会」を空気のように取り込み、「社会」に憑依され、その主潮的な感性の再生産に寄与するだけの物語。

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2011/11/08

ストーリーはだいたい予想通りの展開。 けど、それはいい意味で。 この展開ならこうなるしかないっていう感じで話はすすんでいきます。 泣かしにかかる展開なので興ざめする人もいるかもしれませんが、受け入れて欲しいな。 さてさてこれはロボットの話なのでどうしてもアイザック・アシモ...

ストーリーはだいたい予想通りの展開。 けど、それはいい意味で。 この展開ならこうなるしかないっていう感じで話はすすんでいきます。 泣かしにかかる展開なので興ざめする人もいるかもしれませんが、受け入れて欲しいな。 さてさてこれはロボットの話なのでどうしてもアイザック・アシモフのロボット三原則を思い出します。 第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。 第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。 第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。 この作品中ではこの文言自体は登場しませんが、この原則を犯してしまうがゆえに悲劇がおきたようにおもいます。 感情のあるロボットなんて作ると悲劇しかおきる気がしません。

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2011/11/03

2011 11/3読了。Amazonで購入。 ヤバイ! すごい、すごい、なんだこれ! 折り返しのあらすじから、読むのに心をすり減らしそうだな、と思ってしばらく読まずにいたのが物凄く悔やまれる。 ロボットの悲哀を書いた話は多いけど、最後まで愛されたロボットが、予想された結末にいたっ...

2011 11/3読了。Amazonで購入。 ヤバイ! すごい、すごい、なんだこれ! 折り返しのあらすじから、読むのに心をすり減らしそうだな、と思ってしばらく読まずにいたのが物凄く悔やまれる。 ロボットの悲哀を書いた話は多いけど、最後まで愛されたロボットが、予想された結末にいたって、それでもきっと幸せだって納得しかけて。 でもさらに先があって予想外でうわわわわ! この話はもう続かせようがないし続かないだろうけど、作者の別作品とかずっとフォローしたい。最高に好きだ!

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2011/10/06
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※このレビューにはネタバレを含みます

うーん。何だろう。可もなく不可もなく…。 泣けるって聞いてたから泣く気満々で読みだしたのがいけなかったのだろうか。 うるっともしなかった…。 博士との幸せな日々→スクラップ→再起動→逃亡→復活 というシンプルな構成ながら、ここまで読ませてしまうのはすごいなあと思う。 思うのだが、何かこう、出来すぎなんだよなあ。 遺書準備してアイリスの新しい体作っておくくらい大事なら、アイリスが即スクラップ扱いにならないだけの布石を打っといても良さそうなものなのに。 主人公アイリス含めロボットがかなり感情豊かで思考力高く書かれているのもどーも違和感。 ここ深く考えたらいけないところだろうか。 アイリスやリリスみたいな高度なロボットが作られるほどに技術は高いのに、ジャンク屋が作る部品の寄せ集めのようなロボットもいる。 技術水準はこんな風に偏るもんだろうか。 あと、ロボットを実の家族のように思う人もいれば、感情のないただのロボットだと思って扱う人もいる。 ロボットの存在を人間たちがどういう風に捉えてるのかがイマイチ掴めず。 共存なら共存、従属なら従属で思想に統一性がないとどーにも読んでて気持ちが悪い。 何かちぐはぐなんだよな。上手く言えないけど。 小説の世界がしっくりこないまま読み終わってしまった感じです。 ただ、スクラップ後の体になった時に聴こえるノイズが雨の音に聞こえる、雨はやまない。っていう表現はああ上手いなあと思った。 あれはかなり好きだ。

Posted byブクログ

2011/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いい話だなぁ系。読み終わったら表紙見るといい感じ。 人間の命令が録音音声でも有効っていい加減な設計じゃないのとか、 人間がロボットを飼い慣らす世界観でロボットが自分で燃料補給できる設計ってどうよとか、 人間の命令を聞く為の装置が壊れたらフェールセーフとしてロボット自体止まる方が自然なんじゃないかとか、 工場作業員のオンボロ機械にちゃんとした自意識をもつAIはいらないんじゃないのとか、 ロボットの完成度がこれほどなのに人間達のロボットに対するリテラシー能力が低すぎるのは何でとかを気にしたら負けな話。 自分は負け。 著者もあとがきで「人間にとって便利な機械であるロボットをより人間らしくしたものを書いた」と言っているので、そういう視点で見るならいいと思うので。

Posted byブクログ

2011/09/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

章のタイトルなどで、大体何が起きるのかわかってしまう。 登場するキャラクターが大体どういう役割を持っているのかわかってしまう。 ・・・それでも先を読むのをやめられない。 この先、何が待っているのかわかっても先が読みたい。 アイリスが。リリスが。ボルコフが。みんなが一生懸命生きる話。

Posted byブクログ