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雨の日のアイリス の商品レビュー

4.2

46件のお客様レビュー

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2013/02/24

ヒューマノイド?人間に近い、感情を持ったロボットが主人公。 前半は、博士との幸せな生活。 後半は、博士と死別したあとの、悲惨な生活から帰還まで。 前半は、ラノベにありがちな日常系で、特に面白味もなくフツーな感じで途中で読むの止めようかと思いましたが、 博士が死んだあたりから、物...

ヒューマノイド?人間に近い、感情を持ったロボットが主人公。 前半は、博士との幸せな生活。 後半は、博士と死別したあとの、悲惨な生活から帰還まで。 前半は、ラノベにありがちな日常系で、特に面白味もなくフツーな感じで途中で読むの止めようかと思いましたが、 博士が死んだあたりから、物語が動き始めて読むのを止められなくなりました。 あとがきで筆者が言っていたことと併せて、書きたかったのは後半の部分だったのかなと勝手に想像。 後半部分、心身ともにずたずたに壊されたアイリスが、労働に従事する緩慢な日々の描写があるのですが、 幸せな生活があった分、酷さが際立って切なくなります。 そんな生活の中で、二人のロボットとの出会いが、絶望の淵に居たアイリスに救いを与え、結果的に元の生活に戻ることが出来るのですが、 ラストに向かっては少しご都合主義的で、うぬぬ…と思ってしまった面も。 でも、ハッピーエンドは嫌いじゃないし。 アイリスの心情描写、良かったと思います。

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2013/01/16

泣ける作品と聞いて読んでみたけど、後半は涙腺が緩みっぱなしでした。外面も内面もボロボロになっていく様は読んでてなかなかきついものはあったけど、最後の最後でしっかり締めてくれました。読了後に表紙を見返してあらためて意味のある表紙絵だったんだなぁと。作中作(ウェザーダーク)とのリンク...

泣ける作品と聞いて読んでみたけど、後半は涙腺が緩みっぱなしでした。外面も内面もボロボロになっていく様は読んでてなかなかきついものはあったけど、最後の最後でしっかり締めてくれました。読了後に表紙を見返してあらためて意味のある表紙絵だったんだなぁと。作中作(ウェザーダーク)とのリンク具合がまた。切なく温かい物語でした。

Posted byブクログ

2012/11/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大好きだったご主人様に先立たれてしまったメイドロボットが更に運命の変転を受けて、思いを伝え合う絆を噛み締める話。 書評で絶賛されていたもので読んでみたのだけど、 往年のアシモフに傾倒した身には、なぜ人造物にそんなことをやらせるのかという掘り下げが足りなく思えて、そのロボットたちの扱いによる悲劇にまるで浸れなかった。 誤作動でなく、意図して作られた故の悲劇であったりすればまた違うのだろうが、高い金をかけて作ったはずの製品に対してああいう扱いはない。 結局、ロボットということでSF的考証をある程度期待してしまったのだけれど、妖精さんを捕まえて精神回路にしたとでもいうような理屈の通らなさに、勝手にがっかりしてしまった。 性格が決まるのは、量子的な確率に支配される、的な理屈がどこかに据えられていれば納得いったかもしれないのだが、残念、私が望むような理屈は、通らなかった。

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2012/11/21

良い話だった。  美しい話だった。  悲しい話だった。  頑張った話だった。  幸運の話だった。  希望の話だった。   

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2012/09/10

アンブレラ博士のメイドとして働くアイリスという名のロボットの、破壊と喪失と再生の物語。幾重にもリフレインするロボットの逃亡劇の結末は食傷気味な気がするが、ロボットとは、生きるとは、人間とは何かを問いかける。秀逸なSFである。

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2012/08/06

あるロボットの残骸の精神回路データから再構築された物語。 ロボットたち、いじらしくて哀しいなあ。 素直な気持ちで読めた。クライマックスの挿絵のタイミングがよかった。

Posted byブクログ

2012/08/04

これは、素敵な、童話。ロボット少女アイリスの一人称が幸せと慟哭、絶望と様々な感情を表している。あとがきで筆者が謳っているように、これは「破壊と再生」の物語。アイリスの博士との幸せな日々も、スクラップ工場での底辺を這うような日々も、全てがアイリスの今に繋がっている。電車の中で泣きそ...

これは、素敵な、童話。ロボット少女アイリスの一人称が幸せと慟哭、絶望と様々な感情を表している。あとがきで筆者が謳っているように、これは「破壊と再生」の物語。アイリスの博士との幸せな日々も、スクラップ工場での底辺を這うような日々も、全てがアイリスの今に繋がっている。電車の中で泣きそうになった。生きていけ、アイリス。

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2012/06/17

命の大切さ、廻り、友の大事さなどいろいろ教えてくれる作品だった 人が死ぬことの重み。こころのあり方など本当に深い作品だった

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2012/05/29

久々に心震えたロボットが主役の感動系。 大賞にならなかったのはレーベル的な方向性の違いなのか何なのか。 パッと見可愛らしい表紙だが残酷でグロい描写があり、「生と死」について考えさせられるのでまるでライトノベルらしくない。 けど文句なく名作です。 ぜひ手にとって読んでみてください。

Posted byブクログ

2012/04/15

Amazonや、ラノベオススメ系のスレでの評判が良かったので、読んでみました。 登場人物に対する容赦のなさがよかったな。気が滅入っている時には読めない本です。ストーリーとしては、地の底まで叩き落とされた主人公が、仲間を得て這い上がるというもので、描写はきつめです。読む人を選ぶ話...

Amazonや、ラノベオススメ系のスレでの評判が良かったので、読んでみました。 登場人物に対する容赦のなさがよかったな。気が滅入っている時には読めない本です。ストーリーとしては、地の底まで叩き落とされた主人公が、仲間を得て這い上がるというもので、描写はきつめです。読む人を選ぶ話ではあります。 確かに評価がいいのはわかりますが、私は一人称が気になって、読後感まで微妙でした。僕っ娘に抵抗はないつもりですが、不自然に感じました。あと、ご主人さまが好きなのはいいけど、百合じゃないんだから…違う表現の仕方があったのではないかと…。 星は単に、上の理由で好みではなかったから。好き嫌いがなければ、4です。

Posted byブクログ