悼む人(上) の商品レビュー
第140回直木賞受賞作品! 感動、感涙とまでは行かず、読中も読後も複雑な心境な作品。 悼む人を3人の視点から語る作品。 ジャーナリスト?の蒔野、末期がんに侵された母親の坂築、夫殺しの奈義。その3人の視点から主人公悼む人についてのかかわりが語られることで、悼む人を浮き彫りにしてい...
第140回直木賞受賞作品! 感動、感涙とまでは行かず、読中も読後も複雑な心境な作品。 悼む人を3人の視点から語る作品。 ジャーナリスト?の蒔野、末期がんに侵された母親の坂築、夫殺しの奈義。その3人の視点から主人公悼む人についてのかかわりが語られることで、悼む人を浮き彫りにしていく感じです。 正直、この悼む人のキャラクタには共感できないし、ぶっちゃけ理解できない。また、上巻では、ざっくり悼む理由が語られていますが、いまいち腹に落ちません。 さらに、母親のキャラクタがいまいち共感できません。 とはいうもの、悼む本当の理由なり原因が下巻で明らかになることを期待して、読み進むことになります。 ただ、本作を読むことによって、死んでいく人、死んだ人にたいしていろいろ考えさせられます。 忘れてしまいたい人、忘れてはいけない人。心の整理をつけたい人。残された人の気持ち。なくなった人々すべてを「悼む」という言葉で、覚え続けることが主人公の役割となっています。 この悼むという行為が意味があることなのか、ないことなのか考えてしまいます。 ということで、下巻に続く!!
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映画みたいなあと思ってたら図書館で見かけたので読んでみた。でも映画はみないかなあ。 あの世の世界とか幽霊とか、なんだかちょっと引いてしまってうまく入り込めなかった。静人の母親のかっこがきの心情描写もあまり好きじゃなかったな…。 死と生についてとことん向き合って考えた物語であること...
映画みたいなあと思ってたら図書館で見かけたので読んでみた。でも映画はみないかなあ。 あの世の世界とか幽霊とか、なんだかちょっと引いてしまってうまく入り込めなかった。静人の母親のかっこがきの心情描写もあまり好きじゃなかったな…。 死と生についてとことん向き合って考えた物語であることは伝わりました。結構後を引く。
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なんとも信じがたい話。生きるために人間は忘れるというけど、それを良しとしなければ生きづらい。そして、そうしなければ生きられないなんて苦しい。その先に何があるのか。後半に続く。
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うーん、人の死との向き合い方について考えさせられます。 彼は遺族と読者をつなぐ媒介者にして、読者と死をつなぐ媒介者なのです。 うん。何言ってるかわからない。 哲学的なことを言いたかっただけです。
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最後の部分を読みながら鳥肌が止まらなくなった。久しぶりに芯から心が震えた。映画化で原作を知って、貴重な小説に出会えた気がする。作者の天童荒太さん自身が一番救われたんじゃないかと思える救済の物語。
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悼む人 上 全くの赤の他人なのに死んだ人の、生前どんな人に愛され、また感謝されたかを聞いて、決して自分は確かに貴方が存在したことを胸に刻み忘れませんと悼む。 冥福を祈るのとは違って、ただ、胸に刻む。 そうやって日本全国を回ってる主人公。 様々な人と関わっていくんだけど下巻...
悼む人 上 全くの赤の他人なのに死んだ人の、生前どんな人に愛され、また感謝されたかを聞いて、決して自分は確かに貴方が存在したことを胸に刻み忘れませんと悼む。 冥福を祈るのとは違って、ただ、胸に刻む。 そうやって日本全国を回ってる主人公。 様々な人と関わっていくんだけど下巻ではどんな展開が待ってるのかな。 いろんなことを考えさせられる本です!
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死んだ人々を悼む静人。何故このようなことを5年もの間続けているのか。母巡子が説明をする場面はあったが、私には良く理解出来なかった。
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亡くなった人を悼むため日本中を歩いている「悼む人」が、なぜそうなったのか、彼は何をしたいのか、何を考えているのか、3人の視点から描いた作品。 ただ、これはあくまでも他人から見た「悼む人」の姿であり、その真実は(多分主人公もはっきりわかっていないと思うが)最後までわからない。 あく...
亡くなった人を悼むため日本中を歩いている「悼む人」が、なぜそうなったのか、彼は何をしたいのか、何を考えているのか、3人の視点から描いた作品。 ただ、これはあくまでも他人から見た「悼む人」の姿であり、その真実は(多分主人公もはっきりわかっていないと思うが)最後までわからない。 あくまでの読者がどう思ったかを感じる作品。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
上巻は倖世が夫殺しの事実を静人にうちあけたところで終わる。初盤は甘さのある文体で、冗長な感じも受けたが、中盤を過ぎる頃から引き込まれていった。 静人のしていることは僧侶のようであり、そうでない。無宗教、宗教離れの時代の日本を描いている。 寺の跡取りで優等生として育った朔也の自身を吐露する件があり、印象的だった。
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