北京のアダム・スミス の商品レビュー
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p.600-601 (解説 山下範下)アリギの理論構成は資本主義は程度の差こそあれいつでも観察できる現実であることを認めるところから出発している。
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アダムスミスの主張した市場社会は中国にあるとするもので、アダムスミスが誤解されることが多い中、非常に貴重な指摘と思われる。著者の立脚点は確かに、これまでの西洋中心史観には疑問を呈するところから出発しており、その意味で世界の覇権の動向については西洋の優位には懐疑的であるが、それは本...
アダムスミスの主張した市場社会は中国にあるとするもので、アダムスミスが誤解されることが多い中、非常に貴重な指摘と思われる。著者の立脚点は確かに、これまでの西洋中心史観には疑問を呈するところから出発しており、その意味で世界の覇権の動向については西洋の優位には懐疑的であるが、それは本書の中心テーマではない。しかしながら、今後の世界の覇権の動向を占う観点から本書が受け取られがちなのは残念である。
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