ジェイコブズ対モーゼス の商品レビュー
ジェイコブズ対モーゼス: ニューヨーク都市計画をめぐる闘い (和書)2011年07月27日 11:47 アンソニー フリント 鹿島出版会 2011年4月6日 柄谷行人さんの書評から読んでみました。 こういうことがあるのだなと感心して読んでいました。自分に出来ることもあるかも...
ジェイコブズ対モーゼス: ニューヨーク都市計画をめぐる闘い (和書)2011年07月27日 11:47 アンソニー フリント 鹿島出版会 2011年4月6日 柄谷行人さんの書評から読んでみました。 こういうことがあるのだなと感心して読んでいました。自分に出来ることもあるかもしれない。 柄谷さんによると原発をどうして造らせてしまったか?ということ、反原発デモなどへの参照として見ることができるのだろうと思う。 興味深いし、ジェイコブスさんの本も読んでみようと思います。
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ニューヨークの成り立ちについてお勉強。 ジェイコブズ『死と生』は定番テキストだが、本書は電気的な要素があって、モーゼスとの駆け引きと時代の背景を追っているところがおもしろく、理解が深まる。 解説でモーゼスの功績をフェアに評価しようという姿勢も興味深い。日本でもアメリカでも、過剰に...
ニューヨークの成り立ちについてお勉強。 ジェイコブズ『死と生』は定番テキストだが、本書は電気的な要素があって、モーゼスとの駆け引きと時代の背景を追っているところがおもしろく、理解が深まる。 解説でモーゼスの功績をフェアに評価しようという姿勢も興味深い。日本でもアメリカでも、過剰に善悪が色分けされている感はある。ジェイコブズがひろく信奉されがちではあるが、依然「計画家」としてコミュニティのためと言いながら、求めらていないものを押し付けてはいないか、考えさせられる。
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ジェイコブズ対モーゼス どちらがいなくても今のニューヨークはなかった。 モーゼス側から改めてジェイコブスの成果を考えたくなった一冊。
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131102 中央図書館 そこに集い住む人々が共有する「都市」の空間はいかに扱われるべきなのか。構造的にデザインし人為的な発展の耕しを続けるべきなのか、ローカル目線と温もりの自律に任せるほうが良いのか。永遠のテーマで、20世紀半ばのニューヨークを舞台にした対決。このケースを例に...
131102 中央図書館 そこに集い住む人々が共有する「都市」の空間はいかに扱われるべきなのか。構造的にデザインし人為的な発展の耕しを続けるべきなのか、ローカル目線と温もりの自律に任せるほうが良いのか。永遠のテーマで、20世紀半ばのニューヨークを舞台にした対決。このケースを例に考えを膨らませていきたいところ。
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小説風で最初は読みやすいが、半ばからの冗長な記述が読みにくい。モーゼスが再評価されているようだが、確かに市民運動が産み落とすものは何かきちんと事後評価する必要がある。
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内容がどうこうではなく、NYの街のことを知らない、イマジネーションの力にも劣る小生には★ということです。
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1950年代から70年代にかけてニューヨークの都市計画の責任者として権勢を極めたロバート・モーゼスと、グリニッジビレッジに住んでいた市民運動家であるジェイン・ジェイコブスの長年に渡る論争、高速道路建設を巡るせめぎ合いをまとめた本。 モーゼスの考える都市はコルビジェの思想の延長にあ...
1950年代から70年代にかけてニューヨークの都市計画の責任者として権勢を極めたロバート・モーゼスと、グリニッジビレッジに住んでいた市民運動家であるジェイン・ジェイコブスの長年に渡る論争、高速道路建設を巡るせめぎ合いをまとめた本。 モーゼスの考える都市はコルビジェの思想の延長にある。彼が実現した公園などの公共施設は、ニューヨークの住環境を高め、最近になって再評価されているが、晩年は不遇の時代を過ごしたようだ。 ジェイコブスの著作『アメリカ大都市の死と生』は、市民運動家や、都市計画担当者のバイブル的な本になっているらしい。 鹿島出版会はこの本を翻訳出版するとは流石。訳者は東京三菱銀行から三菱地所に移られた方。読み易い日本語だった。
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都市再開発の立場の違いを浮き彫りにした著作。訳者同様ニューヨークでモーゼスの企画によるインフラの恩恵を受けてきた者として、その偉大さには感銘さえ受ける。都市開発に明らかに違法なもしくは私利私欲による手段を使えばそれは悪であるが、一方である程度の力技がなければ、一定程度以上の規模の...
都市再開発の立場の違いを浮き彫りにした著作。訳者同様ニューヨークでモーゼスの企画によるインフラの恩恵を受けてきた者として、その偉大さには感銘さえ受ける。都市開発に明らかに違法なもしくは私利私欲による手段を使えばそれは悪であるが、一方である程度の力技がなければ、一定程度以上の規模の開発は前進しないのも事実と思われるだけに判断に迷うところである。自国が立たされている復興の問題もここに重ねて考える必要もあろうかと感じた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ジェイコブズはただのおばちゃんだと思っていたが、実はとんでもない策士だった。というのは言い過ぎだけど、街を守りたいという情熱だけでなく、迅速な行動力と冷静さを併せ持った人物である。 しかもこれはタイトルのような単なる勧善懲悪の物語ではなく、開発か保全か、すなわち現状をリセットして新たな未来を構築するか、古き良き生活を守るかといった問題が既に提示されている。 ぜひとも映画化してほしい。
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「開発か保全か」。行政に携わる者にとって、価値観の試金石ともなる問いかけですが、本書は、立場の異なる二人の都市計画を巡る考え方や進め方の相違が浮き彫りになっており、リアリティのある内容です。
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