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銀河鉄道の夜 の商品レビュー

3.7

47件のお客様レビュー

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2012/01/02

幻想的な世界を緻密な表現で描いていく宮沢賢治の代表作。大人になってから改めて読んだら、その深さに驚いた。生と死、幸せとは何かについて書かれている。 ジョバンニはこの旅の後にどのような人生を送るのだろう。

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2011/09/29

宮沢賢治の小説・童話は、若い頃から気になってはいたのだけど、その独特の文体、リズムになぜかいまひとつ馴染めず、遠巻きにしていた感がある。 本書は10代のころに読んだ記憶があるものの、あまり感動は残っていなかった。だが、どうだろう。今回、ゆっくりと読んでみて、細部はともかくその幻想...

宮沢賢治の小説・童話は、若い頃から気になってはいたのだけど、その独特の文体、リズムになぜかいまひとつ馴染めず、遠巻きにしていた感がある。 本書は10代のころに読んだ記憶があるものの、あまり感動は残っていなかった。だが、どうだろう。今回、ゆっくりと読んでみて、細部はともかくその幻想的な世界についてはかなり味わうことができたように思う。また、ジョバンニのカンパネルラに対する気持ちと、逆にカンパネルラのジョバンニに対する思いについて、若い頃には十分に掬い取れなかった重さを感じることができた。読むというより感じる。これが文学を読むコツなのかな、とこの年齢になってようやくわかってきたような気もする。

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2011/09/09

昔断念した本だから 年をとったいま、もう一度読んでみた。 やっぱり苦手。 そこに繰り広げられてる世界に私が入れない。

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2011/08/05

現代文学を読むにあたって私が期待するのは、ストーリーの緻密さと引き込まれるような内容であるが、この作品は完全に現代文学ではないと私の中では分類される。描写の美しさは今まで読んだどの作品よりも丁寧で美しいが、私にとってはどうしてもくどく感じてしまった。しかし、そのくどさのおかげで、...

現代文学を読むにあたって私が期待するのは、ストーリーの緻密さと引き込まれるような内容であるが、この作品は完全に現代文学ではないと私の中では分類される。描写の美しさは今まで読んだどの作品よりも丁寧で美しいが、私にとってはどうしてもくどく感じてしまった。しかし、そのくどさのおかげで、おそらくこの本を読んだ百人が百人、皆違う銀河鉄道の世界を思い描きながらこの本を読んでいるのではないかと思う。そういった意味で宮沢賢治の最高傑作と言われても、納得がいく。また、ラスト10ページから銀河鉄道の意味を知り、もう一度読み直してみたくなる作品でもある。

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2011/07/17

表題は有名だが、昔教科書で読んだぐらいで全編を今まで読んだことがなかった。とても綺麗な描写で不思議な世界にいる感覚に包まれる。巻末にある長野まゆみさんの解説によると、この「すきとおったほんたうのたべもの」を味わうには中学生の頃がいいと。確かに味わうには時間が掛かりそうだ。なぜ、こ...

表題は有名だが、昔教科書で読んだぐらいで全編を今まで読んだことがなかった。とても綺麗な描写で不思議な世界にいる感覚に包まれる。巻末にある長野まゆみさんの解説によると、この「すきとおったほんたうのたべもの」を味わうには中学生の頃がいいと。確かに味わうには時間が掛かりそうだ。なぜ、こんなに遠回りをしたのだろう…。なんとも解説の言葉ひとつひとつが心に響いてしまった。

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2011/10/20

手持ち無沙汰な時にさっと手に取れて、軽くて、装丁も雰囲気があって嬉しいな、この280円文庫シリーズ。 ラインナップも王道文学、だけど「あ!意外にこれ読んでない!」が手軽に補完できる嬉しさ。 元よりこう、"ふわふわ"というほどぬるくもないんだけど、 綺麗すぎて...

手持ち無沙汰な時にさっと手に取れて、軽くて、装丁も雰囲気があって嬉しいな、この280円文庫シリーズ。 ラインナップも王道文学、だけど「あ!意外にこれ読んでない!」が手軽に補完できる嬉しさ。 元よりこう、"ふわふわ"というほどぬるくもないんだけど、 綺麗すぎて逆に丸さがないというか鋭さすら感じる夢みたいな幻。 星座を巡る、というと童話めいたファンシーがあるんだけど… 思いつきや都合のいい絵空事でもなく、終盤の友達の父のセリフで現実に引き戻ったときの落差も衝撃的。 あのセリフはどんな起伏で言ったんだろう。 長野まゆみさんっぽい、と思ったけど明らかにそちらが後者。

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2011/04/17

表紙は知人の畑口さんの絵です。 宮沢賢治ととても相性が良いです。 久々に宮沢賢治読もうと思います。良いきっかけ。

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