流星の絆 の商品レビュー
幼い3人が夜中に流星を見ようとこっそり家を出る。そのとき、両親は殺された。 ドラマ化された時、1話目のこのシーンがあまりにも残虐的でグロテスクだったのを思い出しながら読んだ。 両親の死体の第一発見者になってしまうが、今から下の2人を養っていかなければと奮闘する長男の功一。犯人を...
幼い3人が夜中に流星を見ようとこっそり家を出る。そのとき、両親は殺された。 ドラマ化された時、1話目のこのシーンがあまりにも残虐的でグロテスクだったのを思い出しながら読んだ。 両親の死体の第一発見者になってしまうが、今から下の2人を養っていかなければと奮闘する長男の功一。犯人を見たかもしれないという恐怖や不安に押しつぶされそうな次男の泰輔。両親の死を受け入れるには幼すぎた静奈。 それぞれが大人になり犯人探し、復讐のために3人で詐欺をはたらき始めるが、そこで3人の絆を使うのは勿体ないよと言いたくなる。というか、それはもう絆と呼べないよと。 ただ、表題の「絆」の意味は最後にしっかりと用意してくれた。救いがあって良かった。 あちこちに伏線が転がっているのだが、東野さんのミスリードにまんまと引っ掛かり、犯人は意外な人物だった。 設定や構成が入り込みやすく、ミステリーに挑戦したいなという方におすすめしたい。
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最後は一気に読んでしまいました。それぐらい面白かったです。 兄妹の絆が強くて素敵だと思いました。幼い頃の3人が荷物をつめる場面で泣きそうになりました。成長しても3人ともお互いに協力して強く生きていて、そこも感動しました。
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【再読】ドラマを観たら、原作も読みたくなる。ストーリー的には、ドラマの方が愛も深みもスリルもあったかなぁ。 2020/12/31読了 2020年は102冊☆
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厚みがある本でも、東野さんの本は本当に読みやすくて、あっという間に読んでしまう。物語に引き込む力は、流石だなと思う。 最後の指輪のくだりがちょっとわかりづらかったけど、概ね面白かった。
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導入、兄弟3人の絆を感じさせる描写は犯罪で生計を建てるも清々しい。最後は、、そうくる?トリックは面白いいが動機がな、、と思ってしまいました。
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両親を惨殺された幼い三兄弟が大人になり、三人で詐欺を働いて世の中を渡っているが、ひょんなことから真犯人ではないかと思われる男を見出す。その男の息子を通じて殺人の証拠を手に入れようとするが、末の妹がなんとその息子に恋心を抱いてしまう。 事件の真相は?恋の行方は? これだけ興味の湧く...
両親を惨殺された幼い三兄弟が大人になり、三人で詐欺を働いて世の中を渡っているが、ひょんなことから真犯人ではないかと思われる男を見出す。その男の息子を通じて殺人の証拠を手に入れようとするが、末の妹がなんとその息子に恋心を抱いてしまう。 事件の真相は?恋の行方は? これだけ興味の湧く材料をどかんどかん揃えて、超面白いエンタメに仕上げてしまうんだからさすがです。 かなり分厚い本ですがあっという間に読めました。
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人間ドラマ、伏線、展開、すべて良かった。 三兄妹が人間味があって好き。 最後の展開も犯人もまったく予想できなかった。 最初から最後までずっと面白かった。
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2020/12/27 ペルセウス座流星群を見ようと夜に家を抜け出した三兄弟が家に帰ると何者かの手によって両親が殺害されていた。14年の歳月を経てその三兄弟は詐欺師となって生活しながら犯人に復讐することを誓いながら生きていく様子と、ひょんなことから14年前の事件の真相がどんどん明る...
2020/12/27 ペルセウス座流星群を見ようと夜に家を抜け出した三兄弟が家に帰ると何者かの手によって両親が殺害されていた。14年の歳月を経てその三兄弟は詐欺師となって生活しながら犯人に復讐することを誓いながら生きていく様子と、ひょんなことから14年前の事件の真相がどんどん明るみになっていくまでの過程を描いたドラマの原作。 14年前の事件をひたすら追い続ける刑事さんや詐欺のターゲットにされる人々とのやりとりなどもすごく丁寧な描写で、とっても読み応えがあるように感じました。分厚い! 詐欺という犯罪をしつつも、お互いを思いやる兄弟の絆は確かに存在していて、お互いの言葉かけだったり、意思疎通だったり丁寧に描かれています。 また、14年も真相が分からない事件がどうして急展開を迎えることになったのか、結果どうなったのかとどんどん先が気になるように書かれてます。ドラマも見てみたくなりました。
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犯罪者を主人公にしながら、その主人公たちが背負う強烈に重い過去の設定によって、読者に強く感情移入させる手法がいつにもまして上手い。 思わず引き込まれるよねぇ。さすがです。あっという間にけっして薄い本ではない600頁以上の文庫本を読み終わってしまった。 東野圭吾の中で一番好き...
犯罪者を主人公にしながら、その主人公たちが背負う強烈に重い過去の設定によって、読者に強く感情移入させる手法がいつにもまして上手い。 思わず引き込まれるよねぇ。さすがです。あっという間にけっして薄い本ではない600頁以上の文庫本を読み終わってしまった。 東野圭吾の中で一番好きな長編が「白夜行」なのですが、それに匹敵するような自分的にかなり好みのストーリー。中でも血のつながらない美しい妹というキャラクター設定が(あまりにあざとくて)秀逸。
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東野氏の作品は初めてでした。 家族の「絆」、に切なさを感じました。 兄妹三人とも幸せになってほしいな。
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