風花 の商品レビュー
センセイの鞄と古道具中野商店を読んでから川上さんの長編小説がまだ読みたい!と思って読んでみたけど思いのほか読み進めるのに少し時間がかかった。いつか結婚してから再読すると、読後感がまたちがうのかなー。
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他の人のレビューにもあるが、とにかく出てくる人がみんななに考えてるかわからん人で、どの人物にも共感が持てず、イライラしっぱなしだった。 初川上弘美だったので少し残念、もう少し定評のあるものを読めばよかったかな。
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はっきりしない人がたくさん出てくる物語。 わたしは白黒つけたい方だけど、でも……パキッとさせられない事はたくさんあると思う。 曖昧ながらも、日々楽しく過ごせるならOK!だけど、この主人公はそうじゃなかったみたい。。
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テーマかなぁ、東京タワーのあとに読んだから、なんとなく、ごちゃまぜな。 川上さんの言葉は、いいな。 たくちゃん、と呼ぶ甘ったるい感じが、しっくりこない甘さは、川上さんだから書けたんだな。
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けっこう、好き。 "のゆり"がなんやと思う。 実際、目の前にいたらイラってするかもやけど。 けど、たぶんちょっと自分に似てる気がするところもあるからかも。 言いたいことを言いたいタイミングでいわれへんかったり、自分にはきちんと理由があっても、突拍子もないことを...
けっこう、好き。 "のゆり"がなんやと思う。 実際、目の前にいたらイラってするかもやけど。 けど、たぶんちょっと自分に似てる気がするところもあるからかも。 言いたいことを言いたいタイミングでいわれへんかったり、自分にはきちんと理由があっても、突拍子もないことをしているように見えたり。 「伊豆の踊り子」飛ばしているけど、ナツイチ順調。
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不倫という夫婦関係を揺るがすことが起こりながらも、静かに淡々と物語は進行する。 主人公のゆりの性格が冷めてるというか、出来事を一歩引いて眺めるというか。 「自由って、いやなものよね。」という言葉が物凄く印象的である。
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日下のゆり33歳。システムエンジニアの夫の卓哉と結婚して7年。 夫に恋人がいるという一本の電話から、日常が変化していく。 夫の不倫相手、おじ、年下の彼といった人物が、彼女の心境に関わりながら、結婚や恋について語られる。
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主人公がつかみにくく、なかなか入りこめなかったのですが、途中からぐっと引き込まれていきました。 なんともさわやかな読後感です。
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のゆりと卓哉、結婚7年目。ある日、卓哉の同僚との浮気を告げる匿名の電話がきて・・・。 最初は突然のことに何も考えられないのゆりだけど、資格の取得、姫路への転勤、別居を経て、卓哉の良さを再認識するも離婚の決心をする。一方で、卓哉は最初はのゆりに「すきに決めて良いから」と言いながらも...
のゆりと卓哉、結婚7年目。ある日、卓哉の同僚との浮気を告げる匿名の電話がきて・・・。 最初は突然のことに何も考えられないのゆりだけど、資格の取得、姫路への転勤、別居を経て、卓哉の良さを再認識するも離婚の決心をする。一方で、卓哉は最初はのゆりに「すきに決めて良いから」と言いながらも、別居中ののゆりを旅行に誘ったり、別れを切り出された時は泣いたり。 2人の心の移り変わりが読んでて面白かった。
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男性の方にオススメするではないが、 私は川上弘美さんの小説が大好きでして この度も忙しい中にあってもじっくり読み進められ大変満足です。 妻が、ある電話により夫の浮気を知らされてから 2年ほどのグラグラした時間を追う物語です。 川上さんの作風の中では極めて現実的な内容といえます...
男性の方にオススメするではないが、 私は川上弘美さんの小説が大好きでして この度も忙しい中にあってもじっくり読み進められ大変満足です。 妻が、ある電話により夫の浮気を知らされてから 2年ほどのグラグラした時間を追う物語です。 川上さんの作風の中では極めて現実的な内容といえます。 主人公の”のゆり”さんは、大人しい女性で あまり自分の意見をハッキリ口にするでもなくぼんやりしており、 流されるままに生きてきたような女性です。 状況的に「そうも言ってられない」立場なのにも関わらず すぐに心が折れそうになるし、哀れな有様です。 なにかを決定づけるような言動や行動をしないのは、 のゆりさんの夫・その浮気相手・のゆりさんの叔父、 その他とりとめのない登場人物たちも同じで、 気持ちも事象も解決しないまま時間が過ぎていってしまうことを 読みながらにして体感します。 世の中にはいろんな喜怒哀楽の発露傾向を持つ人がいて、 日々驚かされたり傷つけられたりもしますけれど、 特に日本人は声を荒げたり容易く暴れたり泣き叫んだり、 咄嗟にはできず、 押し寄せてくる強い感情に内心でアタフタしているくせに 「んーこれはどういうことなのだろう?」と落ち着こうとする。 そしてあとから自分がどんなに傷ついていたかを思い知ったりします。 そんなふうに描かれた人物たちの 「なんのためでもない」行動や言動により、 「風花」の時は過ぎていくわけです。 ゆっくり崩壊したとも再生したとも取れる結末も見事でした。
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