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ヴァレンタインズ の商品レビュー

3.5

31件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

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    0

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2024/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み終えたあと、オラフ・オラフソン氏の描くいろんな恋人や家族の物語を、もっと読んでみたいと思った。それくらい、どの物語もよかった。言いたいけれどあえて言わないでいる思いとか、傍目には仲良く見えても、ちょっとでも触れたら壊れてしまいそうな関係の描き方がすごく好きだった。

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2022/12/28

装画、ずっと板チョコに空目してた(余談) なんていうか…冷静さと荒々しい人間らしさが共存してる感じ…ちょっと日本文学と親和性が高い気がする

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2019/06/30

アイスランド生まれということで手に取ってみたました。読みやすい短編12個。ほんとにひねりなく悩むことなく惑わされずに読み終えてびっくり。こういう本もあるのだな。恋人達の赤裸々で辛辣でどれも破壊的な内容。正直、本を読まない人種が見るテレビドラマって感じ。読んでる時は読みやすく面白く...

アイスランド生まれということで手に取ってみたました。読みやすい短編12個。ほんとにひねりなく悩むことなく惑わされずに読み終えてびっくり。こういう本もあるのだな。恋人達の赤裸々で辛辣でどれも破壊的な内容。正直、本を読まない人種が見るテレビドラマって感じ。読んでる時は読みやすく面白く感じるが。読後は人んちに夕飯招かれて、皆でドラマ見て、じゃあ9時だし帰りましょう、といった雰囲気でな。あんまり人には読んでるのを知られたくない本かな。

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2018/06/16

この短編集にあるお腹が痛くなるような一瞬の悲劇は誰にでも起こりうるが、そういう落とし穴から見る光はたぶん眩い。

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2017/07/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アイルランド出身でソニーなどでの実業の世界の技術畑でも活躍しながら小説を執筆して世に出た作家オラフ・オラフソンの作品「ヴァレンタインズ」を読了。  タイトルのヴァレンタインズとは恋人達という意味らしく、本作は1月から12月まで一月に一作計12編の短編で構成された作品だ。すべてが恋人や夫婦の愛の破綻の話だ。読み進めるうちにヒリヒリとした感じに苛まれ読むのが少し辛くなりそうなるのだが、次の話では含まれる哀しいんだけれど人を少し微笑ませるようなユーモアに少し救われた気持ちになれてまた読み進めさせられてしまうような不思議な巧さがある作品だ。  12編の短編を一つ本にまとめるために一つ一つの作品では細かな心理描写は全くといっていいほどなく、男女がすれ違って行く事象がさらっと描かれているだけだ。ただモノローグのかたちで綴られて行く哀しいお話を読み終わったときの不思議な納得感は好き嫌いは別としてまとめてではなく一つ一つの短編にそれなりの満足感があった証拠ではないだろうか。  作者はアイスランド出身であり、それゆえか移民でありながら祖国の文化に密かに憧れを持ちつづけている人が陥るお話もいくつかありこの辺りの話への無意識の反応は異国人として外国に住んだ人でなければ持てないのかもしれないが、そういう人間があふれている米国でこの作品が評価されたのはそういう微妙なお話を機微をさらっと巧く表現している故かも。  著者は技術者としても成功し、かつ作家としての能力も卓越しているある意味スーパーマンで羨ましい限りだ。まあ特別に優秀なひとは何をやらせても人並み以上なのかも。仕方ないがちょっと悔しい。そんな人が書いた避けられるかもしれないのに別れの瞬間に駆け足で向かってしまう男女の12編のお話を読むBGMに選んだのはBill Evansの"Moon Beams". 演奏も良いがジャケットも良いなあ。 https://www.youtube.com/watch?v=inEufYNcCVA

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2017/02/10

どれも恋愛ストーリーですが、この恋愛がとてもイタイです。それもガツンと来るような痛みではなく、ヒリヒリとした痛み、カミソリでスーッと切られて、それにしばらく気づかずにいて、なんかヒリヒリするなあと思って手で触ってみたら指先にうっすらと血がついていて傷があるのに気づいた、そんな感じ...

どれも恋愛ストーリーですが、この恋愛がとてもイタイです。それもガツンと来るような痛みではなく、ヒリヒリとした痛み、カミソリでスーッと切られて、それにしばらく気づかずにいて、なんかヒリヒリするなあと思って手で触ってみたら指先にうっすらと血がついていて傷があるのに気づいた、そんな感じの痛みです。

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2017/02/24

2016/11/16 October, November, December. 2016/12/6 January, February 2017/1/17 March 2017/1/31 April 2017/2/21 May

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2015/12/17

特別に強い印象は残さないけれど、読んでいるあいだ心にさざなみが立つ、そんな本。くどい描写を注意深く排除し、突っ込んだ心理描写などという野暮な仕事を潔くやめているところが、この本の良さだと思う。

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2014/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 「一月」から「十二月」まで、夫婦や恋人たちの愛と絆にひびが入る瞬間を鋭くとらえた12篇。 研ぎ澄まされた感覚、洗練されたユーモアが端正な文章の行間に漂う。 アイスランド出身の実力派による、珠玉の第一短篇集。 “アイスランド文学賞”“O・ヘンリー賞”受賞作。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

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2014/05/17

どんなに信頼し合い、愛し合っていると思っていても、どんなに長く続いた関係だったとしても、ふとしたささいな出来事で揺らいだり、壊れてしまったりする、そんな、残酷とも言えそうな瞬間を静謐な記述で切り取っている。といっても、しみじみとした読後感。考えてみれば、カップルっていろいろあるよ...

どんなに信頼し合い、愛し合っていると思っていても、どんなに長く続いた関係だったとしても、ふとしたささいな出来事で揺らいだり、壊れてしまったりする、そんな、残酷とも言えそうな瞬間を静謐な記述で切り取っている。といっても、しみじみとした読後感。考えてみれば、カップルっていろいろあるよねえ..

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