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帽子収集狂事件 の商品レビュー

3.9

24件のお客様レビュー

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2011/07/10

久々の古き良き時代の本格ミステリ。面白かったです。 どうして私はこれまでカーを読んでこなかったのかとかなり本気で思いました。 怪奇趣味と扇情的なタイトルや煽り文句で何となく避けてたなんて実にもったいない。早く他の話も読んでみよう。

Posted byブクログ

2011/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

フェル博士シリーズ ハドリー首席警部に持ち込まれた相談。ウィリアム・ピットンの持つエドガー・アラン・ポ-の未発表の原稿の盗難事件。新聞社に勤めるウィリアムの甥フィリップ・ドリスコルの取材する「帽子収集狂」事件。2つの帽子を盗まれたウィリアム。事件の相談中にロンドン塔で死体となって発見されたフィリップ。死体には盗まれたウィリアムのシルクハットが。事件直前友人でありロンドン塔の秘書官であるダルライへ相談を持ちかけたフィリップ。謎の電話で行き違いになったダルライとフィリップ。足止めされた観光客の中に含まれたウィリアムの義妹ローラと客人であるアーパー。ポーの原稿をねらうアーパー。凶器はローラの買ってきた土産のボウガンの矢。フィリップとローラの関係。ローラの夫レスターの自殺。事件を解決に導いたフェル博士の推理。  2011年5月7日読了

Posted byブクログ

2011/06/04

霧やら暗い照明やらがやたら強調されてるせいか、事件の骨子どころか雰囲気も見えにくいミステリィ。 「多分」「断言は出来ないが」「よく見えなかった」等のボカシセリフが頻出。さすがイギリス…灰色の街…。何を信じて推理すればいいやら…。 ロンドン塔が舞台という魅力的すぎる舞台設定と、フ...

霧やら暗い照明やらがやたら強調されてるせいか、事件の骨子どころか雰囲気も見えにくいミステリィ。 「多分」「断言は出来ないが」「よく見えなかった」等のボカシセリフが頻出。さすがイギリス…灰色の街…。何を信じて推理すればいいやら…。 ロンドン塔が舞台という魅力的すぎる舞台設定と、フェル博士に踊らされるハドリー警部のおかげで、安楽椅子探偵ものはあまり好まない私も最後まで興味深く読めました。警部いいよ警部(*^^*)未解決っ← 謎自体はそれほど派手じゃないのに(死体の置かれた場所は派手か…)、帽子盗難と未発表原稿盗難という被害者近辺で起こった事件が、殺人事件と何らかの関わりがあったと浮き彫りになる経緯や、新しい人間関係が見えることで新たに浮上する謎など、息もつかせません。 解明部分は犯人がまさかの自白をしてフェル博士がフォローするというものでしたが、登場人物達の既出のセリフや行動全てが端整な答え合わせに収束していく部分は、非常〜に心地良いです。 単純なフーダニットかと思いきや、謎の主眼が××××に置き換わる手際も鮮やか。う〜ん、すごい…。 ただ、ロンドン塔の平面図がいまいち分かりにくいので、ページを割いて色々な方向から立体図で示すとかすれば、もっと良いんだけどな…(我が儘)。 あと、シルクハットの内部構造とか知らない日本人には、なかなかのアンフェア臭は漂います。

Posted byブクログ

2011/04/10

新訳が出たというので懐かしくなっておそらく35年振りぐらいに読み返した。当時はかなり気に入ったことを覚えている。カーどころか黄金期の本格ミステリを超ひさびさに読んだわけだが、自分の感覚がもうついていけないことに気付いた。全然頭にはいってこないんだもの。雰囲気を楽しむことすらできな...

新訳が出たというので懐かしくなっておそらく35年振りぐらいに読み返した。当時はかなり気に入ったことを覚えている。カーどころか黄金期の本格ミステリを超ひさびさに読んだわけだが、自分の感覚がもうついていけないことに気付いた。全然頭にはいってこないんだもの。雰囲気を楽しむことすらできなかった。うーむ。

Posted byブクログ