ワーカーズ・ダイジェスト の商品レビュー
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とめどない日記のような文体は、本当は好きではないのに、何故かどんどん読み進めてしまう。ああ、自分も独身の時はこんな感じだったな、と思いながら読んだ。
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心にすーっと染み入る、素敵な物語です。 30過ぎていよいよ仕事も忙しいけど、何かこうパッとしない、疲れているけどこのままズルズル行くのはどうかなぁ~。恋愛した方がいいのかなぁと思うけど、特に出会いもない。諦めもあるけど、かといって、劇的な希望もない。宙ぶらりんな虚無感。そういっ...
心にすーっと染み入る、素敵な物語です。 30過ぎていよいよ仕事も忙しいけど、何かこうパッとしない、疲れているけどこのままズルズル行くのはどうかなぁ~。恋愛した方がいいのかなぁと思うけど、特に出会いもない。諦めもあるけど、かといって、劇的な希望もない。宙ぶらりんな虚無感。そういった日常、ありふれていると思うけど、ありふれていない日常。 無職の僕だけど、共感できます。『絶望的ではないがこのままでは危うい、けれども精一杯生きている』感じが文面から溢れて、すごく好きです。 ハッピーエンドでもバットエンドでもない、言わば中途半端な作品ですが、それが絶妙なバランスで構成されていて一気に読んでしまいました。あ~面白い! 僕も以前の職場で妙な絶望を覚えたことがありました。『このまま仕事して昇進して、普通の生活をして、何か満たされないなぁ~』という無力感が時々襲ってきました。恋人を作る気も無かったのがまずかったのかも知れません(笑) でも、こういう人がたくさんいる事、共感してくれる人がたくさんいる事、そういう本音が本書を通して分かったのが一番嬉しかったです。 僕の評価はA+にします。
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ワーカーズダイジェストは面白かった。特に何があるわけでもないけど、日常のこと。 仕事するって大変だけど生きていくのには必要なことで、みんな嫌だ嫌だと思いながらも少しの楽しみを見いだしながら働いているんだなって思った。 だからこれからも仕事は続けて行きたい オノウエさんの不在はなん...
ワーカーズダイジェストは面白かった。特に何があるわけでもないけど、日常のこと。 仕事するって大変だけど生きていくのには必要なことで、みんな嫌だ嫌だと思いながらも少しの楽しみを見いだしながら働いているんだなって思った。 だからこれからも仕事は続けて行きたい オノウエさんの不在はなんだかよくわからなかった。 主人公たちの名前がカタカナだとどうもしっくりこないわー。 感情移入も全くできず。
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・また津村記久子。なかなか良かった。今まで読んだ中で今回はじめて主人公たちがカタカナじゃなく名前で呼ばれてた。何が違うのかなって考えて、今までの微妙にドロップアウトしそうな/しちゃった連中とは違ってしがみついてる2人だったからなのかな、って思ったけど良くはわからない。読みたかった...
・また津村記久子。なかなか良かった。今まで読んだ中で今回はじめて主人公たちがカタカナじゃなく名前で呼ばれてた。何が違うのかなって考えて、今までの微妙にドロップアウトしそうな/しちゃった連中とは違ってしがみついてる2人だったからなのかな、って思ったけど良くはわからない。読みたかったけど文庫が無いのでハードカバー買って読んだ。 ・それにしても世の中ってそんなに窮屈で生き辛くて会社って苦しい場所なのかな、って彼女の本を読むと思う。そんな中の人との触れ合いとかが津村記久子作品の魅力であるんだけど、もっとシンプルにアホっぽく楽しいけどな俺の毎日って。
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大人になるって、きっとこういうことなんだろうな、という日常が綴られています。不満もあるけど、まあいっかとも思う。なんで!と怒りたくなることもあるけど、怒って後々どうするんだと考えたり。 可もなく、不可もなくって感じですが、不思議と肩の荷が下りるお話したち。
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ワーカー、っていうのはなんか多分津村さんの作品の一番根本的なテーマだよねえ。 自分で自分を養うために働いている主人公二人。 自由だったり孤独だったりするけど、毎日の中にささやかな楽しみもあったりして。 主人公の二人は、「疲れてる」というか「くたびれてる」んだよねえ。 でも最後にはちゃんと明るい光が用意されているのがいいです。 織田作之助賞とってるだけあって舞台が大阪で、知ってる風景がたくさん出てくるので想像もしやすい。 あの雑誌はきっとエルマガのムックだね。 「スパカツ」、食べたい・・・
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装丁がイイ! 本当にワーカー2人の日常ダイジェストでしたょ。 つながるところでおしまいかぁ~。 重信語りの部分を読むと、もさっとして女子ウケ悪そうな印象なのに、 加奈子語りの部分では重信ったらいい人そうに感じる不思議。
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まさにタイムリーというか、主人公の佐藤さんとほぼ同じ年です。だから、だんだん蓄積していく「疲れ」とか、とにかく「うちに帰りたい」っていう気持ちとかわからなくない。というかわかりすぎるくらいだ。職場の面倒な人間関係とか、もうどうでもいい、という気持ちとか。ここまで仕事、きちんとはし...
まさにタイムリーというか、主人公の佐藤さんとほぼ同じ年です。だから、だんだん蓄積していく「疲れ」とか、とにかく「うちに帰りたい」っていう気持ちとかわからなくない。というかわかりすぎるくらいだ。職場の面倒な人間関係とか、もうどうでもいい、という気持ちとか。ここまで仕事、きちんとはしていないし忙しくはないけれど。津村さんはきちんと地に足がついている、普通の仕事をする人を書くのがうまい人だ。結構厳しいことも書いているけれど、読後感が悪くなくて、いい。明日も頑張ろう、と思えてくる。
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リアリティーがあって良かったです。が、中途半端なまま終わってしまうというか。どうなったの?なんだったの?っていう事が多々残りますね。富田さんとか、湯川の奥さんとか。最後に主人公ふたりが再会してすぐに物語が終わってしまっているので、その後の様子も気になります。個人的にはカソウスキの...
リアリティーがあって良かったです。が、中途半端なまま終わってしまうというか。どうなったの?なんだったの?っていう事が多々残りますね。富田さんとか、湯川の奥さんとか。最後に主人公ふたりが再会してすぐに物語が終わってしまっているので、その後の様子も気になります。個人的にはカソウスキの行方の方が好きです。
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普通の生活って、こういう事ですよね。っていう物語なのかな?全体的にサラッとしていて、サラッとしすぎていて(特に最後)なんというか私の心には何もひっかからなかった。大阪の描写も中途半端に感じた。
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