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「認められたい」の正体 の商品レビュー

3.7

65件のお客様レビュー

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2014/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

<メモ> ・ 身近な人間だけに認められたい若者 ・ 今は社会の価値観が多様化してきているため、何をしたら認められるかわからなくなっている…コミュ力重視の社会 不可欠な「他者」の存在 1.親和的承認・・・ありのままの私、無条件の愛 ex.家族・友人・恋人   存在そのものへの承認、自分ではどうにもならない(片思いなど) 2.集団的承認・・・集団への貢献、知識・技能   集団の人間が評価する行為、求められる役割を果たすなど努力で手   に入れられる ex.学校・会社 3.一般的承認・・・見知らぬ大勢の人   献身的な人も無意識に「一般的他者の視点」から内省している 家族で疎外されている人が仕事を頑張ったり、仕事がうまくいかない人が恋人に甘えたり。 自由への欲望と承認への欲望の葛藤 自由を捨てれば自己不全感に陥り、自由に生きても承認を捨てれば生きる意味を見失ってしまう    ↓ 両立するためには「自己理解」と「一般的他者の視点」が必要。 自由とは「自己決定による納得」  他者への同調を辞め、まず自分がどうしたいか考える。納得のいく自己決定のためには、自分をよく知る必要がある。 「~ねばならない」「~すべきだ」という義務感で自己不全感が生場合、そこに承認不安はないか、親への承認不安に基づく自己ルールが存在しないか分析する必要がある。 一般的他者は、利害関係のない中立的な他者。身近な人間だけでなく、様々な価値観を持った他者を理解する。「見知らぬ他者」からの承認を確信して自分の行動に自信を持つ。

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2012/09/28

新書だなといった感じです。 なので展開にいちいち突っ込んでいたらキリがないのは仕様ですが、ところどころ著者の着想に刺激を受けることもあった

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2012/09/17

認められたいという気持ちに振り回されてる人は多いけど、気持ちの大きさに負けて目の前のことがきちんと分析できてないからなのでは?と思う今日この頃。 承認欲求の強さから、冷静になれない人におすすめ。

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2012/07/26

承認への欲求がかつてないほどに高まっている。そんな時代である。しかも人々が欲する承認は「見知らぬ他者」からのものではなく「身近な他者」によるものであると著者は説く。自らの生きる意味・存在価値を常に希求する人間の根底には、無意識にせよ常に誰かに認められたいという潜在的な欲望が横たわ...

承認への欲求がかつてないほどに高まっている。そんな時代である。しかも人々が欲する承認は「見知らぬ他者」からのものではなく「身近な他者」によるものであると著者は説く。自らの生きる意味・存在価値を常に希求する人間の根底には、無意識にせよ常に誰かに認められたいという潜在的な欲望が横たわっている。身近な他者からの「親和的承認」を得ることに奔走する人々の背後には、近代社会の到来における価値観の多様化によって「自由への欲望」と「承認への欲望」の両立に苦しんできた近代人の姿がある。最終的には親和的承認へと傾斜していく欲求を自覚し、「自己了解」と「一般的他者の視点」の獲得に能動的に取り組むことでこの「自由と承認の葛藤」の問題を解消できると著者は言う。個人的には「一般的他者の視点」の獲得するためのヒントとして著者が挙げているのが道徳的行為であり、それのみを原点として果たして肥大化した承認不安を乗り越えられるのかは疑問に感じたけれど、人間の根源が結局承認への欲求にあるということを多面的にあるいは経時的に考察し、その本質を掘り下げることができるという意味で非常に参考になる一冊でした。

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2012/07/14

またしても自分にとってはピンポイントだったという気がする。 承認の問題系にどうしても囚われてしまっているみたい。何とかして抜け出したい。 いくつか自分としてのメモ。 ・親和的承認/集団的承認/一般的他者の承認の区別 無条件の親和的承認は得難く、集団的承認は得やすいが偏狭な視野を導...

またしても自分にとってはピンポイントだったという気がする。 承認の問題系にどうしても囚われてしまっているみたい。何とかして抜け出したい。 いくつか自分としてのメモ。 ・親和的承認/集団的承認/一般的他者の承認の区別 無条件の親和的承認は得難く、集団的承認は得やすいが偏狭な視野を導く危険性があり、一般的他者の承認は手応えがない(がゆえに誤って信じこんでしまうこともある)。よって三者のバランスを取ることが必要。 ・母親による親和的承認が過剰だと、親和的承認をあきらめることができず、他の承認を求めることに進めない。親にすがるか、別の人を見つけるだけで同型を繰り返す。 ・逆に希薄だと、他の承認を得るために過剰な努力をするようになってしまう。 ・自己承認が希薄であるからこそ、他者承認を強く求めるようになる。他者承認を求める行為が挫折することによってヤケになりある種の気分屋が生まれる。 ・時代全体の流れとしては、自由の観念が生まれる→自由と社会的規範の葛藤が生じる→(大きな物語の崩壊)→自由と他者承認の葛藤→(未来)努力や道徳といった一般的他者の道徳の普遍性を紐帯にして結ぶ? ・当為に気づいたら、当為を明確にして、その原因を突き止める。その当為を取り除いた欲望に気付く。ともかく無意識に目を向けるのが大事。

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2012/07/09

承認不安について。あまり人に話して共有することではないけど、おそらく人間が等しく気になっていること。なるほどがたくさんあった。ただ繰り返しが多くて、ちゃんと省けば本半分ぐらいになるんじゃないかな?(笑)

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2012/05/21

「承認欲求」について、親和的承認、集団的承認、一般的承認の3段階で説明され、承認の不安はどこからきているのか、その不安を軽減していくにはどうしたらいいのかの提案がされています。 固い本かなとしばらく積ん読にしていましたが、読み始めたらおもしろく、一気に読み終えてしまいました。 ...

「承認欲求」について、親和的承認、集団的承認、一般的承認の3段階で説明され、承認の不安はどこからきているのか、その不安を軽減していくにはどうしたらいいのかの提案がされています。 固い本かなとしばらく積ん読にしていましたが、読み始めたらおもしろく、一気に読み終えてしまいました。 自己分析や対人援助の際、この知識があると役に立ちそうだなと思いました。 この視点をもって、しばらく世の中を観察してみようと思います。

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2012/05/08

社会の価値観に絶対的なものがない中、承認を受けたい気持ちの充足が生きていく中で大切。 心理学者の学説等は眠くなるが、それなりに筋の通った論理にそれなりの納得感。 ただ、最終章のどうすれば承認不安から脱出できるか、という点についてはすっきりしない。無論、これがすっきり記載されている...

社会の価値観に絶対的なものがない中、承認を受けたい気持ちの充足が生きていく中で大切。 心理学者の学説等は眠くなるが、それなりに筋の通った論理にそれなりの納得感。 ただ、最終章のどうすれば承認不安から脱出できるか、という点についてはすっきりしない。無論、これがすっきり記載されているようであれば、世に悩む人がいなくなるのでしょうけど。

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2012/04/26

心理学的な記述が多く、ぼけっとした頭にはあまり入ってこなかった。バブル以降、就職がままならないフリーターや非正規の人は集団的承認の機会も減り、結婚できないことで親和的承認を得る機会も難しくなり…という負のスパイラルになっているために苦悩する人が多い。

Posted byブクログ

2012/04/03

認められたいの正体/山竹伸二 一日一冊の本には向かない。一週間じっくり読みたい。なぜ「認められたい」と思うのか。自由な社会になったことにより、自己価値を認識するための基準が不透明になった現代について、、など。浅野いにおの「ソラニン」も例として取り上げられてる

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