アライバル の商品レビュー
言葉のない絵本、でいいのかな。ちょっと悲しくてあったかい。しんみり寂しい時読んだら泣いちゃいそう。読み終わった後は不思議な気持ち。
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2013/08/04読了。誕生日に父にリクエストして贈ってもらった。 全編セピア色の落ち着いたトーンだが、色彩が見えるような細密な画で描かれた、不思議な世界。あり得ないがリアルなできごとや動物。そして、新しい生活と家族の愛情。 文字では何も語られないが、絵が本当に雄弁に語り...
2013/08/04読了。誕生日に父にリクエストして贈ってもらった。 全編セピア色の落ち着いたトーンだが、色彩が見えるような細密な画で描かれた、不思議な世界。あり得ないがリアルなできごとや動物。そして、新しい生活と家族の愛情。 文字では何も語られないが、絵が本当に雄弁に語りかけてくる、印象的な本だった。
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ページを捲れば音や会話が聞こえてくるよう。 そこは不思議なアナザーワールド。 イマジネーションとクリエーションを総動員し、 読み手それぞれのストーリーが出来上がるのだ。 何年か後に、また読んでみよう。 違うストーリーにアライバルかも。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
不思議な世界観なのに、写実的なセピアの絵とマッチして、スッと入ってくる。文字がないのに、映画的なコマ割りと相まって、動きが見え、音まで聴こえてくる感じ。ストーリーもハッピーエンドで、イイです。
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この本を買う時に英語版と日本語版のどちらにするか悩んだあたしはバカオロカである。 だってこの本、言葉がひとつとて、ない。 線描で描かれたファンタジックな世界は圧巻で、かつ連続性がある。 「じつはこれ、アニメーションをコマ送り撮影したんだよ」って言われても、 あれもしかしたら、...
この本を買う時に英語版と日本語版のどちらにするか悩んだあたしはバカオロカである。 だってこの本、言葉がひとつとて、ない。 線描で描かれたファンタジックな世界は圧巻で、かつ連続性がある。 「じつはこれ、アニメーションをコマ送り撮影したんだよ」って言われても、 あれもしかしたら、って思うかもしれない。 そんな精緻な絵。 美しいものを表現するのに美しいという単語を使えないのはとても苦しい。 でも、本当にそのくらいしか言葉が出てこないのも事実。 解説にはおこがましいけれど、見たままに作品を追っていくと、別離と邂逅なのだろうか。 写真立てをキーにして、両親に娘一人の家庭が描かれる。 写真立てがしまわれる所から家族の出立が暗示され、 ドラゴンの尻尾が影を落とす街で、父親が妻と娘に見送られるシーン。 父親の船旅のスタートは、見開き2ページに亘って、60コマにひたすら描かれる雲。 絵は重力を孕んで重たく、しかも降りた先の入国審査?のような場面では、 写真立てを見せて必死に説明する父親の姿。 封筒には翼が描かれ、電話ボックスに風船がついたような乗り物で、 また別の街につく父親。 部屋の容れ物から音がして(という表現の絵なので音なのか気配なのかはわからないけど)、 それを開けるとちょこんと、いぬのような落書きのような動物が表れる。 動物と旅をしたり何かを探す?父親の絵。 手紙に微笑む父親。妻と娘との再会。(落書き動物も一緒) 最後は娘が旅人?の地図を覗いて、方向を示すシーンで終わる。 まるで謎解きのような不思議な絵本。 小さなコマのひとつひとつが美しいのと、 人物の表情や仕草が驚くほど正確にスケッチされているのがとにかく素晴らしい。 最初は売れないだろうと言われていたこの絵本は、 3月11日以降、「どこにでも居場所はある」のようなコピーで日本で売れ始めたとか。。 そのコピーにあたしはちょっと疑問を感じるけれど、でも確かに、 この絵本を読むと、言葉が通じない人であってもおそらくは、 心でエコーして感じるものの根っこは同じであり、その共鳴を無自覚に認識して、 連帯感が生まれるのではないか、と思ったりした。 あたしは良くも悪くも宗教とか一定の思想に埋没するタイプではない。 今ひとつ目にしたり体感したものを優先しがちだからだ。 だけれど、ただ、人が何かを求めるときに生まれるパワーみたいなもの、 これは体感ができるものとして信じている。 だからこの絵本は、できれば好きな人や大事な人と一緒に、 1ページずつ順繰りに眺めながら、きっとこういうことだねここはこうだね、と、 仲良く謎解きをする読書を勧めたいと思う。 え、そう読むの? お、その解釈はいいんじゃないか? 絵と言うメディア(媒体)を経由して回答を求めることで、 大事な人との間に化学反応が起こるのを、楽しむと良いんじゃなかろうか。 ちなみに作者はオーストラリアのパースで生まれ、現在はメルボルンに在住だとか。 その街でこれが生まれたと聞いて、ひどくなっとく。 移民を排除しないオーストラリアという国。 メルボルンとシドニーとどちらを首都にするかでもめたとき、 結局は両者の中心に人口的に、キャンベラと名付けた首都を作ってしまう国。 メルボルンは確かに、そんな街かもしれない。 喧嘩するなら両方の言い分を聞いて、穏やかに決めましょう? そんな緩やかな思想に、この物語はまさにぴったりだ、そんなことを思ったり。
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文字のない絵本は久しぶりに読みましたが、これは素晴らしい! 絵自体は写実的なのに、謎の生き物(可愛い。欲しい)や設定がファンタジック。 言葉がないからこそ表現できる話だと思う。 異文化に身を置いたとき、だれもが体験することがとてもうまく表現されている。 子どもには難しいかな?...
文字のない絵本は久しぶりに読みましたが、これは素晴らしい! 絵自体は写実的なのに、謎の生き物(可愛い。欲しい)や設定がファンタジック。 言葉がないからこそ表現できる話だと思う。 異文化に身を置いたとき、だれもが体験することがとてもうまく表現されている。 子どもには難しいかな? 大人にこそおすすめしたい本。
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文字が無いのに、不安な気持ち、怖い気持ち、不思議な気持ちになる。 そして最後、ホッとできる。 希望。 文字が無いからこそ、引き込まれる。
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プレゼントでこの本を頂きました。 文章がない絵本は初めてで、読み始めはとてもドキドキしました。 絵はとても繊細だけど力強く、時には漫画のコマ割りのように一瞬ずつをとらえた描写で、物語が自然と頭に入ってくるのがわかりました。 また、この本の世界観もSF映画を見ているようで、現実...
プレゼントでこの本を頂きました。 文章がない絵本は初めてで、読み始めはとてもドキドキしました。 絵はとても繊細だけど力強く、時には漫画のコマ割りのように一瞬ずつをとらえた描写で、物語が自然と頭に入ってくるのがわかりました。 また、この本の世界観もSF映画を見ているようで、現実と異なっていますが、人々の触れ合いや愛情、孤独感・・・は現実世界と全く同じだと思います。 文章がないからこそ何度も読み返して楽しめると思います。 また、男性に読んで欲しい絵本だと思います。
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字のない絵本。だけど映画のコマ落としのような、パラパラまんがのような、ストーリーの分かりやすい構成。主人公は移民として言葉の分からない異国へ旅立つ。その言葉の分からない環境が、字のない絵本にぴったり。不安にさせる状況だが、人々がやさしいのが救いだ。微妙な表情、異国の奇妙な風景、動...
字のない絵本。だけど映画のコマ落としのような、パラパラまんがのような、ストーリーの分かりやすい構成。主人公は移民として言葉の分からない異国へ旅立つ。その言葉の分からない環境が、字のない絵本にぴったり。不安にさせる状況だが、人々がやさしいのが救いだ。微妙な表情、異国の奇妙な風景、動物たち、人々が祖国を追われた理由などが絵から伝わってくる。ほのぼのとしたいい一冊。
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文章がないので「ふ~ん」とサラッと読めてしまう。 けど、それではもったいない感じ。 精緻な絵を見て、お話の展開を想像しながら深く楽しめる本だと思います。
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