中野京子と読み解く名画の謎 ギリシャ神話篇 の商品レビュー

中野京子(著者)

2012/12/19

全く芸術の知識がなくとも楽しんで読むことができた。
自分には難しく思えた絵画も
知ることにより見え方が１８０度変わるということを教えてくれる
中野京子さんの知識量に圧倒される。

2012/12/03

美術やアート、自分にはとうてい理解出来ないであろう分野ときめつけて嫌煙していたが、この本を読んでアートが身近に感じられるようになった。なにより中野さんの解説が軽やかで楽しい。

神話にでてくるおきまりのキャラクターやグッズを知るだけでも絵画の見方がかわり、自分でも作品のストーリーを少しばかり想像できるようになった。

次はキリスト教関連の絵画について理解を深めたい。

2012/09/03

中野さんの作品は全部読んでおきたい。
絵画はその絵に込めた話や背景を知っているのと知らないでいるのでは、
全く感じ方が異なる。もちろんその背景や画家の思いが読めた方が何十倍も絵画が面白く鑑賞できることが、この著者のおかげで
知らされたと思う。

今回のこの名画の謎は、題名がイマイチだけど、
内容的にはギリシャ神々を主題として描かれた絵を解説しており、
とても為になった。ギリシャ神話は昼ドラみたく、ドロドロで面白い
それらを題材にした絵の見方がわかって更に興味を惹かれる内容だった。

調度エルミタージュ美術展に行く前に読んだので、
美術展が更に充実して見ることができた。

事前の勉強は大事だなー

2012/07/23

最近この人の書く文章がくどく感じられるようになってしまった。
もうちょっと簡潔に書いて欲しい。

内容は手軽で読みやすく理解しやすい。ギリシャ神話初心者にはよい。
バッカスとアリアドネの絵が一番好きだな〜

2012/04/17

ギリシャ神話×中野京子さんという組み合わせで面白くないわけがない！というわけで本屋で見つけて即買いしてしまいました。
読んでてすごく楽しかった～＾＾

ディアナを「カチカチ山」の兎と同一視するという太宰治の説のインパクトがすごかったです。しかも兎と狸が精神的ＳＭ関係なんじゃないか、なんて…そんな見方したことないよ。小さい子供時代から慣れ親しんできたおとぎ話の二大主人公が女王さまと奴隷関係なんて常人には考えつきませんよね。やっぱり太宰って良い意味で普通じゃなかったんだなぁ…

それからティツィアーノの「バッカスとアリアドネ」について
私のなかのバッカス像は神話内であまりパッとするエピソードがない、快楽ばっかりむさぼってる酒飲みのおじさんって感じでした。
本書にも「狂気を孕むバッカス的情熱は、社会を乱す危険なもので、アポロン的覚醒の対極にあるとされる。」とあるようにやっぱりバッカスのイメージは良いとは言えない様子。
しかしティツィアーノの描いたバッカスは美しい若者で、アリアドネに対して電撃的に恋に落ちたまさにその瞬間の、相手を逃すまいと言わんばかりに張り詰めた表情が何とも魅力的で好印象。
今まで英雄テセウスの話ばかりに目がいってしまっていてこの絵画のテーマになったエピソードについては「テセウスに手酷く裏切られたアリアドネはたまたま通りかかったバッカスに気に入られて結婚しましたとさ、めでたしめでたし」と、薄っぺらい捉え方しかしていなかったのに絵画を見ながら読むとこんなに素敵なラブストーリーとして楽しむことができるんですね。
中野さんの本を読むと何度も目から鱗が落ちます。
それから、やっぱりギリシャ神話って面白いと再確認。
買って良かったです。

2012/04/03

怖い絵シリーズより紙質が良くなっていて見やすく綺麗！ギリシャ神話を読んでみたくなりました。しかし神様って人間よりドロドロしてますね(笑)

2012/03/10

中野京子独自の、
見開きで絵画を載せてそれを見ながら解説を読むスタイル。
絵の違和感・怖さなども語る。

2012/02/04

中野ファンとしては買わずにいられない。ギリシャ神話編ということは、シリーズ化するんだろうか。楽しみ過ぎる。 ただ、『怖い絵』の頃と比べて、大分文章が軽くなっているのが気になる。連載場の問題なのかな。

2011/11/27

この中野京子さんのお話は分かりやすくていい。
ギリシャ神話なんてまったく分からないが、この本を読むとおお、と分かったような気持ちになる。
「怖い絵」とは違い、ギリシャ神話の中のテーマごとに人物と絵の解説がされていて分かりやすかった。

ちょっと生々しい解説で、絵画が少し自分の高さまで降りてきた感じがします。

2011/11/06

ギリシャ神話を題材にして描かれた絵画の蘊蓄。絵画が物語となって紡ぎ出されてくる。知識を持って観ると片隅に小さく描かれた物が重大な意味を持っていたりして、注意が必要だ。神話で描かれた女神の多くは裸体である。猥雑を好んだためでもある。と同時に絵画の中に謎を散りばめてもいる。知的好奇心を満足させてもくれる。