極北クレイマー(上) の商品レビュー
北海道という桜宮から遠く離れた地での医療現場を描いたこの作品は他のバチスタシリーズとは違った問題を抱えていて、でも現代の医療における問題点でもあると思います。 医療費は国の財政を圧迫しているような気がして、もっと削減すればいいのにと思っていたのですが、この極北クレイマーを読んだら...
北海道という桜宮から遠く離れた地での医療現場を描いたこの作品は他のバチスタシリーズとは違った問題を抱えていて、でも現代の医療における問題点でもあると思います。 医療費は国の財政を圧迫しているような気がして、もっと削減すればいいのにと思っていたのですが、この極北クレイマーを読んだらそうも言ってはいけないのでは?と感じました。 逆に国や地方の役所ってなんて無駄遣いをしているんだ!と怒りさえ覚えました。 こうした問題点を面白い物語に含ませて読ませるあたりがさすがです。 上巻では「氷姫」が大活躍しますよ!この方のせいで、主人公が影の薄い人物にさえ思えてしまいます。私的にはもっと主人公が活躍してほしいと願っています。 下巻も絶対読まないといけないですね。他のキャラクターもゲスト出演するのか?というのも期待しつつ・・・。
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次回作の極北ラプソディを読んで、本作を全く忘れていたので、再読。やっぱり、全く覚えていなかった。余り印象が良くなかったせいだろうか。この作品の前から北の案件として、警察官僚たる斑鳩に示唆された医療事故と、研修医制度の改悪による地方の医療崩壊がテーマとなっているが、あまりに大きなテ...
次回作の極北ラプソディを読んで、本作を全く忘れていたので、再読。やっぱり、全く覚えていなかった。余り印象が良くなかったせいだろうか。この作品の前から北の案件として、警察官僚たる斑鳩に示唆された医療事故と、研修医制度の改悪による地方の医療崩壊がテーマとなっているが、あまりに大きなテーマなので、収束できるかというとできないわけで、まだまだ続くのであった。
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モデルが北海道夕張市って読後に知って、なんだか納得した。 地方の医療には思うところが沢山ある。 いつ自分が、地方に住むかわからないし。 逆に医療を職としている人の気持ち、環境、も、この本で片鱗でもわかった。 キレイごとでは現実世界は上手くまわりませんね。
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姫宮さんが可愛い。前から想っていたけど超可愛い。可愛い可愛い可愛い。どこが? いいから可愛い。(内容的なものの感想は下巻にて)
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寒いところでお金がない、ってなんでこんなにつらいんだろう。 そして、私の苦手だったあの「ジーン・ワルツ」関連の話らしい。 このテーマは苦手。 でも、姫宮さんが登場して空気が一変した。すべてを壊していく。無自覚で淡々と。 今中医師がやられっぱなしだっただけに、ちょっと気分がいい。 でも、やっぱ後半はアレなのかな。アレが取りざたされちゃうの? 私の周辺でもそれはミスでは。。とおもうような出来事が数件あるし、それを取り戻すすべもない。そういう意味ではミスに対応できることを知りたいとも思う。 けど、今回はつらいなあ。 まあ、そんな重いテーマをさらりと読ませるというのが、このシリーズの魅力かも。それでついつい読んでいる。 それにしても、このシリーズに出てくるお医者さんって独身多すぎでは?大学病院の研修医はわかるけど、この年頃で独身医師って私は出会ったことないなあ。 「物事を変えるのは権力ではない。たぶん、それは人の心なのだ。それなら俺にもできるはず。」
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本作の弱さは、主人公・今中良夫のキャラクター造形が定まらないからだ。熊のような巨体に関わらず、熱意があるのか冷めているのか当初は分からない。結果として、バチスタシリーズの田口公平のように周囲の圧力に巻き込まれ流されていく人物であるのだけれど、別れた恋人への追慕など最初だけで、あとに繋がっていないのが惜しまれる。姫宮香織の活躍が楽しい。
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お久し振りの海堂尊作品。 メインシリーズが、というより田口先生が好き過ぎて、周辺シリーズにイマイチ乗り切れなくて。 終盤、残りのページ数をチラ見しながら、「この大風呂敷、どーやって畳むんだろう…?」って思ってたら。 やっぱり「終わるのかココでーッ!」ってなった。 「イノセントゲ...
お久し振りの海堂尊作品。 メインシリーズが、というより田口先生が好き過ぎて、周辺シリーズにイマイチ乗り切れなくて。 終盤、残りのページ数をチラ見しながら、「この大風呂敷、どーやって畳むんだろう…?」って思ってたら。 やっぱり「終わるのかココでーッ!」ってなった。 「イノセントゲリラ~」並みに残る、未決着感。 まあでも、面白かったんですけれども。 どうでもいいコトですが、この薄さで上下巻にするのは本当にヤメテ欲しい。 持ち運びにとっても不便。 1冊1,000円でもどうせ買うんだからさあ…私は。
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上下巻合わせての感想 時間軸や関連性の高さから言って「ジーン・ワルツ」と表裏一体のような感じ。 よって、「ジーン・ワルツ」で簡単に触れられていた部分がメインのストーリーであり、逆に、この小説の中では「ジーン・ワルツ」の面々が小脇に登場する。 主題的には下巻がメインなんだろうけど...
上下巻合わせての感想 時間軸や関連性の高さから言って「ジーン・ワルツ」と表裏一体のような感じ。 よって、「ジーン・ワルツ」で簡単に触れられていた部分がメインのストーリーであり、逆に、この小説の中では「ジーン・ワルツ」の面々が小脇に登場する。 主題的には下巻がメインなんだろうけど、キャラクターの個性の面白さという意味では上巻の方が楽しめた。
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赤字の極北市民病院に赴任した非常勤外科医の今中。 彼が目の当たりにするのは、曲者揃いのとんでもない医療現場だった。 「桜宮サーガ」でお馴染みの姫宮の活躍が楽しい。
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演劇の脚本か? 医療事故に関する物語でした。文章が投げやりで、演劇の脚本のような感じを受けました。内容もわかりやすくはなく、ワタシにはもうひとつな作品でした…
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