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私たちが星座を盗んだ理由 の商品レビュー

3.8

69件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2011/05/03

短編集。一番は、「怪物に石にされた幼なじみを愛し続ける少年の物語----終の童話」ミステリというよりまさしく童話。少年が成長し、選択させられる結末が苦い。好きだけど。 ミステリとしては「嘘つき紳士」が良い。詐欺師がちょっと抜けてる気がするが。 そして「妖精の学校」はオチがわからな...

短編集。一番は、「怪物に石にされた幼なじみを愛し続ける少年の物語----終の童話」ミステリというよりまさしく童話。少年が成長し、選択させられる結末が苦い。好きだけど。 ミステリとしては「嘘つき紳士」が良い。詐欺師がちょっと抜けてる気がするが。 そして「妖精の学校」はオチがわからなくて、色々と調べました。でもわからないままファンタジーとして片付けても良かったかも。 ともあれ面白い一冊でした。

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2011/04/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

五つのお話が入った短編集。 どのお話も結末がぞわりと少し恐いです。この後どうなるのだろう、と先が恐いけれど気になってしまうような短編集でした。

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2011/05/13

最後の一行で、というのはなかなか良かったと思う。 面白かった しかし、最高に洗練されているとはいいきれない。

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2011/04/12

ミステリーのような、ファンタジーのような短編集。 どの作品も少年少女が主人公で、表紙のイラストのような透明感のある印象なのに、ラストでひっくり返ってほろ苦い余韻が残った。 「終の童話」が私は好き。

Posted byブクログ

2011/03/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後の1行に全てが詰まった、世界の終わりの物語群。特に「妖精の学校」の最後は秀逸。本短編集で最大の反動を味わった。 一般的にどんでん返しといえば爽快さを期待するものだが、この本にそんなやさしい展開は無い。それなのに、すとんと心に落ちる不思議な読後感がある。現実的な題材と、幻想的な題材を交互に配置する構成も良い。

Posted byブクログ

2011/03/23

どこかしらファンタジックな味わいのミステリ短編集。ほんわかして、メルヘンめいた世界観ですが。真相は残酷。ラストではどーんと突き落とされてしまう感覚を覚えました。全体的に、読後感はやや辛口です。 お気に入りは「終の童話」。一番ファンタジーめいた物語。「犯人」の正体と「犯行」の理由を...

どこかしらファンタジックな味わいのミステリ短編集。ほんわかして、メルヘンめいた世界観ですが。真相は残酷。ラストではどーんと突き落とされてしまう感覚を覚えました。全体的に、読後感はやや辛口です。 お気に入りは「終の童話」。一番ファンタジーめいた物語。「犯人」の正体と「犯行」の理由を知る過程もしっかりミステリでよかったけれど。リドルストーリーになっているこの結末もなんとも言えません。うわー、これは……どうなるんだろうなあ。

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2011/03/19

短編集。ミステリーとしては弱い方かもしれないけれど、満足。 恋煩いが個人的には好み。どうオチをつけるのかと思った。 全体的にラストがちょっと切ないというかやりきれない感じがするかも。

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2017/06/03

帯に書いている「優しく、美しく、そして残酷な物語」という表現がぴったりな5つの短編を集めたミステリ短編集。 「恋煩い」、「嘘つき紳士」は人間の残酷な面が描かれており、「終の童話」、「私たちが星座を盗んだ理由」はこの世界の残酷さが切ない余韻を残しています。

Posted byブクログ

2011/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もはや北山作品とイラストの片山さんはタッグのように 定着したイメージですね。今作は5編の短編が詰まった しっかりミステリで、ここまでの北山作品には全くない タイプのミステリで物理トリックなしで真っ向勝負。 イラストイメージ通りの、なんだか果敢なく、寂しげで 切ないけれど、少年少女たちの思春期が持つ残酷で 切実な想いが大きなテーマになっているような気がします。 決して優しく暖かな作品ではないですが、何故か胸が ソっと押しつぶされるような感覚に陥ります。 さらに今作は全編が「最後の一撃(フィニッシング・ストローク)」 に拘っており、まさに最後の一行、センテンスで積み上げた イメージとストーリーがガラガラと音を立てて崩れたり、ハっと されられたりと破壊力のある構成です。これは米澤穂信氏の 作品にもありましたが、もっと分かり易くて、 ショートショートなどで見られる様なラストが待ち構えています。 顕著なのは第一話の「恋煩い」。これには久しぶりに読書中に ゾワリ...と鳥肌がたちましたよ。

Posted byブクログ