1,800円以上の注文で送料無料

私たちが星座を盗んだ理由 の商品レビュー

3.8

67件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2011/06/21

6月にはいる前には読み終わっていた作品だったと記憶しています 最後の一文でひっくり返るその言葉通りだと思います 全体的に短めでサスペンス調? 普段読みつけない類いですが後味が悪いものが多いという印象です

Posted byブクログ

2011/06/18

恋のおまじないに囚われた女子高生の物語『恋煩い』、絶海の孤島にある子供たちの楽園の物語『妖精の学校』、孤独な詐欺師と女性をつなぐケータイの物語『嘘つき紳士』、怪物に石にされた幼なじみを愛し続ける少年の物語『終の童話』、七夕の夜空から星座を一つ消した男の子女の子の物語『私たちが星座...

恋のおまじないに囚われた女子高生の物語『恋煩い』、絶海の孤島にある子供たちの楽園の物語『妖精の学校』、孤独な詐欺師と女性をつなぐケータイの物語『嘘つき紳士』、怪物に石にされた幼なじみを愛し続ける少年の物語『終の童話』、七夕の夜空から星座を一つ消した男の子女の子の物語『私たちが星座を盗んだ理由』。これぞミステリの醍醐味全てはラストで覆る(「BOOK」データベースより) ダントツで「恋煩い」がよかった。 ラスト一文ですべてが覆る、という言葉が一番ぴったりくる作品。 「妖精の学校」は最初、ラストの数字がなんで意外なのかがよくわからなかった。 ファンタジーかと思いきやって事?でもこういう話、最近の漫画に多いよねぇ・・・と思っていたら。 あーー、そういう事!だから彼らはただ〈そこにいること〉が重要だったわけね、なるほどなるほど。 ちょっと調べれば、意外な驚き。 残り3つは、どんな話なのかオチまで含めて読めてしまうのでミステリという点ではイマイチか。 ただひとつひとつの作品の作風ががらりと変わるので、一冊で色々なジャンルのミステリを読んだかのようなお得感はあり。 作り上げる事ができる世界が多いのは、この作家さんの強みなのかな。

Posted byブクログ

2011/06/13

まだアリスミラー城しか読んでいない作者の作品。短編だけど、一つ一つの物語それぞれに魅力があった。謎を解こうというよりも、物語に引き込まれた感がある。

Posted byブクログ

2011/05/15

とても面白かった一冊。 一つ目の『恋煩い』は割と序盤から結末が見えていましたが…それでも面白かったですね。 『嘘つき紳士』『終の童話』が特に好きです。

Posted byブクログ

2011/05/14

ブラックな中にもほのかに香る切なさがいい傑作短篇集! 『あんな例外なくブラックな結末の短篇集を』ディープなミステリ読み以外に薦めるのか、と言われてしまったので、どこが良かったのか本気で考えてみた。以下、ほのかにネタバレ。 この短篇集に共通するのは『喪失と引き換えに呪いが解ける物...

ブラックな中にもほのかに香る切なさがいい傑作短篇集! 『あんな例外なくブラックな結末の短篇集を』ディープなミステリ読み以外に薦めるのか、と言われてしまったので、どこが良かったのか本気で考えてみた。以下、ほのかにネタバレ。 この短篇集に共通するのは『喪失と引き換えに呪いが解ける物語』という点だと思う。喪失はけして決定的なものではなく、むしろ呪いが解けたことにより、いずれは立ち直ってやり直せる可能性が残されている。そこがブラックなだけで終わらない読後感の良さに繋がっているのでは。 この点から見ると「妖精の学校」だけが異質だ。作中の人物には真相は明かされず、自力で調べた読者だけが答えに辿り着ける(あのラスト一行を見ただけで全て判るとは作者も考えていないと思う) おそらく妖精候補たちは大人になることで楽園を追放されるが、彼らの行く末は死か記憶喪失か、はたまた魔法使いとして死ぬまで呪いの島に囚われ続けるか、いずれにしろ救いはない。 ファンタジックな世界観から一変して近未来SFに着地したが、魔法使いの言動に明確な説明が付かなかった点がちょっと消化不良。しかし、嫌いではない。 一冊の短篇集としての作品の配置も絶妙。「恋煩い」でホラーっぽいオチになるのかと思いきや、しっかりミステリとして驚かされ、前述の「妖精の学校」で突き放され、「嘘つき紳士」の救いのない現実的なオチを知る(しかし主人公的には、今後地に足を付けて人生をやり直す転機になるのでは?) 一方「終の童話」では呪いが実際に存在する世界観でありながら、『終わらない死』という現実にも存在する呪いが解かれ、それはラストの表題作でも繰り返される。呪いが解かれる代償は『初恋の終わり』であるが、むしろ恋そのものこそが呪いの正体だったのではないか。 恋の終わりは苦く切ない。しかし、絶望ではない。 以上がこの物語に対する非ミステリ的感想であり、ディープなミステリ読みだけに独占されるにはあまりにもったいないと考える所以である。 むしろ普段ミステリを読まない人にこそ薦めたいと思うが、ブラック過ぎてミステリに対する悪印象を植え付けてしまうだろうか? ディープなミステリ読みではないが、沼に片足突っ込んでしまった私には判断が付かない。

Posted byブクログ

2011/05/12

―これぞミステリの醍醐味 全てはラストで覆る! と表紙裏に書かれていた、北山さんの短編集。 「恋煩い」「妖精の学校」「嘘つき紳士」「終の童話」「私たちが星座を盗んだ理由」の5編収録。 北山作品はそれほど数を読んでいないのですが、いい意味でこれまでの印象と違っていて驚きました。...

―これぞミステリの醍醐味 全てはラストで覆る! と表紙裏に書かれていた、北山さんの短編集。 「恋煩い」「妖精の学校」「嘘つき紳士」「終の童話」「私たちが星座を盗んだ理由」の5編収録。 北山作品はそれほど数を読んでいないのですが、いい意味でこれまでの印象と違っていて驚きました。 物理トリックがない!物語が抒情に富んでいる! そしてどれもハッピーエンドではなく、毒を含んでいるところがミソ。 このような作品も書かれるのですね!大好きになってしまいました。 装丁にも驚き。創元だけでなく、講談社でも片山若子さんとタッグを組まれていて嬉しい限り。 特に1話目「恋煩い」には、いきなりガツンとやられてしまいました。 一番好き。 次は「終の童話」。リドルストーリーになっています。これは悩まされますね・・・。 残りの作品は同列かな。 表題作のラストも憎い。さあこれから、って時にこう落としますかぁ。 「嘘つき紳士」もね、真っ当に生きようかって時に、これは・・・。 そして一番評価に困るのが「妖精の学校」。 「影」とか、「紙切れ」とか、戦時中を思い起こさせるのでな~んとなく想像していましたが、まさかまさか。 検索かけないと意味がわかりませんでしたよ。こういうのアリかなぁ・・・? 伏線もけっこう張られていて、わかってしまえばなるほどですが。 いろいろ深読みはできますが、深読みにすぎず消化不良・・・。 欲を言えば冒頭に引用したアオリがないほうが、純粋に驚けたかなぁ。 ラスト一行の衝撃といえば、米澤穂信さんの『儚い羊たちの祝宴』が記憶に新しく、ついつい比較してしまい、やっぱり米澤作品に軍配をあげてしまうのですが。 それでもとても良質の短編集でした。

Posted byブクログ

2011/05/07

北山猛邦さんの新刊です。 すごく面白かったです。 ラストでどんでん返しが・・・。 収録作品は「恋煩い」「妖精の学校」「嘘つき紳士」 「終の童話」「私たちが星座を盗んだ理由」です。 その中で「恋煩い」と「嘘つき紳士の2作が 特に気に入りました。 最後読んで、そうだった...

北山猛邦さんの新刊です。 すごく面白かったです。 ラストでどんでん返しが・・・。 収録作品は「恋煩い」「妖精の学校」「嘘つき紳士」 「終の童話」「私たちが星座を盗んだ理由」です。 その中で「恋煩い」と「嘘つき紳士の2作が 特に気に入りました。 最後読んで、そうだったのか!!と思いました。 『「クロック城」殺人事件』と「名探偵 音野順シリーズ」は 読んでいるので、 他の「城シリーズ」も読んでみたいです。

Posted byブクログ

2011/05/06

(No.11-32) 短編集です。現代小説とファンタジックな話が交互にという構成。 内容紹介を、表紙裏から転載します。 『これぞミステリの醍醐味 すべてはラストで覆る!  主人公たちの物語は余白に続く。   「恋煩い」 恋のおまじないに囚われた女子高校生の物語 「妖精の学校」 ...

(No.11-32) 短編集です。現代小説とファンタジックな話が交互にという構成。 内容紹介を、表紙裏から転載します。 『これぞミステリの醍醐味 すべてはラストで覆る!  主人公たちの物語は余白に続く。   「恋煩い」 恋のおまじないに囚われた女子高校生の物語 「妖精の学校」 絶海の孤島にある子供たちの楽園の物語 「嘘つき紳士」 孤独な詐欺師と女性をつなぐケータイの物語 「終の童話」 怪物に石にされた幼なじみを愛し続ける少年の物語 「私たちが星座を盗んだ理由」 七夕の夜空から星座をひとつ消した男の子女の子の物語』 どれも読後感が切なかったり、やりきれなかったり・・・。 ミステリとしては、すごい謎ではないと思います。だから現代物の3編は、ストーリーとしてありふれている感じ。まあそこそこ面白かったといえますが。 私は「妖精の学校」「終の童話」に感動。評価はこの2編で決めました。 「妖精の学校」はずっとファンタジーだと思って読んでました。ラストの数字まで来て、もしかして?と調べ、これは!と納得。分かって読み直すと散りばめられた細かな情報がすべて意味を持っていて、凄いよ~。ここでネタばらしは出来ないので、未読の方はぜひ読んでください! 「終の童話」が5編の中で一番ミステリらしい謎だと思いました。思いがけない理由という意味で。 私はこの作者の小説は現代物じゃない方、SFとか奇妙な舞台設定とかの方が好きなんだとこの短編集を読んで思いました。

Posted byブクログ

2011/05/03

短編集。一番は、「怪物に石にされた幼なじみを愛し続ける少年の物語----終の童話」ミステリというよりまさしく童話。少年が成長し、選択させられる結末が苦い。好きだけど。 ミステリとしては「嘘つき紳士」が良い。詐欺師がちょっと抜けてる気がするが。 そして「妖精の学校」はオチがわからな...

短編集。一番は、「怪物に石にされた幼なじみを愛し続ける少年の物語----終の童話」ミステリというよりまさしく童話。少年が成長し、選択させられる結末が苦い。好きだけど。 ミステリとしては「嘘つき紳士」が良い。詐欺師がちょっと抜けてる気がするが。 そして「妖精の学校」はオチがわからなくて、色々と調べました。でもわからないままファンタジーとして片付けても良かったかも。 ともあれ面白い一冊でした。

Posted byブクログ

2011/04/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

五つのお話が入った短編集。 どのお話も結末がぞわりと少し恐いです。この後どうなるのだろう、と先が恐いけれど気になってしまうような短編集でした。

Posted byブクログ