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どこ行くの、パパ? の商品レビュー

4.1

16件のお客様レビュー

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2019/09/13

短いエピソードを積み重ねて書かれています 二人の息子が普通の子であったならと夢みたり 時に残酷とも思える正直な想像をしたり 時には 周囲がどきっとしてしまうほどの ブラックな冗談のネタにもしてしまうけど 著者の息子への愛は決して減らない

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2017/08/06

障害を持った二人の息子を育てた筆者の思いを、淡々と、時にユニークさを交えて伝えている。 しかし、障害は重いらしく、あまり笑えない。 文章は短く、読みやすいが、とても考えさせられる内容だ。

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2015/07/27

図書館で。ちょっと前に僕の最後の黒い髪を読んで面白かったので賞を取ったというこちらも読んでみました。生まれた息子二人に障害があったと知った時の絶望、かぁ。想像もできないなあ…。間違ってもその気持ちわかる、なんて軽々しく言われたくないだろうけど。 とは言え彼がお手伝いに来てくれる...

図書館で。ちょっと前に僕の最後の黒い髪を読んで面白かったので賞を取ったというこちらも読んでみました。生まれた息子二人に障害があったと知った時の絶望、かぁ。想像もできないなあ…。間違ってもその気持ちわかる、なんて軽々しく言われたくないだろうけど。 とは言え彼がお手伝いに来てくれる人をからかうのは読んでいてちょっと感じ悪いなあと思いました。彼女はきっとこんなおかしなご主人様だから息子も少し変わっているのよと思っているに違いないってのは笑ってしまたけど。でも自分が息子たちに対して何を言っても親だから、で済みますが世話してくれる人に面倒だからって窓から捨てちゃいけないよ、なんて言うのはどうなの?と思う訳です。まあブラックユーモアがわからないと言えばそれまでですが。神様にそんなお気遣いは…という辺りもクスリと笑ってしまいました。 面白かったり切なかったり酷いなあと思ったりえらいなあと思ったり色々と考えさせられました。読んでいておそらく週の平日は療育所に預かってもらっていて土日だけ帰宅してたのかな、とか成長した後は施設にずっと入ったままだったのかな、とか思ったのですが日本では重度の障害児を受け入れる体制とかどうなってるのかなあなんて思いました。恥ずかしながら全然知らないなあ。 フランス語でダウン症をモンゴリアンというとは知りませんでした。確かに紛らわしいですね。

Posted byブクログ

2014/08/19

淡々とした筆致でありながら、 まるで日記のようにどこまでも正直な心情が綴られている。 二人の障害児の子育てという厳しい現実を受け入れるため、 「彼らは神様からのプレゼントだ」などと、 無理矢理自分を納得させずに、 「ああ!どうかそのようなお気遣いは....」とジョークを飛ばす俯...

淡々とした筆致でありながら、 まるで日記のようにどこまでも正直な心情が綴られている。 二人の障害児の子育てという厳しい現実を受け入れるため、 「彼らは神様からのプレゼントだ」などと、 無理矢理自分を納得させずに、 「ああ!どうかそのようなお気遣いは....」とジョークを飛ばす俯瞰の視線がいい。 悪気がなくても相手を傷つけることがある。 そんな無神経な人間になりたくない。

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2014/01/12

障害を持った子供を育てるということに対する素直な感情を、そのままぶつけている本というのは実はほとんどないんだなということを気づかせてくれる。 ここまで率直なものいいは日本人にはできないかな。日本人にかぎらずか。 率直なものいいの中に、作者が子供を愛しているのだということが自然...

障害を持った子供を育てるということに対する素直な感情を、そのままぶつけている本というのは実はほとんどないんだなということを気づかせてくれる。 ここまで率直なものいいは日本人にはできないかな。日本人にかぎらずか。 率直なものいいの中に、作者が子供を愛しているのだということが自然に伝わってくる。

Posted byブクログ

2013/10/05

重症の障碍児が二人続けて生まれてきたら、想像もつかない大変さになることはわかっているが、それを時にはブラックユーモアで書き進めていく。 食事会で、その家の主から「ジャン=ルイには障害のあるお子さんがふたりいるってご存知でした?」と皆に言われ、近況報告をする場面が印象的だった。主の...

重症の障碍児が二人続けて生まれてきたら、想像もつかない大変さになることはわかっているが、それを時にはブラックユーモアで書き進めていく。 食事会で、その家の主から「ジャン=ルイには障害のあるお子さんがふたりいるってご存知でした?」と皆に言われ、近況報告をする場面が印象的だった。主の期待に応えるため、息子たちが入っている施設の出来事を喜劇にして話す。はじめはみんなは気詰まりそうで誰も笑わなかったが、少しずつ笑いがおきはじめ、話は大成功。主もご満悦。そこで筆者は、『これで次回もまた招待されるな』と。悲しい!

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2013/07/07

 子供をいとしく思わない親はいないのだろうと思う。  けれど、いつまでも愛し続けられるわけでもないし、やるせない時もある。  が、ユーモアと客観性があれば少しは光が見えるのかもしれない。  しかしながら、それは各家庭において状況は異なるのだろう。

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2013/06/17

産まれてきた我が子に重度の障害があると分かったら。 そして二人目を妊娠、出産。 その子が上の子と同じ障害があると分かった時、その事実を受け入れられるだろうか。 この本はフランスの有名な放送作家が自分の二人の息子達について綴った本である。 ユーモア作家として活躍する彼は自分の息子...

産まれてきた我が子に重度の障害があると分かったら。 そして二人目を妊娠、出産。 その子が上の子と同じ障害があると分かった時、その事実を受け入れられるだろうか。 この本はフランスの有名な放送作家が自分の二人の息子達について綴った本である。 ユーモア作家として活躍する彼は自分の息子達に重度の障害があることをこの本を出版するまで語る事はなかった。 彼の究極のプライバシーであることはもちろん、素直に息子達への思いをしたためるには何十年と言う年月が必要だったのだろう。 この本は2008年度のフェミナ賞を受賞している。 一般的な障害を持った親が書いた本とは一線を画している。 綺麗事なんてこれっぽっちも書いていない。 一生歩くことも、本を読むことも、音楽を楽しむことのない息子達の姿に戸惑い、悲嘆する姿は親であったら当然だろう。 ありのままを受け入れると書くよりその正直さに胸を打つ。 しかしウイットに富んだ文章、フランス人特有のユーモアのセンスのせいで、深刻であるはずなのになぜか笑みもこぼれる。 やはり彼の文章のそこかしこに子供たちへの愛があふれているからだろう。 私は少しでも彼の苦しみを理解できたのだろうか。 読んだ後に色んな気持ちでいっぱいになってしまった。 でも読んで良かった。 ブクログのおかげでこの本に出会えたことに感謝。

Posted byブクログ

2013/06/12

もし、生まれてきた子供が障害を持っていたら・・・。 しかも、また生まれてきた子が同じく障害を持っていたら。 この現実に直面したフランスの著名人の物語のような ノンフィクション。 私たちはたとえ障害を持った子供でも、彼らを愛して 楽しんで生きています。 そういった聞きやすい文章...

もし、生まれてきた子供が障害を持っていたら・・・。 しかも、また生まれてきた子が同じく障害を持っていたら。 この現実に直面したフランスの著名人の物語のような ノンフィクション。 私たちはたとえ障害を持った子供でも、彼らを愛して 楽しんで生きています。 そういった聞きやすい文章は、ほとんどでてきません。 (子供たちは) 「こんなことだと知ってたら、生まれてこなかったのに」きっとそう 思っていたに違いない。 新生児ベッドには、呆然としている二つの顔がある。父親と 母親だ。「これを作ったのは、わたしたち?」 あんたたちの子供は、きっと世界でいちばんかわいくていちばん 賢いんだろう。おれの子供たちは、いちばん醜くていちばん馬鹿さ。 おれのせいだよ、おれがしくじったんだ。 ここまで正直に気持ちを出し切れるものでしょうか。 このとがり方が本書の最大のポイントです。 そして、それでも著者は子供を憎んでいません。むしろ、 愛すべきことが文面に無くても伝わってきます。 療育施設で、一日かけてファスナーの開け閉めを子供が覚えました。 でも次の日には、もう出来なくなってしまいます。 ここで著者は繰り返しを恐れなくていい、マンネリもなく、全てが 新しいこととなると言っています。 そうやって見守っていくことしか出来ないことに 親としての愛情、そして途方もない苦労を感じてしまいます。 あとがきにもあるように、「ふつう」という日常が どれだけ奇跡なことであるか、自問して感謝してしまいます。 普通に生きているって、素晴らしいです。

Posted byブクログ

2012/03/04

「どこ行くの、パパ?」読んだ。http://t.co/geNwKHGh …でもこの父子についての気持ちを表せる言葉がわたしの中にはない。だから何も書かない。ただ障害と笑いについては思うところがある。可笑しいものは可笑しい。笑いを躊躇う心理のなんと傲慢で残酷なことよ。

Posted byブクログ