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荒野 16歳 恋しらぬ猫のふり の商品レビュー

3.6

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

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2022/04/27

思った以上に心に残った。小説と文学はこんなに違うのかと新たな発見。相変わらずゲンナリな人多めだけど、でも全体の魅力がすごい。自分がいかにゲンナリ人物でも、魅力はどこかにあるということか(?) 

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2021/08/09

総じて高評価のようだけど、私は斜め読みしてしまった。 会話文をはじめ文章が、私好みではないというか。 おもしろくさせようとしてるけど別におもしろくないし・・・みたいな。 中学生~高校生の荒野もあんまりかわいいとは思えず、新しいお母さんとすぐ仲良くなるのも、偉いとは思うけど葛藤する...

総じて高評価のようだけど、私は斜め読みしてしまった。 会話文をはじめ文章が、私好みではないというか。 おもしろくさせようとしてるけど別におもしろくないし・・・みたいな。 中学生~高校生の荒野もあんまりかわいいとは思えず、新しいお母さんとすぐ仲良くなるのも、偉いとは思うけど葛藤する様子もあまりなく、奈々子さんのことが忘れられないのかと思いきやそうでもないようで・・・。 それが案外無邪気な子どもということなのかもしれないし、新しいお母さんとうまくいかないことばかりが小説ではないのだけど、ん~とにかくあんまりおもしろいとは感じなかった。

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2019/06/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

再読。荒野はずっと同じ人に恋をして、そのことに揺らぎがない。恋の相手の悠也は12歳のときは存在感のあるとがった少年だったのに、どんどん輪郭がぼんやりして、16歳ではフツーの男の子になってしまった。12歳から16歳までの少女の成長が細やかに描かれる。心情の揺れはもちろん、食べ物や洋服、髪型、買い物といった日常のささやかな身の回りの物の描写が荒野の造形を構成していておもしろい。少女のことを知りたかったら(思い出したかったら)この1冊(3冊)だ。

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2019/03/19

3部作最終巻。少年は荒野を目指さず、女は家に帰り「おかえり」を言い、放蕩の父は赦される。 桜庭一樹にしちゃあまりに都合のいいエンディングじゃないかね。作家が自分の中に残る私の男の毒素を浄化するために書いた感じ。

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2017/05/13

嫌いな事も全て受け入れて。 三部作を通して一人の少女が女性になるまでの時間をずっと間近で見ているようだった。 子供から大人になる時は、こんな気持ちだったんだろうな…。

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2014/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とうとう読み終わってしまった第三部。桜庭さんは変化を書くのが上手な作家さんなので、最後には荒野も変わっていってしまうのかと思ったけれど、いい意味で荒野は荒野のままだった。悠也とも別れず、容子さんも帰ってきて。荒野はこれからどうなるのだろうか、悠也と結婚するのだろうか、北鎌倉を出て行くのだろうか。でも荒野なら、最後まで荒野でいてくれる気がする。それは多くの少女が切望しても叶わない夢だけれど、荒野ならもしかしたら。

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2013/12/11

桜庭一樹さんの作品は毎回テイストがガラリと違う。「荒野」は思春期の成長と恋愛がテーマで、少女漫画にありがちな甘くて優しいテイスト。引き出し多い!!適確な表現と読み易い日本語で、漫画を読んでいるかのように情景もしっかり描けて安心してすっと入り込める。そしてしっかりまとまってる。さす...

桜庭一樹さんの作品は毎回テイストがガラリと違う。「荒野」は思春期の成長と恋愛がテーマで、少女漫画にありがちな甘くて優しいテイスト。引き出し多い!!適確な表現と読み易い日本語で、漫画を読んでいるかのように情景もしっかり描けて安心してすっと入り込める。そしてしっかりまとまってる。さすが桜庭一樹さん。

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2013/11/08

完結巻。 小さな黒猫が、しなやかな強さを持った女になった。 読んでいる最中、女って、なんだか妖怪みたいだな…と、呆れてしまった。 私も女ですがね…。 でも最後のシーンまでたどり着いたら、それはそれで愛おしい存在かもしれないなという気になった。 こんなに複雑な存在がうじゃうじ...

完結巻。 小さな黒猫が、しなやかな強さを持った女になった。 読んでいる最中、女って、なんだか妖怪みたいだな…と、呆れてしまった。 私も女ですがね…。 でも最後のシーンまでたどり着いたら、それはそれで愛おしい存在かもしれないなという気になった。 こんなに複雑な存在がうじゃうじゃ生息している恐ろしい世界。 むしろその混沌を面白がれるくらいじゃなきゃいけないな。

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2013/07/28

一見頼りなくて揺れているように見えて、山野内家で最も安定していたのは荒野だった。 大人たちの泥沼恋愛劇をよそに、荒野と裕也の鉄板ぶりにはホッとした。

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2013/06/21

しっかりしていく荒野とは反対に容子さんがゆらめいて、落ち着かない巻だった。 最後にはほっと落ち着くのだが、あの父親だからなぁ。がんばれ荒野。 荒野と悠也の恋は一波乱あるかと思っていたのがなかったので、少し物足りないかも。悠也は今後についてどう考えているのだろう。 けれど、少しず...

しっかりしていく荒野とは反対に容子さんがゆらめいて、落ち着かない巻だった。 最後にはほっと落ち着くのだが、あの父親だからなぁ。がんばれ荒野。 荒野と悠也の恋は一波乱あるかと思っていたのがなかったので、少し物足りないかも。悠也は今後についてどう考えているのだろう。 けれど、少しずつデートがさまになっていく2人の様子は微笑ましくキュンとした。 大人になった荒野も、見てみたいものだ。

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