国道沿いのファミレス の商品レビュー

畑野智美【著】

2011/08/19

前半3/4位はうだうだしくて、ちょっと辛かった。でも後半1/4はぐっと動いた。家族関係に欠落を持つ登場人物たちの織り成す人間模様。又は、ちょっと捻れた父の愛情によって暴力を封じ込められた主人公が人に手を挙げるまでの成長の物語…かな。純文学って程でもないが娯楽作品でもない。ちょっと位置づけに迷う作品。巻末の「小説すばる新人賞」受賞作を見たら、なんとなく納得した。