国道沿いのファミレス の商品レビュー
個性が強いというか、変わり者というか、濃い経歴の持ち主が多く登場する作品。また、その人たちが、とても親密な人間関係を持っている。 前半は、その背景描写がほとんどだったような印象を持った。
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第23回小説すばる新人賞受賞作。面白かったー。主人公やとりまく人々に現代の抱える問題を絶妙に投影されてて、かつそれが小説らしく昇華された上で物語になっている。タンタンと物語が語られる中に登場人物の思いがこもってるのもよかったー。
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甘酸っぱい青春群像。と思い軽く読み始めたが、文章も読み易く、登場人物のキャラも活き活きと描かれている。主人公・佐藤善幸のキャラが少し弱い箇所もあり残念。
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東京に本社がある飲食チェーンに就職した佐藤善幸は、あることがきっかけで、首都圏の端っこにあるファミレスに左遷されてしまう。その町は、自分が高校生まで暮らした地元。6年ぶりの親友との再会、女にだらしない父親、職場の人間関係、うまくいかない恋愛など、居心地がいいような悪いような故郷での暮らし。 なんとなく上手くいっていないような毎日、だけど味があるよな暮らし。どこか懐かしいような、首都圏の端っこ、国道沿いのファミレスという空気感が漂う、20代の青春ストーリー。 親友のシンゴは会ってみたい!と思うキャラクター♪
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少し田舎のファミレスを舞台に、少し良い人のストーリー。それほど盛り上がり、下がりもなく読み終わった。 2011.5.12
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第23回小説すばる新人賞受賞作です。 抜群に面白かった! 久しぶりに好きな作家に出会えたかも。 ファミレスで働くゆとり世代の青春小説なんですが、 登場人物たちがみんな愛らしくてやたら共感できます。 文体も安定感があってユーモアのセンスもいい。 エヴァのセリフが出てきたり、 村...
第23回小説すばる新人賞受賞作です。 抜群に面白かった! 久しぶりに好きな作家に出会えたかも。 ファミレスで働くゆとり世代の青春小説なんですが、 登場人物たちがみんな愛らしくてやたら共感できます。 文体も安定感があってユーモアのセンスもいい。 エヴァのセリフが出てきたり、 村上春樹のリトルピープルを出してきたり、 うまく愛着が湧くように作られてるんですね。 主人公のユキちゃんにベタベタくっついてくる 親友のシンゴもキモち悪いけどかわいくて、 この二人の友情は思い切り泣けます。 終盤、ここいちの場面でユキちゃんが 吉田さんのお父さんに言うセリフ、 「お願いします。シンゴの父親になってください」 ここは涙なしには読めません。 ツンデレの粧子さんも怖いけど気になる。 最初は最悪の印象のユキちゃんと粧子、 これがラストで……はアンチテーゼを うまく使った見事な展開で、 感性主体で書かれた作品ながら、 プロットもきちんと考えて 書かれているところに好感が持てます。 この人順当にキャリア積んでいけば直木賞取れると思う。 次回作が楽しみです。
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文章は安定していると思った。特に上手いとは思わないけど、読みにくいということもなく。 唸るような表現はなく中盤と最後が荒いような印象もあったけれど、総じて読みやすかった。 時折くすりと笑えるような場面もあった気がする。 最初の方はセックス連呼で正直うんざりした。 主人公が女にだらしない男のわりに男っぽくなく女性的で、なよっちいヒモタイプかと思いきやそうでもなくて、考え方や口調等を鑑みてもキャラクターが中途半端な気がした。 不必要な描写が冗長で、吉田の父親と主人公のやりとりとか、重要な部分がセリフのみでさっくり終わってるのが気になった。 でも綾の存在が二転三転して面白い。 バイト特有の人間関係的なものを思い出したけど桐島~と同様で、新しい知識とか考え方とか、得るものは何もなかった。 個人的に青春とか恋愛物が好きじゃないのが原因と思われるが…。
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はじめ、あんまり好きなタイプの話じゃないかなと思ったし、心理描写が深いとはいえず、さほど感情移入もできずにいたのだが、何故か話にだんだん引き込まれ、気づけば一気読み。 全く予備知識もなく期待感もなかったことが却ってよかったのかもしれないが、正直こんなにいいとは思わなかった。 東...
はじめ、あんまり好きなタイプの話じゃないかなと思ったし、心理描写が深いとはいえず、さほど感情移入もできずにいたのだが、何故か話にだんだん引き込まれ、気づけば一気読み。 全く予備知識もなく期待感もなかったことが却ってよかったのかもしれないが、正直こんなにいいとは思わなかった。 東京で外食産業チェーンに就職したものの、実家のある地方のファミレスへ左遷されたうだつの上がらない主人公佐藤善幸。地元の幼なじみの友人シンゴや職場の同僚たちとの日々を追いながら、青年が父親の影から成長していく物語がつづられていく。青春小説という感じ。 途中、切ない悲しいエピソードなどもあり、鬱々とした雰囲気のまま終わるのかと思ったが、最後は(ありきたりと言えなくもないが)ハッピーエンドでちょっとあったかい気持ちになれ、読後感もよかった。 ベテラン作家たちから比べればいろいろ物足りない部分もあるものの、これからたくさん作品を手掛けていく中で、きっと腕をあげてくれるだろうという期待のもてる作家さんじゃないかな。
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とても自然な感じで会話が進む。物語の設定がやや特殊ではあるが、不自然ではなく、優しさということを考えさせられた。ファミレスについても少し知識を得て面白かった。
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ファミレスの裏側という日常では他県することのできない舞台を中心に描かれた恋愛小説は、文体も軽く楽しく読めました。 主人公のすこしずつ変わっていく姿に好感をもてましたね。
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