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養老孟司の大言論(1) の商品レビュー

3.6

12件のお客様レビュー

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2023/10/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

かつて日本社会は、「家」という共同体に対してを平等とし、西洋化により「個人」に対して平等となるように転換した。しかし、個人は根付かずに、共同体への平等は残ってしまい、日本的悪平等がでている。日本社会での生きづらさ、働きづらさはこの共同体と個人との不協和音にある。そこに、業績評価や成果主義が導入されても機能しない。能力外の条件はちがうのに、同じ尺度で評価される。?ばかりの通知表を見て感じるのは不平等、不公平、不公正ばかりである。

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2015/01/06

この本は人生におけるスパイスである。作者はものごとの本質を常に問い続けているからだ。 「読書は目的ではなく、象徴的行為、すなわちシンボルである。」ということを述べている章がある。そして現代人の我々は「それ自体が目的ではない行為」にばかりだとも言う。その理由を本人の行動により説明し...

この本は人生におけるスパイスである。作者はものごとの本質を常に問い続けているからだ。 「読書は目的ではなく、象徴的行為、すなわちシンボルである。」ということを述べている章がある。そして現代人の我々は「それ自体が目的ではない行為」にばかりだとも言う。その理由を本人の行動により説明しているのであるが、昆虫に執心し、解剖学で様々な功績を作り、読書をしまくり、たくさんの図書を執筆していることから来る迫力はハンパではない。 また、この本を読んで得た教訓は、何かトコトンやり続けることの重要性である。自分を振り返ると、極度の完璧主義である。しかし、直ぐに日和ってします。最後まで続けない。その理由は失敗を怖れているからである。しかし、筆者にはそれはない。むしろ失敗して当たり前という覚悟がある。その源泉はもちろん彼の趣味である「昆虫採集」にあると邪推する。何故ならばそれは失敗知ることでしか向上しない活動だからである。 ゆえに自分は悔やんでしまう。覚悟を持ってやり切ることがあまりに少なかったことを。

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2013/10/25

著者の本はこれまでに何冊か読んだが、本書はかなり難解であり、1度読んだだけでは、なかなか理解が出来ない。著者の思考レベル(思考の深さ)に到達していない自分の未熟さを思い知らされる。 一見、ひねくれおやじの独り言のように読める文章が多いが、よく考えてみると、やっぱりまともなことを言...

著者の本はこれまでに何冊か読んだが、本書はかなり難解であり、1度読んだだけでは、なかなか理解が出来ない。著者の思考レベル(思考の深さ)に到達していない自分の未熟さを思い知らされる。 一見、ひねくれおやじの独り言のように読める文章が多いが、よく考えてみると、やっぱりまともなことを言っているいるのでは、と思う箇所がいくつか出てくる。現代社会の中で多数意見に流されつつある(思考停止化している)大衆への警鐘ともとらえることができる。 当たり前を当たり前としない、逆さメガネ的発想、常にこれが本当か、という疑いの目を持つ心構えを見習いたい。 印象に残った文章。 約束は言葉で、言葉は情報だから変化しない。変化する人を変化しない情報に結合することこそが、約束あるいは契約なのである(225ページ)。

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2013/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「考える」ことは、自分の意識の中に埋没すとることではない。そこからなんとかでようとする作業である 人間とはもっとも凶暴な動物である 真理は単純だが、事実は複雑である 人間の欲するものは、実は事実ではない 人間は平等にはできていない 万人に与えられたものが良識なのである 

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2012/07/06

 日本には「エリート」が存在しない。ノブレス・オブリージュ、持てるものの責務として民を導くという社会的に是認されている階層がすっぽりとなくなってしまっている。こうした兆候は、戦後日本社会では顕著である。戦前においては貴族、華族、旧制高校など確たるエリート集団があったが解体されてし...

 日本には「エリート」が存在しない。ノブレス・オブリージュ、持てるものの責務として民を導くという社会的に是認されている階層がすっぽりとなくなってしまっている。こうした兆候は、戦後日本社会では顕著である。戦前においては貴族、華族、旧制高校など確たるエリート集団があったが解体されてしまったからである。また、民を導くというのは本来政治家の役割であろうが、もはやエリートとしての政治家は過去の産物となっている。まったく嘆かわしいことではあるが、それが現状であろう。とはいえ、日本は一人ひとりの平均的な能力は世界でトップレベルである。寺子屋方式から連綿と受け継がれている全国的な教育の行き届きは現代においても健在なのだ。こうした背景もあって、ある人がある日エリートに選ばれ、ある日エリートでなくなるということが起こるのである。つまり、生前からエリートとなるべく運命づけられるというよりは、たまたま選ばれて成り行きでエリートとしての仕事をするというのが実情であろう。そういう意味で選良という言葉はほとんど死語になっているといっていいだろう。全人的な卓越者としてのエリートではなく、問題解決の専門的能力をもった人物というのが正確な日本のエリートの姿なのだ。やるべきことが明確だった戦後はこうした行き方が日本にはあっていたのだろうが、現在では明確な全体としてのビジョンを示すものがいないという事態に陥ってしまっている。根本的な問題はこのあたりにあることはうすうすみんな気づき始めているようだ。

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2012/07/04

養老孟司という人柄、考え方は分かる。だけど、これといって特筆するほど感銘を受けるものはなかった。季刊誌の連載纏めたやつだからかな?

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2012/03/06

 季刊誌「考える人」に連載していた「万物流転」をまとめた単行本。 養老節健在な限りでとても嬉しい(笑)。ところどころこちらも考えて 読まなければいけない箇所があるし、考えて読まないと毒気に当て られてしまう可能性もあるので要注意。

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2012/02/06

頭のトレーニングには ほど 良く良いね 「考える」ことの楽しみ を身につけたい人に おすすめ すぐに役に立たないことは いつか 役立つことがある そんな 気にさせてもらえる 一冊

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2011/11/20

手段的行為と目的的行為 「読む」とはどういうことかの章に書かれている一節。 行為には、手段的行為と目的的行為がある 手段的行為とは、手段としての行為、典型的なのは政治/電車に乗る/読書である、という。 目的的行為とは、それ自体が目的の行為、典型的なのは食べる/虫をとるといったこと...

手段的行為と目的的行為 「読む」とはどういうことかの章に書かれている一節。 行為には、手段的行為と目的的行為がある 手段的行為とは、手段としての行為、典型的なのは政治/電車に乗る/読書である、という。 目的的行為とは、それ自体が目的の行為、典型的なのは食べる/虫をとるといったこと。 確かにそういう視点で自分の周辺を眺めてみると、元気をなくさせる行為というのはたいてい手段的行為である。本を読むというのも大抵は目的ではない(中に書いてあること知リ、人生に取り入れ、その後からが目的的行為になるのだろう)ので、移動中に読むことが合理的。 これからの周囲を見る時は、そういった視点で見てみることにしよう。 (二宮尊徳の話はかつてラジオで聞いた事があるが、二宮尊徳も実践している) http://booklook.jp

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2011/07/07

縦横無尽、自由にあちこち、のんびり歩き回っているようにして、実は一点の大事なところを、きゅっと押さえて見せてくれる。

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