キュレーションの時代 の商品レビュー
マスメディアの問題と、個人が情報発信の主体となる時代がきたことを非常に面白く考察しています。 普通の人が情報発信の当事者になった今だからこそ、マスメディアの報道の姿勢や個人のモラルが問われるのでしょうね。 長いけど読んで損はない本です。オススメ。
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ちょっと前の本だけど、情報がどのように流れるのかを考えるうえで非常に参考になった。 情報があふれるネットの時代に求められる情報は何か?が考察されているので、コンテンツを作るに人にはおススメ。
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佐々木俊尚氏の功績は空間の比喩で曖昧に語られがちなインターネットを、人間と情報の棲息する動的な生態系として再定義した事だと思う。濱野智史氏がウェブサービス群を「アーキテクチャの生態系マップ」(濱野智史『アーティストの生態系』、2008、http://booklog.jp/ite...
佐々木俊尚氏の功績は空間の比喩で曖昧に語られがちなインターネットを、人間と情報の棲息する動的な生態系として再定義した事だと思う。濱野智史氏がウェブサービス群を「アーキテクチャの生態系マップ」(濱野智史『アーティストの生態系』、2008、http://booklog.jp/item/1/4757102453)の技術的空間にマッピングしたように、佐々木氏はソーシャルメディア群のコンテンツ空間への人間と情報のプロットを試みたと言える。 これはキュレーション理解の足がかりになるだけでなく、インターネット状況の鳥瞰的視点をひそかに与えてくれる。300ページ超の内容で音楽映画絵画と話題が派生するため読書迷子になりやすいが、ウェブ社会総論としての視点そのものが鳥瞰的だと思えば、ポジティブに読めないこともないかもね。今後の佐々木氏のウェブ社会分析に期待しつつ、星4つ。
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SNSの発達によるビオトープ化、そしてグローバル化。 今までは、マスメディア経由の情報で人々の価値観は画一化されていた。しかし、昨今のメディア環境の変化で、人々は興味のある情報を好きなように得られるようになった。 このまま価値観は多様化していくのか。そして、グローバル化で画一化が...
SNSの発達によるビオトープ化、そしてグローバル化。 今までは、マスメディア経由の情報で人々の価値観は画一化されていた。しかし、昨今のメディア環境の変化で、人々は興味のある情報を好きなように得られるようになった。 このまま価値観は多様化していくのか。そして、グローバル化で画一化が行われるっていう議論はどうなのか。 そんな中で、人々はどんな能力が必要になってくるのか。 コンテンツの時代から、コンテキストの時代へ。が印象づけられた一冊。
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気になっていた『キュレーション』について知ることができました。グローバリゼーションによって世の中がどんどん多様化していき、10年後にはまったく違う世界が待っていると佐々木氏は予想しています。既存の価値観に従って行動することが全て正しいとは限らないと感じました。自分自身の抱いている...
気になっていた『キュレーション』について知ることができました。グローバリゼーションによって世の中がどんどん多様化していき、10年後にはまったく違う世界が待っていると佐々木氏は予想しています。既存の価値観に従って行動することが全て正しいとは限らないと感じました。自分自身の抱いている感覚や価値観に従って様々な事象を見極めていく力をつけたいです。
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「キュレーション」というものがどういうものなのか、ぼんやりとながら 理解できたと思います。このぼんやりとした輪郭をはっきりさせることができるように、関連本を読んでいきたいと思います。
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いろいろな事例があり、それぞれについて興味深い話が書いてある。しかし、全体的な流れが見えにくかった。 日本が同じ夢を持って一つの目標に向かって進めたのは、㎡すメディアが情報の独占をしていたからで、今は難しい。 メディアリテラシーが重要だというのが言われたが、それは難しく、それより...
いろいろな事例があり、それぞれについて興味深い話が書いてある。しかし、全体的な流れが見えにくかった。 日本が同じ夢を持って一つの目標に向かって進めたのは、㎡すメディアが情報の独占をしていたからで、今は難しい。 メディアリテラシーが重要だというのが言われたが、それは難しく、それよりも情報を発信する人が信頼できるかで判断をするのが良い。 キュレーターとは、ある物や情報を自分のフィルターを通して相手に伝えられること。 自分は、地域のキュレーターになりたいのかもしれない、これはつまり自分が感じている地域の魅力をどこが魅力なのかというキュレ―ションを通して紹介すること。 明治時代に、文語の口語化が行われたけど、最近はインターネット上の言葉が口語として使われる逆の流れが起こっていると感じた。インターネットの登場で、文字で見る情報がこれまでよりも増えたのだろうか。
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記号消費から機能消費とつながり消費へ ぼんやり感じてたことをきちんと文章にしてくれたような感じ。今更もう常識なのかもしれないけれど、いやでも少なくとも出版業界ではあまり認識されてないよね。 “ある音楽家の招致”から情報のビオトープの話へ。 “モンゴルの大陸支配”から情報プラッ...
記号消費から機能消費とつながり消費へ ぼんやり感じてたことをきちんと文章にしてくれたような感じ。今更もう常識なのかもしれないけれど、いやでも少なくとも出版業界ではあまり認識されてないよね。 “ある音楽家の招致”から情報のビオトープの話へ。 “モンゴルの大陸支配”から情報プラットフォームの話へ。 自分の語る世界観を他分野の具体例を出しながら描写していく手法が面白かった。これがキュレーター力なのかも。 個々の具体例も興味深く勉強になるというおまけも。エグベルト=ジスモンチが好きになりそうです。
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図書館では様々な情報を扱っているけれど、これだけ情報が氾濫し、データベースや情報サイトが乱立している状況では、図書館の利用者は自分の欲しい情報を見極められないのではないか、というのが最近の私の問題意識。 例えば、大学図書館であれば、大学の構成員にとってマストな情報を提供するプラッ...
図書館では様々な情報を扱っているけれど、これだけ情報が氾濫し、データベースや情報サイトが乱立している状況では、図書館の利用者は自分の欲しい情報を見極められないのではないか、というのが最近の私の問題意識。 例えば、大学図書館であれば、大学の構成員にとってマストな情報を提供するプラットフォームとして機能し、なおかつ、「こんな価値ある情報がありますよ」など、レコメンドする機能もあわせ持つようにするといいんだけどなあ、と思っていました。すなわちキュレーション。 ・・・などと、まとまりなく思っていたのですが、これが見事に書かれていたのがこの本でした。さらに、情報の流れについても、届けたいところに届けようという意識がないと届かない、ということが書かれていて、広報について随分新たな発見をすることができました。 そして、読みやすい。実在の人物のエピソードがたくさん出てくるので、物語を読んでいるようでありながら、知らず知らずのうちに大事なエッセンスが頭に入ってくる、良書だと思います。 また、人と社会のつながり方の変化についても、これまでの流れが大変わかりやすく書かれています。SNSを扱う授業を担当する中で、これからの時代は受動的に情報を得るのではなく、自らが発信者になる、というようなことを他の先生がおっしゃっていましたが、その意味がよく飲み込めました。 自らが発信者ともなれるソーシャルメディアを使うことで、例えば企業と消費者の関係はフラットで持続可能なものになる。このような技術はグローバル化をもたらすけれど、その中で同時にローカル・カルチャーが重要となってくる。 大きな視野に立つ本を読むと世界は広々と見えてきます。すぐに役立つテクニックは身につかなくとも、世界を考える新しい手法が手に入る。これこそがキュレーションだなあ、とわくわくして読みました。
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本来のキュレーションやキュレーターについてのはなしはほんの少し あとはその周辺のはなしあれこれ センテンスごとには首肯するものあれど 全体見渡すと何言いたいのかよくわからず
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