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世界史をつくった海賊 の商品レビュー

4.1

38件のお客様レビュー

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2013/07/18

女王エリザベス1世の時代、発展途上だったイギリスがスペインやポルトガルのような強国にどうやって対抗していったのか?    「海賊」をキーワードに様々な取り組みが紹介されています。  それにしても現在だったら考えられないような乱暴なやり口だけど、意外と今でもやってることは変わらない...

女王エリザベス1世の時代、発展途上だったイギリスがスペインやポルトガルのような強国にどうやって対抗していったのか?    「海賊」をキーワードに様々な取り組みが紹介されています。  それにしても現在だったら考えられないような乱暴なやり口だけど、意外と今でもやってることは変わらないのかも。      その他にはスパイスやコーヒー、紅茶の話などが興味深かった。 

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2013/07/04

大英帝国発展の基礎を作った先人達の無法ぶりがよく理解できたが、現代の倫理感でこれを断罪することには慎重になる。 スペインやポルトガルが新大陸から得た富のすべてがイベリア半島を潤した訳ではなかったというのが如実に理解できた。 まさしく海賊たちは歴史を変えたと言える。 面白い本に...

大英帝国発展の基礎を作った先人達の無法ぶりがよく理解できたが、現代の倫理感でこれを断罪することには慎重になる。 スペインやポルトガルが新大陸から得た富のすべてがイベリア半島を潤した訳ではなかったというのが如実に理解できた。 まさしく海賊たちは歴史を変えたと言える。 面白い本に出会った。

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2013/04/08

イギリスは王室と海賊がタッグを組んで悪いことをたくさんやった。 それで大英帝国の繁栄の礎を築いたんだな、と。 まあ、そうだよね。ルールを破る、人道的にすれすれのところをいく。 多かれ少なかれ、それくらいしないと国家は繁栄しない、というのは事実だろう。 という勉強になりました。

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2013/01/09

16世紀ごろ欧州列強の中にあって、弱小国であった英国がどのように国力増強を財を形成していったかが、海賊行為を通じて理解ができる良書。 弱小国であったがゆえに大国であったポルトガルやスペインに正面から対抗するのではなく、エリザベス女王らの英国王達はゲリラ戦である海賊行為を通じて国力...

16世紀ごろ欧州列強の中にあって、弱小国であった英国がどのように国力増強を財を形成していったかが、海賊行為を通じて理解ができる良書。 弱小国であったがゆえに大国であったポルトガルやスペインに正面から対抗するのではなく、エリザベス女王らの英国王達はゲリラ戦である海賊行為を通じて国力を増強。海賊行為にあたっては、周到な諜報(インテリジェンス)活動を行い常に自分たちが優位な局面に立つよう腐心していた点などは現代にも参考になる。 海賊またその後に成立する東インド会社を通じた海上貿易の歴史についても、理解が深まる。 当時主要な貿易品の一つであったスパイスは、一般的に肉などの保存料として使用されていたと教科書には記載されているが、実際には医薬用として用いられていたなど当時の様子を知るうえでのエピソードも面白い。

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2013/01/03

イギリスが大英帝国として繁栄するひとつのきっかけが大航海時代のスペイン船を襲った私掠船(海賊)である。その海賊に焦点を絞った一冊。いかに大航海時代のイギリスにとって海賊が重要な存在であったかが読めばわかる。

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2012/08/04

子供の頃、テレビドラマで「キャプテン ドレーク」という番組があった。もちろん、このような冒険に満ちたドラマは大好きだったので欠かさず見ていたもの・・・・そんなことを思い出しましたね。   竹田いさみ「世界史をつくった海賊」、掛け値なしに面白くて一気に読んでしまった。もちろん、フラ...

子供の頃、テレビドラマで「キャプテン ドレーク」という番組があった。もちろん、このような冒険に満ちたドラマは大好きだったので欠かさず見ていたもの・・・・そんなことを思い出しましたね。   竹田いさみ「世界史をつくった海賊」、掛け値なしに面白くて一気に読んでしまった。もちろん、フランシス・ドレークはイギリス海賊史上のもっとも有名な海賊だと云っていいのだろう。二番目のために余り知られてはいないが世界周航を成し遂げた人物であり、そして何よりも世界の海を股にかけてスペイン船を襲い、銀、胡椒、などの財宝をイギリスに持ち帰ってエリザベス女王の時代をつくった海の英雄、というのはイギリスの歴史の話。スペインの歴史から見れば、スペイン没落の張本人、悪党の中の悪党というべきかも知れない。   それにしても、エリザベス女王というのも本当に「ワル」な人物だといわなければならないだろう。スペイン、フランスなどのカトリック教国に囲まれ、スコットランドからも脅威を受けるという四面楚歌の中で、貧しい小国イングランドが生き延びるにはこれしかないという国策。ヨーロッパ中にスパイの情報網を張り巡らし、裏で海賊を操ってスペインを疲弊させ、ついには無敵艦隊を破って世界の海に覇権を唱えるほどの強国の基礎をつくってゆく。イギリスの歴史は海賊によってつくられた!? と云ってもいいくらい。ホントにひどい国? だったんだなあ、と今更ながらに驚くようなことだ。とは云っても歴史とはもともとそのようなものに違いない。下克上は当たり前だし、大虐殺の歴史なども枚挙に暇がないほど。でも、イギリスとしてはあまり暴露はしたくない話ではあろうね。   そうそう、トレビアの話が一つ。イギリスと云えば現在は紅茶の国だが、17-18世紀はコーヒーが全盛でロンドンにはコーヒーハウスが8000もあったのだとか。変われば変わるものだね。

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2012/10/08

海賊ブームもあり、海賊の資料本はたくさん世に出回っていますが、そのほとんどがチャールズ・ジョンソンの「イギリス海賊史」と、フィリップ・ゴスの「海賊の世界史」を下敷きにしたもので、あまり目新しいものはありません。 そんな中、この「世界史をつくった海賊」は海賊と世界経済の関係から切り...

海賊ブームもあり、海賊の資料本はたくさん世に出回っていますが、そのほとんどがチャールズ・ジョンソンの「イギリス海賊史」と、フィリップ・ゴスの「海賊の世界史」を下敷きにしたもので、あまり目新しいものはありません。 そんな中、この「世界史をつくった海賊」は海賊と世界経済の関係から切り込んでいます。 ジリ貧国家イングランドが海賊を使って大英帝国に成り上がるまでの道のりをドラマティックに描いています。 海賊が国家を救った〈アルマダ海戦〉から始まり、スパイス、コーヒー、紅茶、奴隷などの密貿易、コーヒーハウスから世界初の保険会社が誕生した経緯まで、実に興味深いお話が満載されています。

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2012/04/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ヨーロッパ、殊イギリスの発展のウラ事情が書かれている本。歴史を紐解いてみると、いまの世界の形とその起源のギャップに驚かされる。 ・海賊が王家と密接に繋がっていたこと ・略奪と貿易という2つの機能を海賊が果たしていたこと ・スパイス、コーヒー、お茶、砂糖と黒人奴隷、という貿易の大きな流れがあったのがメインの学び。 そこから派生して、 ・奴隷貿易を含めた貿易でも受けたお金から、蒸気機関を発明したワットへの投資となっていた可能性というのは、今後の世界の動きというところで見ると、考えておかないといけないテーマだと思う。 ・スパイス、コーヒー、お茶、砂糖と黒人奴隷、のどれもが、先進国ではない国々に起源があるということも、考えさせられる。ついつい今の世界のイメージでモノを見てしまうけれど、世界にはそれぞれの国の誇りがたくさんある。 ・実はヨーロッパの新興国などに対する寄付文化や貢献活動は、過去のアジア諸国、西アフリカなどに対する罪に対する償いという側面もあるのだろうかと思ったり。 ・イギリスがそもそも弱い国だったこと、スペインとポルトガルが大国だったこと、現状と反対で驚いてしまった。 ・そしてイギリスという国が這い上がっていく、その始まりとしての16世紀は最高に面白い時代だっただろうと思った。やっていることが犯罪とは切っても切り離せないけれど、限られた資源でどうやって勝っていくかという考え方は、ビジネスでも大切なことで、ワクワクする。こんな昔から、国の外に飛び出していくひとたちがいたのも感激!スケールが小さくても、ドレークやホーキンズのように一旗上げてやる!という気持ちになった。

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2012/04/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大航海時代、世界最強の海賊とうたわれたフランシス・ドレーク。探検家であり女王陛下エリザベスの祝福を受けたかれがどうやってスペインの無敵艦隊を滅ぼしたか。その他、東インド会社の貿易振興も海賊がやってのけた功績。世界史に大きく影響を馳せた海賊たちの歴史に迫る。 海賊の視点から世界史をつく、ユニークな本。

Posted byブクログ

2012/03/24

大航海時代あたりに活躍?暗躍?した海賊達についての本。比較的読みやすく書かれていて、面白い。イギリス繁栄の裏話的な感じ。ちょうど学校の授業内容とかぶったこともあり、世界観にのめり込めた。

Posted byブクログ