狼と香辛料(ⅩⅥ) の商品レビュー
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窮地に陥った時の二人の活躍が良かった。旅は終わったけれど、その後を読まないと物語が終わった気がしない。サイドストーリーとその後の物語が出るらしいので早く読みたい。
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ホロかわいいよホロ。ロレンスに素直に甘えたりして、これで最終話というのが大変残念。巻末の後書き読んで、話の基礎としてショーペンハウアーを元にしているなんて言われなきゃ分からんかった。金枝篇はそれっぽさが何となく中盤あたりにあるのでしょうか。
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大好きな作品がひとつ区切りをつけた。 上巻の引きからどうなる事かと思いきや、予想以上に逆転に次ぐ逆転劇に最後の最後まではらはらしっぱなし。 最後はラストとしてはあっさりとした感じでらしいと言えばらしいかな。 一応物語としては完結ではあるけれど、後日談も含めた短編集(?)が夏ぐ...
大好きな作品がひとつ区切りをつけた。 上巻の引きからどうなる事かと思いきや、予想以上に逆転に次ぐ逆転劇に最後の最後まではらはらしっぱなし。 最後はラストとしてはあっさりとした感じでらしいと言えばらしいかな。 一応物語としては完結ではあるけれど、後日談も含めた短編集(?)が夏ぐらいに出るらしいので、どんだけロレンスとホロのいちゃいちゃっぷりが見られるかと楽しみです。
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「数百年の時を生きた狼の化身と旅をするファンタジー経済小説」16冊目 ようやくともに生きて行くことを決めた二人が見られる最終巻。 かなり前からはられた伏線だけあって、絶望的な状況から、ロレンスが得られた状況すべてを使っての逆転劇は心地良かった。 どんな由来であっても、ばらまかれた兌換貨幣に理性を勝たせるのはとても難しい事であるから、少なくともこれぐらいの演出は必要だろう。 こういう、追いつめられての逆転劇は、追い詰められる演出と、そこからただ一筋の道をたどっての一撃がカタルシスになるわけだが、これはなかなか良く出来ていると思った。 小説だとどうしても、敵対する両者を作者が考えるわけで、どうにも作為を感じざるおえないところがあるが、それを越える説得力と、読者がやはりそれでも求めるカタルシスの綱引きで、うまくやれていると思った。 さてそして、これだけの巻を費やして、ようやく認めた二人の関係。 いやまあ、色々言い訳をつけて踏み込むことから逃げていたわけだが、将来の不安から現在の幸せに土をかけても仕方のないことで、今やりたい事をやるのが、良いこともあろうよ、と思う。 ここまで長く賢しらな駆け引きでぐにゃぐにゃやってきて、ちょっと引っ張り過ぎだとはやはり思っているが、それだけに幸せな結末以外では納得しようがない。 これから残された数十年を使って、十分な思い出が作れるにせよ、獣に長生きができるのなら人にもできるかもしれないとか、いつかは神もその存在を終えることがあるとか、いろいろあり得ようし、今幸せな結末が得られたのは、よかったと思いますよ。 いやしかし、5年16巻は長かった。1巻の衝撃を考えると、ちょっと旬を過ぎてしまった感は否めないところ。
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二人の関係がまだまだ続いていく、幸せの形の物語がとても心地良かった。 仕掛けも一流、世界観も。 ずっと流されて圧倒されていったロレンスが最後に流れを変えるカタルシス。 あとがきでの作品語りも新鮮でした。 作者の資料追求と構築は見習うべきであるなぁ。 もちろん、後日談を約束してくれ...
二人の関係がまだまだ続いていく、幸せの形の物語がとても心地良かった。 仕掛けも一流、世界観も。 ずっと流されて圧倒されていったロレンスが最後に流れを変えるカタルシス。 あとがきでの作品語りも新鮮でした。 作者の資料追求と構築は見習うべきであるなぁ。 もちろん、後日談を約束してくれるなんて素晴らしいですよ。 面白い物語を、ありがとうございました。
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本編最終巻でした。個人的に少し足りないかなーと思われたエピローグ等はラストワンに期待をしつつ。この物語はロレンスの成長譚でもあったと思います。最後にそんなロレンスを認めるホロ。2人の絶妙な関係がすごく好感の持てる物語でした。「おかえり」のシーンが印象的。そんな2人に幸あれ。
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とうとう終わってしまった、、、 長いようであっという間だったホロと旅をしていたような読書時間でしたが、またの再会をスピンオフに期待するしかない!
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経済ファンタジー「狼と香辛料」シリーズの最終巻。 新しい自由な町、レスコで自分の店を持つことを決めたロレンス。 けれど、彼は町を支配するデパウ商会の内紛に巻き込まれてしまう。 デパウ商会の帳簿を預かっているというヒルデが、想像を超えて格好よいです。 そして、偉大な商...
経済ファンタジー「狼と香辛料」シリーズの最終巻。 新しい自由な町、レスコで自分の店を持つことを決めたロレンス。 けれど、彼は町を支配するデパウ商会の内紛に巻き込まれてしまう。 デパウ商会の帳簿を預かっているというヒルデが、想像を超えて格好よいです。 そして、偉大な商人の機知や、修羅場を乗り越えてきた傭兵たちの強さに、感嘆するロレンスの素直さが心憎い。 離ればなれになっていたロレンスとホロの再会は、ほほえましい。というか、胸が熱くなる。 「一人であることをやめる」ことの意味の深さというか、大切さがしみてくる。 ホロがヒルデに届けたものの意味が、本作のタイトルの意味に、泣けてくる。 人は、希望なしには、光なしには生きていけないのだ。 たとえ、金のことしか考えない商人でも、それなしでは、儲けることが意味をなさないのだろう。 そして、それはきっと「愛」に似ている。 孤独に麦畑にいたホロが、一人で馬車で行商していたロレンスが、「愛」を見出す話であったとまとめてしまえば陳腐なのかもしれないが、世の中にこれ以上尊いものがあるだろうか。
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最後までドキドキワクワクハラハラな展開で読ませてくれた本編の最終巻。お二人とも幸せに!と思わせるとっても心地よい終わりで良かった、、!
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読み進めるうちに、ホロ・ロレンスの今までの旅路を思い出しました。パスロエ村での出会い。パッツィオでのトレニ―銀貨、ノーアとの出会い。エーブ・コル・エルサ・・・・・・多くの事件に巻き込まれながらも知恵と獣の姿を使い回避してきた二人。 最後でもそれらが登場し・・・・・・感動の作品で...
読み進めるうちに、ホロ・ロレンスの今までの旅路を思い出しました。パスロエ村での出会い。パッツィオでのトレニ―銀貨、ノーアとの出会い。エーブ・コル・エルサ・・・・・・多くの事件に巻き込まれながらも知恵と獣の姿を使い回避してきた二人。 最後でもそれらが登場し・・・・・・感動の作品でした。
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