グアテマラの弟 の商品レビュー
その国がどんな所なのかを知らなくても、その土地まで連れて行ってくれるのが片桐はいりさんの文章の魅力。(「わたしのマトカ」ではフィンランドに連れて行ってくれた。) 淡々とした文章の中に「えっ!結構な事件‥だよね!?」と読み返してしまう程のやらかしエピソードがあって、面白かった。寝...
その国がどんな所なのかを知らなくても、その土地まで連れて行ってくれるのが片桐はいりさんの文章の魅力。(「わたしのマトカ」ではフィンランドに連れて行ってくれた。) 淡々とした文章の中に「えっ!結構な事件‥だよね!?」と読み返してしまう程のやらかしエピソードがあって、面白かった。寝る前に読んでいたらそのエピソードが夢にまで出てきたので、そのくらい没入感のあるエッセイだったと思う。 グアテマラで出会う人々との関係性に心が温かくなるシーンもあり、片桐はいりさんのエッセイをもっともっともーっと読みたくなった。
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一度見たら忘れない癖のある女優片桐はいり。その弟がグアテマラに住み着いた。兄弟仲がいいわけではなかったが、まばゆいラテンの文化、陽気に逞しく暮らす人たちと過ごすうちにほぐれていく。 はいりさんご家族の魅力とグアテマラの魅力が詰まっている。18あるエッセイの中で特に鮫とシエスタ、ト...
一度見たら忘れない癖のある女優片桐はいり。その弟がグアテマラに住み着いた。兄弟仲がいいわけではなかったが、まばゆいラテンの文化、陽気に逞しく暮らす人たちと過ごすうちにほぐれていく。 はいりさんご家族の魅力とグアテマラの魅力が詰まっている。18あるエッセイの中で特に鮫とシエスタ、トイレとロダン、物乞いとアミーゴの3つがお気に入り (グアテマラの弟 旅行先のふらりと入った古本屋で民族感のあるかわいらしい外装とタイトルで手に取った一冊。 中央アメリカのメキシコの下の国。コーヒー豆?くらいしかなじみがない名前。 人との距離、昼寝シエスタの仕方、挨拶、知り合いとの近さ、温泉の入り方、現地のコーヒーは実はまずいこと。 大らかな温かい生活が目に浮かぶ。 鮫とシエスタがいい。家事に鮫のように動き回る母親の背中に向かって話しかける。どうすれば後ろ姿の人に手短に、面白く、インパクト強く伝わるか 美味しいごはんさえ作れれば、人生のたいていの問題は解決できる ご馳走をたいらげ、甘い甘いデザートをいただいて、みんなでゆっくりとタバコを喫う。その後、皿を片付けることすらなく、即刻お休みなさいになる。シエスタである。こちらの人たちがなによりも大切にする、パブリックなお昼寝の時間。瞬時を争ってベッドに急ぐ。 トイレとロダン。お手伝いさん。夕食のお皿を洗うだけの人、洗濯物にアイロンをかけるだけの人、など。少しでもお金に余裕があれば溜め込まずに人に使う。少しでもやってもらえる仕事があれば、溜め込まずに人に回す。彼らは何やら少ないお金と仕事をみんなで分け合っているようだ。 物乞いとアミーゴ 弟は町中の人と友達であるように思われます。路上の物乞いの名士たちの写真を集めて飾ったバーもあるくらい。そんな彼にからかい声をかける弟の嫁、それに罵り言葉で応戦する物乞い。こんな彼ら多様。アミーゴ。遠慮ない関わり。)
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前作の「わたしのマトカ」に続いて読みました。 グアテマラという中米の国があることを初めて知りました。そこに住む片桐さんの弟さん。寡黙でありながら、おおらかな雰囲気の人であることが伝わってきました。 このおおらかさが、外国で行きていける素質なのかなと思いました。あまり細かいことを...
前作の「わたしのマトカ」に続いて読みました。 グアテマラという中米の国があることを初めて知りました。そこに住む片桐さんの弟さん。寡黙でありながら、おおらかな雰囲気の人であることが伝わってきました。 このおおらかさが、外国で行きていける素質なのかなと思いました。あまり細かいことを気にせず、あるがまま全て良し、という精神を私も学びたいです。 弟さんは大学の夏休みにメキシコから南米に放浪の旅に出かけ、それでグアテマラに出会い、移住までしてしまうのだから素晴らしい行動力だと思います。 自分も外国を旅したらそのような住みたい国が見つかるだろうか、そこはどんな国だろう、と想像したら旅に行ってみたくなります。
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片桐はいりさんが書くグアテマラ、とってもとっても魅力的だった。 グアテマラに住む弟の家に滞在していたためか、毎日の生活や目線がグアテマラの人たちと同じで、それがとてもおもしろい。“観光”では分からないであろうことが、たくさんつまっている。目に見える異文化はもちろん、心で感じる異...
片桐はいりさんが書くグアテマラ、とってもとっても魅力的だった。 グアテマラに住む弟の家に滞在していたためか、毎日の生活や目線がグアテマラの人たちと同じで、それがとてもおもしろい。“観光”では分からないであろうことが、たくさんつまっている。目に見える異文化はもちろん、心で感じる異文化まで描かれているのだ。さらにこれらのエピソード素材に、片桐さんのもつユーモアや人間性も相まって、よりおもしろさが加算されている。なんでも楽しんでなんでも愛する片桐さんだからこそ、これが書けるのだと思う。とんでもなく強い読み物だ。 良い事よりも、悪い事の方がニュースになりやすく、どうしても日本に伝わるグアテマラの情報は災害などの悪い事が多い。この本のように明るい話が日本語の活字になるということは、グアテマラに住んでいる日本人としては大変うれしいことだ。 ー解説 グアテマラの弟 より これには何度も頷いてしまった。世に出るニュースは国レベルのことが多く、変なバイアスがかかっていることも否めない。こういう、ひとりひとりのキャラクターが分かるくらいミクロのグアテマラを知ることができて、わたしもうれしい。そして、ぜひ自分でもグアテマラを訪れたい、と思った。
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グアテマラってどこ? から始まり、読み進めているうちに、あっという間に読み終わってしまいました グアテマラに住む弟 文化も生活も日本と違って、面白かった トイレの話は驚いた! 日本と同じこともある。料理が得意な人はモテるし、周りを幸せにできることは一緒だなと思った
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弟さんが移住しなければ、多分一生行くことがなかったろうグアテマラという国に、片桐はいりさんが2回遊びに行った時の話。 弟さん家族と片桐家のの触れ合いや言葉の通じない、文化の全く違うグアテマラでの人との交流や生活が、片桐さんの感性で書かれていてとても面白かった。巻末の弟さんによる解...
弟さんが移住しなければ、多分一生行くことがなかったろうグアテマラという国に、片桐はいりさんが2回遊びに行った時の話。 弟さん家族と片桐家のの触れ合いや言葉の通じない、文化の全く違うグアテマラでの人との交流や生活が、片桐さんの感性で書かれていてとても面白かった。巻末の弟さんによる解説がついているのも良かったです。 続編出てないのかなぁ。
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この本を読んでみて、エッセイの世界に入り込みグアテマラに行った気分になれた。 それだけ片桐さんの文章の表現力があることなんだなと凄さを感じる。
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グアテマラに住む弟さんを訪ねた際の旅のお話。 旅っていいなぁ、家族っていいなぁと思える心暖まるエッセイ。
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単純に、 あー。面白かった!!! 他の本の合間に 病院の待ち時間に 1話ずつ読んでいたけれど 残念。読み終わってしまった… 「美味しいごはんさえ作れれば、人生たいていの問題は解決できる」 「マソメノス マソメノス」 「ポコアポコ ポコアポコ」 「人生はあまりにも苦いから...
単純に、 あー。面白かった!!! 他の本の合間に 病院の待ち時間に 1話ずつ読んでいたけれど 残念。読み終わってしまった… 「美味しいごはんさえ作れれば、人生たいていの問題は解決できる」 「マソメノス マソメノス」 「ポコアポコ ポコアポコ」 「人生はあまりにも苦いから、せめてコーヒーだけは甘くするのよ」
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