妙なる技の乙女たち の商品レビュー
恥ずかしながら初めて読む作家さんだったのですが、これは個人的になかなかいい出会いで、新鮮でした。むしろSFが苦手な人におすすめしたい。自分の足で踏ん張って立ち、自分の頭でものを考え、自分で決断できる、こんな女性たちになりたいな。
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赤道直下に建設された軌道エレベーターの島、リンガ島で働く(主に日本人の)女の子のお話。と書くと普通のワーキングウーマンみたいな感じですけど、軌道エレベーターが実用化されていて、世界中からいろんな人が集って半ば企業城下町化した島、なんて設定はまんまSFな訳です。その辺の混ざり具合が何とも絶妙。 あと、肝心の軌道エレベーターとか、それに乗って宇宙でバリバリ働く女性みたいなのは出てこないのですが、そこをあえて出さないのも何というか、「生活臭」みたいなのがあって好きですw 余談ですけど、こういう自分のやりたいこと、やるべきことに一途に立ち向かっていく女の子ってなんかステキですよね。とはいえ、(遭ったこと無いから分からないけど)そういう女性に想いを寄せても結局は報われないんでしょうけど。 だがそれがいい、のかも。
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宇宙と、芯の通った女の子。 この組み合わせ、素敵! 色んな人種の人たちが暮らし、文字通り宇宙と「繋がっている」島が舞台なだけあって、主人公の女性たちは、しっかりと「自分」を持っていて、すごくかっこいい。 弱い部分ともちゃんと向き合って、それでも前を向こうと踏ん張る姿にはあこがれ...
宇宙と、芯の通った女の子。 この組み合わせ、素敵! 色んな人種の人たちが暮らし、文字通り宇宙と「繋がっている」島が舞台なだけあって、主人公の女性たちは、しっかりと「自分」を持っていて、すごくかっこいい。 弱い部分ともちゃんと向き合って、それでも前を向こうと踏ん張る姿にはあこがれる。 彼女たちに共通するのは、自分の信じることはゼッタイに譲らないということ。 そのせいで、困難に向かうことになってしまっても、甘んじてそれを受け入れて立ち向かう。 宇宙っていう、途方もない存在が近くにあるからこそ、自分を見失っちゃいけないのだろう。
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起動エレベーターのあるインドネシアのとある島で様々な仕事を行う女性たちのエピソード集。背景はかなりSFしているけど、話の内容はそーでもない。 すべてのお話で主人公は女性なので、当然ながら女性の感じ方、考え方を描いているんだけど、著者の小川一水さんはとてもリリアルに描いているように...
起動エレベーターのあるインドネシアのとある島で様々な仕事を行う女性たちのエピソード集。背景はかなりSFしているけど、話の内容はそーでもない。 すべてのお話で主人公は女性なので、当然ながら女性の感じ方、考え方を描いているんだけど、著者の小川一水さんはとてもリリアルに描いているように男の自分としては感じました。この本、女性が読むとどうなんですかね?感想を聞いてみたいところです。 どの話も面白いですが、個人的に第6話「あなたに捧げる、この腕を」が好みです。
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がんばっている女の子たちを描いた短編集。 そちらがテーマなのですが舞台設定が近未来のSF仕立てになっていて SFファンにも楽しめる内容となっています。
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『天冥の標』シリーズが好きな人は、この本に収録された短編「セハット・デイケア保育日誌」を読んどくと良いよ。 以下、ネタバレ→ アウレーリア一統始祖のキンダー時代のお話なのです。
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宇宙に行くためのエレベーター。 そんな設定を新聞の新刊広告で読んで、ときめきました。 内容としてはオムニバスの短編集。 さらっと読める雰囲気です。 全部の話がすきだけど一番すきなのは『第三話 楽園の島、売ります』 放射化してきらきら輝く昆虫とか。 力まかせに船、ぶっこわしちゃうとか。 SFとハッピーエンドが好きな方におすすめです。
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2050年、静止衛星軌道までの軌道エレベーターが実用化されていて資源採掘の惑星間航行も行われている割に、月面施設ですら採掘や研究拠点が点在する程で、恒常的な「宇宙空間での生活」とまでは全然至っていない微妙な時代。そんな中で奮闘する、働く女性たちの物語。 宇宙時代を舞台にしつつ...
2050年、静止衛星軌道までの軌道エレベーターが実用化されていて資源採掘の惑星間航行も行われている割に、月面施設ですら採掘や研究拠点が点在する程で、恒常的な「宇宙空間での生活」とまでは全然至っていない微妙な時代。そんな中で奮闘する、働く女性たちの物語。 宇宙時代を舞台にしつつ、宇宙とは直接的に関わらないエピソードもあったりで、それがいいアクセントになってます。 もちょっと各エピソードでキャラクター同士に関連性があればよかったなと、そこだけ惜しいかな。 映像化しても面白いと思いますが、描写が絵を描くように詳細なので、脳内ビジュアル化で充分楽しめます。巻末に公式設定画とかあると一助になるんだけど。 装丁が綺麗だったので、思わず手にとりました。ポプラ文庫、一般の割にラノベ並みの丁寧な製本に好感が持てます。
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軌道エレベーターが建設された赤道直下に島を舞台にして、そこで活躍する女性たちを描いた連作短編。当然がっつりSFなんだけど、ものすごく地に足が着いた感がある。SFなので、架空の設定で書かれた架空の話であるわけだけど、描かれている息づかいがとてもリアルです。
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